ゲディミナス塔は、「上宮」と呼ばれていたヴィリニュスの古代城塞の遺跡です。キャッスル ヒルの頂上にそびえ、旧市街を見渡すこの塔は、1300 年代初頭にヴィリニュスを首都として栄えさせたリトアニア大公ゲディミナスの名を冠しています。現在、内部にはリトアニア国立博物館の別館も併設されています。ヴィリニュス城と魅惑的な中世当時の町に関する展示を見学し、塔の頂上の展望デッキに上って、美しい旧市街を一望しましょう。
この町を象徴する城塞に付属していたゲディミナス塔は、緑生い茂る丘陵の上にそびえ、旧市街を見渡しています。建設当時は木造だった基部の上に残る、赤いレンガ造りの構造をじっくり見てみてください。レンガ部分は 1400 年代初期にさかのぼります。ただし、現在の塔の大部分はその後に再建され修復されたものです。内部に入ると、何世紀にも渡る城塞の歴史を解説した展示があります。再建模型や守備用の武具、発掘品なども飾られています。
ゲディミナス塔の上階からは展望デッキに出られます。キャッスル ヒルの頂上という絶景スポットで、旧市街とそれを囲むヴィリニュス市郊外の景色を楽しめます。ヴィリニュス大聖堂、リトアニア国立博物館、ネリス川沿いの古めかしい建物など、歴史的な町並みが広がっています。
とある前兆を受けて同地を築城の場所にしたという、ゲディミナス大公にまつわる伝説に耳を傾けてください。彼はズヴェンタラジス渓谷の森で狩りをした後、夢の中でこの丘にうなり声をあげる鉄の狼を見たというのです。ゲディミナスは優れた都市をこの地に建設せよという前兆であるとし、これに従いました。
塔へは大聖堂広場から徒歩で 15 分です。また、ゲディミナス塔とリトアニア国立博物館本館を結ぶ便利で眺めの良いケーブルカーでも登ることができます。
塔は毎日開館しており、入場料がかかります。ヴィリニュス シティ カード所有者は無料で見学できます。ケーブルカーの乗車券は別途購入が必要です。