大聖堂の向かいにあるドゥチェツィオ宮殿。アーチの回廊やバロック様式特有の左右対称構造が人目を引きます。建物内には、宮殿ならではの調度品が置かれ、有名な鏡の間もあります。
市庁舎広場には、教会や大邸宅などの美しい建物がたくさんありますが、一際目立つ建物といえば、やはりドゥチェツィオ宮殿。その壮大な外観に目を奪われます。正面から見ると 11 個のアーチが並び、完全な左右対称構造になっています。また、中央の入口前には半円形の階段があります。
よく見ると、1 階と 2 階の建築様式が違うのがわかります。18 世紀に地元の建築家であるヴィンチェンツォ シナトラが設計した当初は、1 階建ての宮殿として建設されました。1950 年代になってから 2 階が増築され、ノートの市庁舎として利用されています。
中に入って、有名な鏡の間へ行ってみましょう。赤いビロードの椅子など、ぜいたくな調度品が並び、壁には金縁の鏡がいくつも飾られています。天井にある 19 世紀の美しいフレスコ画も必見。宗教上の重要な出来事が描かれています。その中で一番印象的なのは、天井中央部分に描かれているトロンプルイユ。キューピッドたちや金色の荷馬車が、まるで立体的なオブジェのように見えます。
外に出て階段に座ってみましょう。広場を挟んで向かいにある大聖堂など、美しい街並みが楽しめます。夜になると、この場所は大人気。ライトアップされた建物が夕闇に浮かぶ美しい景色を眺めながら、ワインを片手にノートの夜を満喫してみませんか。
ドゥチェツィオ宮殿は、市庁舎広場を挟んでノート大聖堂の反対側にあります。宮殿に入るには入場料が必要ですが、ノートの観光スポットをめぐる周遊パスで入場できる場合もあります。また、街のほとんどの観光ツアーのコースにも含まれています。地元のガイドを手配したい場合は、街の観光案内所にお問い合わせください。