地元ではザ ドメインの愛称で呼ばれるオークランド ドメインは、1860 年に公開された公園。かつてはマオリ族が農耕や食糧備蓄に使い、縄張りとして守っていました。死火山上にあるために特殊な地形をしており、スポーツ場に最適の天然円形広場があります。75 ヘクタールの公園内には、天然のブッシュランド (背の低い灌木がまばらに生えるだけのニュージーランドらしい草原) や土着の木々、庭園が配置されていますが、どこの植物も元気に生い茂っている理由は、肥沃 (ひよく) な火山土。
園内を散策してみると、手入れの行き届いた芝生、並木道、四季折々の華やぎを見せる植栽の間に古い時代のものから現代彫刻まで、さまざまなアート作品が飾ってあり、彫刻を鑑賞するために敷設された散歩道には、ニュージーランドの芸術家たちによる 8 体の多種多様な彫刻が置かれています。冬園セクションには、1920 年に地元の実業家から寄贈された大理石の彫像や中国系ニュージーランド人彫刻家 Guy Ngan 氏の近作が一緒に設置されています。
歴史的建造物にもご注目を。例えば 1929 年に設立されたオークランド美術館はギリシャ・ローマ風建築。展示品は軍関係の物品だけでなく、ニュージーランドの先住民族であるマオリ族と入植者の歴史や美術・工芸品、原生植物など、多岐にわたります。
1920 年に建てられた温室は、歴史の重みを感じさせる印象的なデザインで、熱帯から温帯にかけて植生が変化する様子が紹介されています。アヒル池を見渡せるカフェでコーヒーやランチをどうぞ。この池の水源は、度0 年代半ばにはオークランドの水源として利用されていた天然泉。
毎年、秋のアート フェスティバルでは、地元からも海外からも参加があり、演劇や舞踊、音楽、各種視覚芸術の作品やパフォーマンスが披露されます。
オークランド ドメインへは LINK バスやエクスプローラ バスがオークランドの各所から出ており、交通至便。ドメイン併設の駐車場と路上パーキングも用意されており、2 時間まで駐車料金無料です。