活気ある港町ドーバーは、大航海時代や戦争の時代にイングランドを象徴してきた巨大な白い崖に囲まれています。ヨーロッパ大陸からわずか 34 km (21 マイル) しか離れておらず、古くからイングランドの海の玄関口だった場所です。先史時代から石器時代、青銅器時代、ローマ時代、サクソンの時代、そして中世の昔から今に至るまで、自然の美しさが際立つこの地に人々が暮らしています。フェリーの乗降客の多さは世界一で、自然景観をはじめ、海や歴史に関するアトラクションなど多彩な見どころがそろっています。
ドーバー海岸で、靴を抜いでイギリス海峡につま先を浸してみましょう。両側を港の外壁に囲まれた、景色の良い海岸です。この海岸はドーバーの街の中心部から徒歩で 15 分ほどの場所にあり、スタイリッシュな海辺のレストランやカフェ、美しい港のプロムナードがあります。ドゥーア川に沿って曲がりながら続く遊歩道や自転車道をたどってドーバーの白い崖まで行くのもおすすめです。
ピクニック用の食べ物を持って崖のてっぺんに沿って散策し、サウス フォアランド灯台を目指しましょう。そして、イギリス海峡を見渡す息をのむような絶景をご堪能ください。晴れた日には対岸のフランスが少し見えることもあります。また、白い石灰の崖に生息する様々な野鳥の姿も見え、夏には美しい野生の花々が咲き乱れます。
中世の歴史がよみがえるドーバー城も訪れてみましょう。12 世紀の城で保存状態が良く、市街地と海を見渡す眺めが広がります。はるか昔の戦争中の宮廷生活をかいま見たり、第 2 次世界大戦中に使われた秘密のトンネルを見学したりしてはいかがですか。ドーバーから北に向かって車で 20 分ほど行ったところにはウェルマー キャッスル アンド ガーデンズもあります。ドーバーが受け継いだ豊かな遺産についてもっと知りたい場合はドーバー博物館へ向かいましょう。
ドーバーはイングランド南東部、ケント州に位置しています。街にはサウスイースタン鉄道が通り、イースト ケントには便利なバス網も整備されています。ドーバーの美しい海辺の風景を楽しむには暖かい時期がおすすめです。冬の間は冷たい海風が吹きつけることが多くなります。小雨が降る天気はイングランドを象徴するものですが、そうした天候の折には屋内のアクティビティも豊富にそろっています。白い崖は、季節を問わず 1 年中驚くほど美しい姿を見せています。