活気あふれるビクトリア広場は、およそ 2 世紀にわたってバルパライソの中心として親しまれています。自然のままの並木に囲まれた芝生の周りには、印象的な銅像と見事な装飾の噴水があり、広場を取り囲む植民地時代の遺跡は、この街に入植したヨーロッパ人たちが残したものです。
この広場の歴史は、スペイン領時代にまで遡ります。ここは当時、砂浜の一部であり、キヨタとサンティアゴへ向かう荷馬車の停車場でもありました。のちに闘牛場となり、1823 年に政府が禁止令を発布するまで闘牛大会が開催されていました。その後、公共の広場となり、ペルーとボリビアの連合軍とのユンガイの戦いにおけるチリの勝利を記念して、1839 年にビクトリア広場と名付けられました。
手入れの行き届いた芝生の合間をしばし散策して、高く延びるヤシの木を見上げてみましょう。白と黒で舗装された歩道はうねる波のように見えます。広場の中央にはライオンの銅像で飾られた美しい噴水があります。四季を象徴しバルパライソの航海と漁業の伝統を表す 4 つの銅像も必見です。
ベンチに座り、ハトを追いかける幼い子や自転車に乗る子供たち、お昼休みに木陰でくつろぐビジネスマンや工芸品を売る職人たちの姿を眺めるのもおすすめです。
広場の周りを散策すると、街の名所が見えてきます。西側に立ち並ぶのは、19 世紀の海軍クラブの建物を始めとする大きなコロニアル様式の邸宅。東側にはネオゴシック様式のバルパライソ教会が見えます。
バルパライソのエル アルメンドラル地区の中心に位置するビクトリア広場へは、公共バス、タクシー、乗り合いタクシーが便利です。地下鉄ベジャビスタ駅へは徒歩 10 分です。
ビクトリア広場はもちろん、他の有名な観光名所もおすすめです。隣のシモン ボリバル広場には人気のある子供向けの遊び場があり、サンチアゴ セヴェリン図書館ではガイド付きツアーにも参加できます。