アリス スプリングス市街のすぐ外にあるアリス スプリングス デザート パークでは、オーストラリア中央部の多彩な鳥類、は虫類、ほ乳類に出会えます。これらの動植物、大地と何千年も調和して生きてきた先住民族アレンテの人々の生きた文化と歴史を学びませんか。
この公園はいくつかの生息域に区切られており、どの区域でも中に入って動物たちを近くから観察できます。「デザート リバーズ」(砂漠の川) 生息域では、甲高い声を立てるインコ類、フィンチ類、魚類、は虫類など、オーストラリア奥地の水場や干上がった川床に住む生き物に出会えます。クーラバーの木陰に座り、河畔に生える赤いゴムの木の美しさをめで、アレンテ族がこの大地から採集した食べ物や薬草類について一端を学びましょう。
「サンド カントリー」(砂の国) 生息域は、極度の乾燥が支配する砂漠環境の展示で、ナメハダタマオヤモリや「砂を泳ぐもの」という異称を持つ色鮮やかなトカゲを観察できます。「ウッドランド」(森林地帯) 生息域では、オーストラリアを象徴するエミューやカンガルーを見ることができます。
自然界ではなかなか見かける機会のないオニネズミ、フクロモグラ、トゲホップマウスといった希少動物が集められた「ノクターナル ハウス」(夜行性動物の家) もお忘れなく。ヘビ、トカゲ、マーラことウサギワラビーなど、日暮れ後の涼しい時間帯に起きだしてきてエサをはむ生き物を観察できる絶好の機会です。
早朝に開催される有料の「バード ウォークアバウト」(鳥類観察散策) ツアーでは、新しい一日を迎える鳥たちの様子を見て回ることができます。日が落ちてから園内を訪れ、夜の砂漠で聴覚や嗅覚を研ぎ澄まして過ごしてみませんか。自然界ではめったに見られない夜行性動物を見つけるため、懐中電灯を持参してください。
「ネイチャー シアター」は、おりのない猛きん類の展示場で、翼が立てるひそやかな風切音さえ聞き取れる至近距離まで鳥たちに近づくことができます。
入園時に多言語オーディオ ガイドを受け取りましょう。自然の生態系で、これらの生息域が持つ重要性、この公園で手がけている環境保全の取り組み、アレンテ族に伝わる創世神話に連なる「野犬とイモムシ」の物語について知ることができます。
この砂漠公園は毎日開園、入園は有料です。日没後の「ノクターナル ウォークアバウト」(夜間散策) には追加料金が必要となります。