国際市場は五感に訴えてくる場所。この市場は、屋根付きの通りと屋根なしの通りが碁盤の目状に広がり、数百の店が所狭しと軒を並べています。電子製品から衣類、日用雑貨まで、さまざまなジャンルの商品が売られています。韓国の伝統的な軽食も楽しめます。国際市場は、1950 年代初めの朝鮮戦争中に避難民が生計を立てるために持ち物を売ったのが始まりです。
狭い路地をぶらぶらすると、市場の活気がじかに伝わってきます。韓国で在来市場と呼ばれる庶民的なこの市場をこよなく愛する地元の人々にとって、お店の人との会話も生活の一部です。陶磁器、子どものおもちゃ、電子製品、台所用品、スーツケースといった商品が床から天井まで積み上がっていて壮観です。衣料店、宝石店、革専門店、靴屋などが立ち並ぶ通りもあります。
市場のレストラン通りはアリラン通りと呼ばれ、バー、レストラン、数十店の屋台が軒を連ねています。通りの端から端まで椅子が並んでいるのが韓国の市場の特徴。椅子に座って、目の前で料理されていく様子を観察しましょう。忠武キムパッ (大根のキムチとイカが入った韓国海苔巻き) やスンデ (牛やブタの腸に具を入れて蒸し上げる韓国式ソーセージ) などがおすすめです。
生鮮食品の屋台ものぞいてみて。果物、野菜、新鮮な魚、豚の頭、スパイスなど、ありとあらゆるあらゆるものが見つかります。
市場は、中区の南部にあります。地下鉄のチャガルチ駅下車、徒歩数分です。すぐ隣にある富平カントン市場など、釜山の有名な市場がいくつもあります。光復路通りと龍頭山公園も歩いてすぐです。
国際市場は、毎日早朝から夜まで開いています。毎月第一、第三日曜日は休業日です。ここでは、正規品だけでなく偽造品も売られているので気をつけましょう。それぞれの通りには、扱う商品の種類ごとに店が集まっています。