赤いテラコッタ タイルの屋根とオーストリア伝統の切り妻屋根の中に現れる、ウルトラモダンなぽってりとした建物がそのクンストハウス グラーツです。クンストハウス グラーツは、同市自慢の現代美術館で、欧州文化都市に指定された 2003 年には、観光の目玉となって人々が集まりました。1960 年代以降の国際的アート作品が、それ自体宝物のような建物の中に展示されています。
クンストハウス グラーツの基となったドイツ語のコンセプト、「クンストハレ」とは、常設の展示やコレクションを持たず、現代アートの展示を重視する美術館を指しています。クンストハウス グラーツでは、地元オーストリアのアーティスト、巡回展、学芸員の最新おすすめ作品を鑑賞できます。
クンストハウス グラーツの近くまで来ると、まず目を奪われるのが、その独特な構造です。つるっと丸みを帯びたビルで、蛍光灯のついた光沢のある濃青色のアクリル パネルで覆われています。BIX ファサードと呼ばれるコンピューター制御の照明システムを使って、建物全体をプログラムしたとおりに光らせてデザインや動きを表現することができます。
クンストハウス グラーツには、クリエーターたちが「フレンドリー エイリアン」と呼ぶこの建物の腹部へ向かう、動く歩道で入館します。見るものを惹きこむ展示、あっと驚くアート作品が 2 つのフロアで待っています。上階から突き出た展望台「ニードル」からは、隣接する歴史的建造物アイゼルネス ハウスを上からよく見ることができます。アイゼルネス ハウスには、美術館付属のギフトショップやクンストハウス運営事務所のほか、オーストリア国内の現代写真家を専門とする機関であるカメラ オーストリアが入っています。
クンストハウス グラーツは、グラーツ歴史地区のムール川沿い、スートローラープラッツからすぐ近くにあります。休館日は毎週月曜日と、2 月 21 日、12 月 24 日、12 月 25 日。24 時間または 48 時間有効のユニバーサルミュージアム ヨアネウム グラーツとのコンビ チケットを購入すると、全市に点在するヨアネウムの博物館ネットワークの展示も見学できます。お手頃な料金の英語またはドイツ語によるオーディオ ガイドやガイド ツアーもあります。