火山性の地形に公園とプールが見事に融合したハメオス デル アグアは、ぜひ写真に残しておきたい不思議な空間。固有種のカニも探してみましょう。夜のアトラクションはランサローテ島観光のハイライトとして大人気です。
ハメオス デル アグアは、自然の造形物でもあり、人工的な建造物でもあります。空洞 (ハメオ) と天井が陥没した部分の地形は、コロナ山の噴火で流れ出た溶岩が 3,000 年前に作り出したもの。その場所に、ランサローテ島が誇る建築家セザール マンリケが、おとぎの国に迷い込んだような岩の通路と熱帯風のラグーンを作り上げました。
ハメオ チコ (小ハメオ) がハメオス デル アグアの玄関口。らせん階段を上るとまた入口が。次の洞窟へと続いています。ぽっかり空いたこの地形は、洞窟の上部が陥没してできたもの。地下に植えられた木々に太陽がさんさんと降り注ぎます。
歩道橋を抜けて地底湖を渡り、ハメオ グランデ (大ハメオ) へ。薄暗い火山岩の壁に囲まれた、青緑色の美しいラグーンが現れます。水辺で動く白い生き物は盲目のカニ。珍しい甲殻類は、この地方のシンボルとして保護されています。ハメオス デル アグアではスイミングを楽しむ人たちの姿も見られます。
洞窟の特徴や、地形を活かしたマンリケの作品についてもっと知りたくなったら、ガイド付きツアーがおすすめ。言語を選んで参加できます。大きな洞穴ではクラシックのコンサートや上映会などが開かれることも。近年ホールとして改造されました。
ランサローテ島の火山活動について詳しく学ぶには、ラ カサ デ ロス ボルカネスへ行ってみましょう。この施設には地殻変動をリアル タイムで見られる装置も。近くのギフト ショップでは、サボテンのジャムやアロエ製品を販売しています。
夜のハメオス デル アグアは日中とはまた違った雰囲気。火曜か土曜の晩にはパーティイベントが開かれます。音楽が流れる洞窟レストランで素敵な食事やカクテルを楽しんだり、にぎやかな民族音楽に合わせて踊ってみたり。
ハメオス デル アグアに行くには、ツアー用のバスでランサローテ島の北側へ。レンタカーの場合は入り口近くの駐車場を利用できます。洞窟は年中無休、入場は有料です。