1901 年に設立されたジュネーヴ民族誌博物館は、他に類のないアジアの美術品や工芸品のコレクションで有名です。その他にも、アフリカや、アメリカ大陸、ヨーロッパ、オセアニア、さらに民族音楽学のコーナーもあります。
この博物館には、歴史的な価値の高い 80,000 点以上の広範囲なコレクションが展示されています。多くの品は考古学博物館とミュージアム オブ ザ ミッションから移されたもので、現在では 2014 年にマルコ グレーバーとトマス プルファーが設計した民族誌博物館の現代的な建物に展示されています。
アジアコーナーでは、パレスチナ王国からボルネオ島までアジアの多くの国の 3,000 年に渡るコレクションが展示されています。さまざまな宗教の像や日本刀を見てみましょう。アフリカコーナーでは、カメルーンのお面からエチオピアの十字架まで、アフリカ大陸のほぼすべての国の品がそろっています。アメリカ大陸コーナーには、コロンブス以前の南米からアラスカのイヌイットまで、数多くの工芸品が展示されています。
博物館には民族音楽学のコレクションもあり、東洋の 160 種類の民族楽器などを見ることができます。同様に、世界のポピュラー音楽アーカイブには、15,000 枚を超えるレコードが保管されています。また、博物館では写真や文書の保管と展示もしています。
1 階のカフェ ドゥ MEG では、新鮮な季節の素材を使った地中海料理や日替わりのメニューを楽しめます。ランチ、お茶、ディナー前の食前酒や、サンデーブランチにおすすめです。窓の外には、芝生や野生の花、灌木を使ったユニークな形の中庭が見えます。カフェは予約をおすすめします。
博物館は火 ~ 日曜日開館、常設コレクションは無料で見学できます。18 歳未満のお子様は、特別展示も無料です。追加料金を払えばガイド付きツアーも予約可能。展示の割引や現在開催されているイベントについては、ウェブサイトをご覧ください。
民族誌博物館は、ジュネーブの旧市街の西側にあります。何世紀も前の建物に囲まれているので、真っ白に輝く現代的な博物館はひときわ目を引きます。プランパレ公園までバスかトラムを利用するか、車の場合は公園の有料駐車所をご利用ください。公園から博物館までは歩いても 10 分とかかりません。車椅子やベビーカーをご利用の方のためにスロープやエレベーターが完備されています。近隣では、4 階建てのパテック フィリップ ミュージアムで時計製造の歴史を学ぶこともできます。