街の主要名所となるグラナダ大聖堂は、中央広場に面してそびえており、明るい黄色の壁面に白い縁取りが施された外観が印象的でひときわ目を引きます。破壊と再建が何度もくり返され、新古典主義建築の現在の建物は、1915 年に建てられました。
しばし広場にたたずんで、この大聖堂の建物としての印象深さ、デザインの妙を鑑賞してください。ドームと 2 つの鐘楼の屋根部分には赤い瓦が施され、教会の正面には石造りの十字架が設置されており、建物の欄干部分と列柱の白が利いています。
内装も見事で、広々とした堂内には光があふれ、外装と同じく黄色と白のコントラストが生かされています。3 つに振り分けられた身廊、4 つの礼拝堂を回りながら、
随所に配された表情豊かな彫像をじっくり見学しましょう。内側からドームを見上げると、ステンドグラスの窓を含め、ドーム内壁にぐるりと一周するように設けられた 12 個の窓があるのがわかります。これらの宗教的な意味や場面を解読してみてください。鮮やかな青色の背景が目に美しい中央祭壇を写真に収めるのをお忘れなく。祭壇の後ろ左側には、岩屋を模したくぼみの中に聖母マリア像が安置されています。その他の見どころは、意図的に傾斜を付けられた床とおびただしい数の絵画です。
ひととおり大聖堂内部の見学が終わったら、広場でのひと時をしばらく楽しんでいきましょう。噴水脇の木陰に腰かけて、大道芸人や行き交う人々の様子を眺めたり、時にはこの広場で開催される市場やお祭りを見たりすることができます。
グラナダ大聖堂は年中無休で公開されている、主なミサは日曜日と祝日に執り行われます。入場は無料です。市民から大事にされているこのカトリック教会は、街の中央広場の東側にあり、近くには主要なバス路線が運行しています。グラナダはその規模の小ささも魅力となる都市で、気軽に歩いて行き来できる範囲にたくさんの見どころが集まっています。