自動車の歴史を深く知るならメルセデス ベンツ博物館へ。160 台以上の車と 1,500 点以上の展示物が 9 フロアに渡って展示されています。展示品が伝えるのは、自動車業界の発展における重要なできごと。内容は 19 世紀後半の黎明期から現在の技術的イノベーションまでと、広範囲にわたってカバーしています。
この博物館には年代順ルートとテーマ別ルートの 2 つがありますが、どちらも上の階から見学していく仕組みです。まずはカール ベンツが 1886 年に作った史上初のガソリン自動車ベンツ パテント モトールヴァーゲンを見ておきましょう。
年代順ルートでは、ベルセデス ベンツ ブランドの歴史を詳しく追っていきます。このルートで車と展示品を見れば、ガソリン自動車の発明とメルセデス ベンツの起源について学べます。初のディーゼル エンジン自動車のひとつ、メルセデス ベンツ 260 D はぜひ見ておきましょう。
テーマ別ルートでは、「著名人のギャラリー」や「ヒーローのギャラリー」など 5 つの部屋をまわります。ドイツ皇帝ウィルヘルム 2 世やダイアナ王妃の愛車、ローマ法王ヨハネ パウロ 2 世の特別車などが展示されています。
2 つのルートは各階でつながっているので、気分に合わせてルートを変えられます。どちらのルートもゴールは「シルバー アロー - レースと記録」エリア。ここの展示品は 1901 年以降モーターレース界でメルセデス ベンツが果たしてきた役割を紹介しています。レース界のレジェンドの車が多数展示されており、たとえば 300 SLR は 1955 年の公道自動車レース ミッレミリアでスターリング モスを優勝に導いた車です。歴史的なレースも上映されているので、興味があれば座ってゆっくり鑑賞しましょう。
メルセデス ベンツ博物館は、月曜日と祝祭日を除いて毎日開館しています。入場は有料ですが、14 歳以下のお子様は無料です。15 歳以上のお子様は割引料金が適用されます。またお子様には年齢に合わせた説明が聞けるオーディオガイドも用意されています。
博物館へはバス、鉄道、船でアクセス可能。シュトゥットガルトのダウンタウンから 6.5 km の距離にあります。車の場合は博物館内または隣接のタワーパーキングのメーター式駐車場を利用できます。