リムリック州の歴史と考古学の宝庫、ガー湖のほとりでは石器時代の歴史を歩いて確かめられます。ノッカドゥーン ヒルのふもとにあるこの風光明媚な馬蹄型の湖のほとりには、紀元前 4000 年ごろから人々が暮らしていました。この地域は様々な時代の興味深い遺物が点在しています。
ガー湖を訪れるなら、まずヘリテージ センターへ立ち寄りましょう。情報提供施設であるだけでなく、新石器時代の建物の模型と、当時の衣装を身に着けることのできるスポットがあります。自分で遺物を見つけに出かける前に、湖と周辺地域の豊かな歴史について学びましょう。興味深い展示と親切なスタッフがこの地域を知る手助けをしてくれます。パンフレット、オーディオガイド ヘッドセット、ヘリテージ トレイル マップを手に入れたら出発です。
景色のよい湖畔を散策して、草の生い茂る小山と小さな雑木林を通り過ぎます。湖に大きくせり出している地峡部分にボーチャー城があります。湖の東側には、初期キリスト教の教会の遺跡や、ノルマン人支配時代に建てられたブラック城の崩れた壁などが見えます。環状土塁や石器時代の住居跡などもあるので探してみましょう。湿地では人工要塞島や数多くの巨石文化の遺跡が発掘されています。
急斜面の丘を登ると、緑の牧草地と森林のパッチワークの中に小さな村が点在し、遠くまで一望できます。ピクニックの用意をして水辺でランチを楽しみますか、それともヘリテージ センターに戻ってカフェで温かい飲み物を飲んでひと息つきますか。
ガー湖はいつでもアクセス可能。ヘリテージ センターの建物に入るには入場料がかかりますが、敷地内は入場無料です。歴史公園と湖はリムリックから車で 30 分。ヘリテージ センターに隣接した駐車場を利用できます。湖の近くには、アイルランド最大のストーン サークルであるグレンジ ストーン サークルもあります。青銅器時代の人々が夏至の儀式に利用した構造物だと言われています。