ドイツ鉄道博物館は、過去 200 年に渡るこの国の鉄道に対する創意工夫を見ることができる素晴らしい展示が行われています。デーベー博物館にとってニュルンベルクほどふさわしい地はありません。なにせ、ここはドイツ鉄道の発祥地なのですから。デーベー博物館はニュルンベルク交通博物館内に設置されています。きれいに復元された機械装置、車両、工芸品、そしてマルチメディアな展示を通じて、ドイツ鉄道の歴史を辿ることができます。
ここの博物館巡りは、ドイツ鉄道の歴史を展示しているギャラリーから始まります。世界初の鉄道博物館の一つとなったこの博物館自体の歴史は、1882 年にまで遡れます。アドラーから順に鉄道発展の歴史をひとつひとつ見ていきましょう。博物館の車両ホールには、ドイツ初のエンジンモデルのレプリカが展示されています。隅々まで観察してこのエンジンについて学んでください。
堂々とした姿を見せるキング ラディック 2 、王立バイエルン邦有鉄道の機関車 S 2 / 6など、貴重な車両が復元され、展示されています。この蒸気機関車は 1907 年にドイツの速度記録を更新しました。
ドイツの優れた鉄道システムは、同時に負の歴史も持っています。ライヒ鉄道に捧げられた展示を見学すれば、このことがよくわかるのではないでしょうか。この鉄道は第二次世界大戦とホロコーストの象徴でもあったのです。鉄道の歴史を巡る旅を続けましょう。電気技術と軌道敷設はもちろん、橋とトンネルの建設に対する現代の新しいテクノロジーも学ぶことができます。
モデラリアムに足を運ぶと、そこには 1 / 5 ~ 1 / 700 に至るスケールで組み立てられた他の車両がずらりと陳列されています。きっとその様子に圧倒されることでしょう。1 / 87のスケールで作られた 30 を超える巨大な鉄道模型が見せる、非常に細部まで忠実に再現された運転作動は忘れられないものになるはずです。もちろん体験型の展示もあります。通行トンネル、信号付きの踏切、音が再現された車両です。博物館には広大な図書室も併設されています。予約して、読書に耽るのもいいのではないでしょうか。
ドイツ鉄道博物館はニュルンベルクの旧市街の南、市の主な鉄道駅から徒歩 10 分圏内の場所にあります。入場は有料ですが、お子様、ご家族、デーベー博物館のチケットをお持ちの方には、割引もあります。博物館は車椅子対応です。休館日は月曜日です。