新宿御苑は、東京の新宿の真ん中にありながらも穏やかなひと時を過ごせる国民公園で、美しく造園され、手入れの行き届いた園内では、四季折々の自然を楽しむことができ、世界屈指の大都会のオアシスです。
主な見ごろの 1 つは春の桜の季節で、58.3 ヘクタール (144 エーカー) の庭園にある 1,000 本を超えるの桜が一斉に咲き、非常に見ごたえがあります。早咲きの桜を見る場合は 3 月後半にお出掛けください。敷物と軽食を持ち込んでお花見を楽しめます。4 月後半に訪れると、幽玄な桜吹雪を堪能できます。
夏は緑の芝生と 10,000 本の樹木の爽やかな緑を満喫できます。いくつかある池の周りには、小道が設けられており、広い園内には日本の伝統庭園のほかにも、英国風景式庭園やフランス式整形庭園も含まれています。温室に入ると、丹精込めて育てられている熱帯種、亜熱帯種の植物を見ることができます。茶室やレストランもあります。
秋は色鮮やかな菊の花が咲き競い、落葉樹が黄や赤に色づいた葉を降らせます。冬のかん木、木々、芝生の作り出す雪景色は圧巻です。
このエリアの歴史的変遷を追うと、日本文化の移り変わりにも目を向けることができます。400 年を超える昔、譜代の内藤家がこの敷地を含む屋敷地を拝領しました。1800 年代後半に、この地域一帯は政府に上納され、農業の促進、育成を図る試験場となりましたが、その後、皇室の禁苑となり、1906 年に現在の形に造園されました。第二次世界大戦中の被害は甚大でしたが、1949 年に新宿御苑国民公園として再生され、一般公開されるようになりました。
新宿御苑は月曜日以外、毎日開園、月曜日が国民の祝日に当たる場合は、翌日が代わりに閉園日となります。また、12 月 29 日~ 1 月 3 日も閉園となります。入園は有料ですが、学齢期の子どもには割引料金が適用されます。
御苑へは地下鉄または鉄道の利用が便利です。新宿門、大木戸門、千駄ヶ谷門の 3 門から入ることができます。新宿御苑内の禁止事項には、アルコール類の持込や飲酒、指定地域以外での喫煙、遊具の持込や利用が含まれます。その他の制限や公共交通機関情報については、新宿御苑の公式 Web ページで詳細をご確認ください。
新宿御苑国民公園は、文化的背景と精神性の深さを反映する憩いの場。この魅力的なオアシスでゆったりとくつろぎ、自然と伝統の素晴らしさを堪能しましょう。