8,000 種を超える魚類、哺乳類、無脊椎動物、鳥類が生息するリスボン水族館はヨーロッパ最大規模の屋内水族館です。家族で楽しめる観光名所としてリスボン有数の人気を誇ります。この水族館では、世界各地の水族館で用いている飼育環境の維持方法について学ぶことができます。

リスボン水族館に入る前に、その印象的な建築を眺めてみましょう。この水族館は海の真上にあり、ガラスとセメントを材料に、大きな船を模して作られました。夜、海に面したこの地区を訪れると、投光照明で照らされたこの "船" が水面に映し出されているのが目に入るでしょう。

この外観に劣らず屋内の設計も魅力的で、しゃれた現代建築が海面下の世界へと来訪者を導きます。展示の水槽は透明な壁で仕切られており、隣り合って並ぶさまざまな海洋環境を次々と見て回ることができます。

大西洋の海面下に降りたら、温帯太平洋エリアでオオカミウオ類、紫色のしま模様があるクラゲ、巨大なタコを見物しましょう。南極圏エリアにはシードラゴンをはじめとする深海の生き物がいます。いっぽう、熱帯インド洋エリアには光る魚や光るサンゴなど色鮮やかな種がたくさん生息しています。北大西洋エリアでは、海草の間をサメやエイが優雅に泳ぎ回っています。

階上に戻って、海洋表面近くに生息する生物を見てみましょう。鳥類、哺乳類に加えて、さまざまな魚類が水温の高い海洋上層部に生息しています。"全球海洋" の展示は広大な範囲を網羅したもので、世界中の海洋から選ばれた生き物がいます。この印象的な展示の水槽は水深約 7 メートル (22.9 フィート) で、約 100 種の生き物が生息しています。

リスボン水族館は遊歩道エスプラナーダ ドム カルロスに沿った美しい臨海地区にあります。水族館は毎日営業しています。入場は有料です。