フランシュ コンテ地域圏最大規模の都市べルフォールは、2 つの山脈の間にある自然に恵まれた街。交通の要所でもあったため、ベルフォール包囲をはじめ様々な戦争にも関わりが深く、街には興味深い歴史が詰まっています。午後はのんびりと旧市街を散策し、街の歴史を伝えるスポットを歩いてみましょう。
ベルフォールの城塞は、19 世紀に築かれた軍事拠点です。この地域に最初に要塞が築かれたのは中世のこと。以来、ベルフォールは要塞都市として知られるようになりました。要塞は 1815 年にベルフォールが攻撃を受けた際にも防御の拠点となりました。博物館を訪れると、ベルフォールの軍事史に触れることができます。丘の頂上から見下ろす街の景色はまさに圧巻です。
城塞の足元には街のシンボル、巨大なライオン像の彫刻があります。このベルフォールのライオンは、19 世紀にプロイセンに包囲された際の抵抗を記念しています。このライオンは建築家フレデリック バルトルディの作品。バルトルディはその後まもなく、自由の女神像も手がけています。
18 世紀に建立されたベルフォール大聖堂も、街の歴史を伝える場所。同じく 18 世紀から伝わるオルガンも見事です。ベルフォーレには、美術館も数多くあります。タワー 41 内の美術館や近代美術館 (Donation Maurice Jardot) など、時間の許す限り訪れてみたいもの。ベルフォールの美しい自然を満喫できるサイクリングやウォーキング コースもおすすめです。
5 月には International Festival of University Music が開かれ、街全体が数多くのミュージシャンのコンサートで盛り上がります。7 月初旬にも毎年恒例のフランス最大の音楽祭 Eurockéennes が開催されます。
ベルフォールはフランス北東部の都市。ストラスブールの南、約 160 km に位置します。最寄りの主要空港は、町の東 69 km に位置するスイスのユーロエアポート バーゼル ミュールーズ空港。鉄道のベルフォール駅にはフランスの主要都市を結ぶ列車が発着します。
Belfortains として知られるベルフォールの人々は、晴れた暖かい夏も寒い冬も、どちらも楽しむ達人たち。
何世紀にもわたる軍事の歴史を物語る要塞と、砦を守るライオンを訪ね、ベルフォールの歴史を知る旅に出かけてみましょう。