タコマ美術館は、18 世紀から現代までの世界中の作品を展示していますが、特にアメリカ北西部のアーティストに焦点を当てています。常設コレクション 4,500 点の中、3,000 点は北西部にルーツを持つアーティストの作品。とは言え所蔵作品は幅広く、日本の浮世絵からヨーロッパの印象派の作品までさまざまです。
ロビーに入って目を引くのが、Kreielsheimer Foundation Alcove の展示スペースにある作品。タコマのアーティスト、デール チフリーの初期の作品です。ロビーには、スタジオ ガラスや彫刻のコレクションから選ばれた作品も展示されています。
この美術館に所蔵されたヨーロッパの作品はおよそ 300 点。19 世紀後半のフランスやドイツの絵画が見られます。エドガー ドガ、アドルフ シュライヤー、アンリ ファンタン ラトゥール、ピエール オーギュスト ルノワール、カール シュピッツヴェークといったそうそうたる画家の作品を鑑賞しましょう。中でも、ルノワールの油彩画「二人の姉妹」は必見です。
17 世紀の日本の浮世絵も所蔵。風景や街の暮らしや歌舞伎の演目など当時の風俗が色鮮やかに描かれています。
アメリカ北西部のアート コレクションの中には、スタジオ グラス運動で生まれた作品も。また、Virna Haffer やトーマス ハンドフォース、ジェイコブ ローレンスなどの著名な版画家、写真家の作品も注目に値します。北西部の写真家による約 350 点の写真作品も含んだ貴重なコレクションです。
北西部以外のアメリカ各地のアート作品も見てみましょう。エドワード ホッパー、ウォルト クーン、チャールズ デムスといったアーティストによる、初期アメリカン モダニズムの作品が見られます。
無料の工房スペースがあり、用意された道具を使って自分の作品を作ることもできます。ミュージアム ショップに立ち寄るのもお忘れなく。お土産に書籍、カード、ギフト、おもちゃなどはいかがでしょうか。
タコマ美術館の定休日は月曜日。祝日も休館していますが、イースターやクリスマス イブなどには開館しているので、ウェブサイトを確認しましょう。レンタカーで行く場合は、美術館の地下と周辺のエリアにメーター式の駐車スペースがあります。徒歩でも、タコマの市街地からなら 15 分もかからずに行くことができます。
アメリカ北西部や各国の作品が集まったタコマ美術館。すばらしい作品群に感動することでしょう。