岩の多いごつごつとした陸の上にあるレ ボー城の遺跡は、周囲の地勢を特徴づけています。広大な史跡は、その下にある現代の町と比べて 5 倍以上の広さがあります。丘の上にあるため眺望が素晴らしく、周囲のブドウ畑やオリーブの木立のほか、レ ボーの下方に広がる岩の多い渓谷、ヴァル ダンフェール (地獄の渓谷) が一望できます。遺跡の建物群を見学し、古代の塔、放置された牢獄、再建された破城槌、平衡錘投石機 (トレバシェット)、中世の武器などを見てまわりましょう。
この城についての最古の記録は 10 世紀にさかのぼり、当時は近隣地域で 79 以上の町を支配した強力な領主の要塞でした。多くの人々がプロヴァンスの支配を奪い合って争っていた時代にも、この城が強固な守りを維持した背景を学びましょう。500 年にわたる支配の後で地元の領主らの血族が死に絶えると、プロヴァンス公が君主となりました。その後 15 世紀に、フランス王国がプロファンスの支配権を握りました。要塞のほとんどは、リシュリュー枢機卿の命により 1632 年に破壊されました。
要塞の入り口にあるオテル ドゥ ラ トゥール ドゥ ラ ブローから見学を始めましょう。ここは小さな博物館になっていて、地元の歴史や考古学についての展示があります。博物館には、レリックや、中世の時代の要塞の模型などが展示されており、要塞の重要性についての理解を深めてくれます。
城の敷地内では、保存状態が最も良いパラヴェル塔とサラセン塔に足を運びましょう。12 世紀のサン ブレーズ礼拝堂でも足を止めて視聴覚展示を見てみましょう。オリーブを取り上げた小さな博物館もあります。
4 ~ 9 月までは中世の展示が開催されますのでお見逃しなく。中世の工芸品の展示、馬上槍試合のトーナメント、昔の衣装などが見られるにぎやかなイベントです。中世の弓矢や石弓を試してみてはいかがですか。
レ ボー城は一年中オープンしていて、バスや車で訪れることができます。入場料には、複数の言語に対応した情報満載のオーディオガイドの利用料金も含まれています。レ ボー城とキャリエール ド ルミエールの共通チケットを購入すると割引が適用されます。