サラ ブラウン宮殿は建築物として傑作であることはもちろん、プンタ アレーナスを代表するランドマークでもあります。この豪邸が造られたのは 1895 年。1973 年には国定記念物に指定されました。ヨーロッパの影響を受けた建築様式。部屋の中には、芸術作品や当時の家具が展示されています。
サラ ブラウン宮殿には、ポルトガルの起業家で牧羊業の先駆者であるジョゼ ノゲイラの妻でロシア人のサラ ブラウンが長年住んでいました。ブラウンはフランス人建築家の Numa Mayer に建築を依頼。建材はヨーロッパから取り寄せられました。ヨーロッパ様式のファサードを観察してみましょう。エレガントなバルコニー、ポルチコの窓、尖塔が特徴です。鉄とガラスで屋根を葺いたウィンター ガーデンも見どころです。
現在、この建物には、ビジネスマンや政治家が集まる Club de la Unión とホテルが入っています。部屋の中をのぞいてみましょう。サラ ブラウンとジョゼ ノゲイラが実際に使用していた品々があります。当時の富裕層の優雅な生活が思い浮かぶようです。
19 世紀の豪華な家具は見どころ。家具もヨーロッパから取り寄せたものです。ブラウンとノゲイラの肖像画も印象的。肖像画は他にもいくつか飾られています。娯楽室には、緻密な彫刻を施したビリヤード台が。アンティークの陶磁器、酒瓶、彫刻も見事です。
サラ ブラウン宮殿は毎日オープン。入場は有料です。宮殿のすぐ南側にはプンタ アレーナスの中央広場であるムニョス ガメロ広場があります。広場の周りには駐車場がたくさんあるので、車で来ても安心。相乗りタクシーも停まるので便利です。
ムニョス ガメロ広場の周りには、他にも素晴らしい歴史的建築物があります。プンタ アレーナス大聖堂やブラウン メネンデス邸がその代表。併せて訪れることをおすすめします。また、広場の真ん中には、ヨーロッパ人で初めてマゼラン海峡を航行したフェルディナンド マゼランを称える記念碑が立っています。