ジョグジャカルタおよび中部ジャワ州最古の仏寺、カラサン寺院を訪れて、古めかしい彫像や浮き彫り装飾をじっくり鑑賞しよう !
8 世紀に建造されたカラサン寺院は、現存する美しい古寺です。長方形の基部の上に築かれた多角形の建物には、数々の仏像や図像で飾られた小部屋がいくつも入っています。1 室ずつじっくり見学し、1,000 年以上もさかのぼる建造当時の様子を思い浮かべてみましょう。
仏像と浮き彫り装飾で覆われた八角形の屋根を見上げてみてください。崩れかけた遺跡の一部は苔むし、悠久の時の流れを物語っています。青い空と緑の森林に映える雄大な建造物の姿は、最高の被写体です。寺院のそばで発見された石碑には、シャイレーンドラ朝のラカイ パナンカラン王が 778 年に建造したことが示されていました。
この建造物は一辺が約 45 m、高さは最高点で 34 m です。鉢から這い登る植物の装飾は、本物のように精巧です。内部装飾も必見。部屋の壁が、菩薩像や群衆の彫刻で一面覆われています。
最も小さな部屋には、菩薩像と蓮の台座の彫刻が施されています。もうひとつの小部屋には、象の背の上に立つライオンの彫刻があります。壁中を飾る花のモチーフの浮き彫りもみごとです。寺院の屋根は多数のドームでできており、崩壊しているものもあります。
見学は有料です。レンタカーで行く場合には、駐車スペースを利用できます。カラサン寺院の呼び名は、このエリアの地名にちなんでいます。正式名称はターラー寺院です。
ジョグジャカルタの東の郊外に広がるプランバナン渓谷にあり、中心街からは約 13 km です。市内のホテルから寺院まで案内してくれる現地ガイドを頼むのも良いでしょう。ラトゥ ボコ宮殿やプランバナン寺院群など、近隣の名所も忘れずに訪れてください。