地元斜里岳や神の子池・さくらの滝をはじめ、知床国立公園・阿寒摩周国立公園・網走国定公園などの景勝地やJR釧網線・女満別空港・中標津空港の中間に位置し、登山・サイクリング・ランニングのほか多彩なアクティビティを楽しむことができる全国的には無名の「札弦町(さっつるまち)」
外遊びを楽しむ方のための拠点となるよう、もともとお寺であった建物を一部リノベーションして小さなゲストハウスとトレイルランニングギアを中心とするアウトドアショップを2021年(令和3年)7月に開設しました。
この建物はもともと「城雲山願入寺」と言い、浄土真宗大谷派のお寺です。
1924年(大正13年)に今の麦稈施設(町1番の巨大施設)にほど近い場所で「神威説教場」として設けられました。その後、維持困難となり1934年(昭和9年)に現在地の札弦町14番地へ移転。「札弦説教場」として建設されます。
「神威説教場」時代から寺子屋としての役割も担い、子 供たちの教育の場としても機能していたそうな。
1955年(昭和30年)には「城雲山願入寺」として寺号公称の認可を受け、宗教法人として登録されます。清里町史の記録によると門徒さんは160戸いらっしゃいました。
そして1980年(昭和55年)に建て替えが行われ、現在に至ります。
当時月給13万円の時代に数千万円が必要で、門徒さんたちで怒号が飛び交うなど賛否両論となったそうです。
ただ、この地区に新たな顔ができるということで門徒さん以外の町民方々にも寄付をいただき、金融機関からも資金調達して無事建設、2年あまりで融資は償還したとのことです。
支えてくれたみなさん、すごい。
2021年にはすでに廃寺となっていたこの建物を取り壊す予定でしたが、ひがし北海道の観光やアクティビティの拠点となりうる当地で事業を計画していた、店主のわたくし、嶋田武志が再利用を企画し、門徒さんや管理法人であった斜里町の西念寺さんの快諾を経て修繕に着手。その間工事をお願いした業者さんのご協力やクラウドファンディング実施により99名ものパトロンから支援を得るなどして今般の開業にこぎつけています。
Special Thanks
開業に際し、クラウドファンディング「百名山斜里岳山麓の廃寺をアウトドアショップ&宿として生まれ変わらせる!」にてホームページ掲載をお選びいただいた支援者の方々です
(順不同)
土田陽子社労士事務所 さま
Guesthouse OYADO SAPPORO さま
長瀬森州 さま
長瀬ソフィー さま
上田亮 COMMUNE さま
匿名希望 さま
お手製の修繕ですが、昭和の雰囲気を残したこの物件を楽しんでいただけると幸いです。
素泊まり宿泊のみとなっており、自炊する共有スペースがございますが、コンビニエンスストアなど買い物できる場所も少し離れているなどご不便をおかけします。
何もない不便さをあえて楽しんでいただくことに面白さを見出していただければ幸いです。