カップ メシャンは、レユニオンの南東の海岸に延びる崖に突き出た岬。ごつごつとした岩でできているのが特徴です。自然が造りあげた高台を歩けば、巨大な岩に打ち寄せる波しぶきと、青く澄み切ったインド洋の景色を見渡すことができます。カップ メシャンの黒っぽい崖は、ピトン ド ラ フルネーズという近隣の火山が噴火して流れ出した溶岩で形成されています。カップ メシャンは、「悪の岬」という意味。その昔、海賊がこの崖の洞窟に酒や財宝を隠したことに由来しています。
海岸沿いの道は岬の先端まで通じていて、どこまでも続く海を眺めることができます。足元の絶壁に目をやれば、海に深く突き刺さっているような崖の岩肌が見えます。玄武岩に波が絶え間なく打ち寄せ、白い波しぶきが空高くまで上がる様子は迫力満点。アーチや、洞窟、岩の裂け目はすべて、何百年もかけて自然に浸食されてできたものです。
小道を歩くと、さまざまな動植物を観察できます。モクマオウや、らせん状に細長い葉が付いているビヨウタコノキなど、背の高い木々が並んでいます。レユニオンの国鳥であるシラオネッタイチョウなどの海鳥も観察できます。
カップ メシャンには、ピクニックができる場所もたくさん。広大な海を眺めることができる木陰の芝生も、ピクニック テーブルが設置されているエリアやバーベキュー セットを広げられる場所もあります。食べ物は持参し、ピクニックが終わったらきれいに掃除してから帰るようにしましょう。
カップ メシャンには、サン フィリップの中心街から車で約 10 分で行くことができます。交通手段は、車が最も便利。岬の後ろには村があり、道に駐車できます。
歩道から、崖のふもとまで直接行くことができる場所もあります。ただし予想外の波が打ち寄せることもあり、岩は滑りやすく危険ですので、フェンスは乗り越えないようにしましょう。