アーヘンの旧市街にたたずむアーヘン大聖堂。ローマ カトリックの美しい教会です。歴代の神聖ローマ皇帝の戴冠式が執り行われていた場所でもあります。ガイドツアーに参加して、数々の銅像や豪華な金細工、他に類を見ないような壮麗な建築をじっくりと鑑賞しましょう。また、大聖堂の周辺は、ゴシック バロック様式の市庁舎など、アーヘンの歴史的な名所が集まっている地区でもあります。
大聖堂は、縞模様の美しいアーチや立派な柱、八角形のドームが印象的。カロリング朝時代の建築物の傑作です。ビザンチン様式の宮殿教会が基になっています。建設が開始されたのは 8 世紀後半。初代神聖ローマ皇帝のカール大帝の命により建立されました。
中に入って、見事な装飾が施された柱を見て回りましょう。32 本の柱は、カール大帝がローマやラヴェンナから運ばせたものです。フランス革命の際に奪われてしまったものもありますが、20 本以上は返却、修復されています。
13 世紀に寄進された Marienschrein (聖母マリアの聖堂) は、金細工工芸の傑作。ロマネスク様式からゴシック様式への過渡期の特徴をよく表した作品です。イエス キリストと聖母マリア、ローマ教皇レオ 3 世、カール大帝、そして 12 使徒の像で飾られています。
聖歌隊席の他のきらびやかな造りにも注目。
円天井から吊り下げられている円形のシャンデリアの大きさは、直径 4 m 以上。宗教的なイベントのある日には、ここに多くのろうそくが灯され、厳かな雰囲気になります。他にも、11 世紀の黄金の祭壇や、カロリング朝時代に使われた大理石の玉座など、印象的な見どころがいっぱい。
アーヘン大聖堂は、ユネスコの世界遺産の第 1 号。ノルトライン ヴェストファーレン州の街アーヘンの誇るべき建造物です。大聖堂は毎日開放されていますが、イベントやミサなどで使用中の場合は入ることができません。
アーヘン大聖堂は、北部ヨーロッパ有数の由緒ある教会。息を飲むような素晴らしい金細工を鑑賞し、教会の歴史に思いを馳せましょう。