堤真一主演、日本映画「神様はバリにいる」公開で注目されるバリ島に旅する理由
新年にぴったりの開運ムービー「神様はバリにいる」が、2015年1月17日より日本の映画館で公開されました。 この映画は、出演者、スタッフともに、1カ月半にも渡る長期ロケで撮影が行われました。バリ島は昔から「神々の島」といわれていますが、なぜそのように語られ、映画にまでなってしまうのでしょうか。今をときめく豪華俳優陣が演じた映画を通じて、バリ島の魅力をご紹介します。
閉じこもっていないで自我を解放しよう!

© 2014「神様はバリにいる」フィルムパートナーズ
一見シリアスそうな筋書きですが、実際はダジャレ満載、笑いがたえない内容です。映画のなかの兄貴はとにかくポジティブシンキング。自分自身だけでなく、周囲の人にもその元気を伝染させます。また、祥子はそういう兄貴の影響をうけ、自分が抜け出せなかった悩みから解放されていきます。人の心は日頃、社会生活のなかで体裁を気にしすぎたり、固定観念にぐるぐると縛られたりして心を閉ざしてしまっていることがあります。「自我」とは自分が考える自分自身のことです。バリ島での体験は「自分が考えていた自分の殻」から抜け出すことができます。映画のセリフでも、そういったメッセージがたくさん登場します。
どんな人の頭の上にも神様がいるという考え方
もちろんバリ島に訪れ、数日間リゾートで滞在しているだけで、突然神様が「幸運」や「お金」を与えてくれるなんてことはありません。バリ島の人たちは、神様に頼るのではなく、八百万の神を信じていて、日々祈り、感謝し続けています。道に落ちている石、道路を走っている車、仕事で使うコンピューター、そして、ひとりひとりの人間にも。地球上のすべてのものに聖霊が宿り、神様がいると信じています。まさに、島全体が、人間ひとりひとりがパワースポット。「神様はバリにいる」という映画タイトルも、こういった思想のなかから生まれました。
日本人が忘れかけている人間関係
バリ島で訪ねておきたい祈りのスポット
では、どのような場所に行けば、バリ島の神様を近くに感じられるのでしょうか。バリ島内ではたくさんの伝統儀式やお祭りが行われています。そういう場所に、正装をしてマナーを守りながら参加してみるのもよいでしょう。お祭りに出会わなかったとしても、その場所へ行くだけでバリ島のスピリチュアルなパワーを感じられる、有名な3大寺院をご紹介しましょう。
ブサキ寺院とアグン山
霊峰アグン山の中腹に建立されたバリ・ヒンドゥー教の総本山。バリ人たちにとっての「母なる寺院」と呼ばれています。バリ島最古、最大の寺院といわれていて1000年以上の歴史があります。バリ・ヒンドゥー教の三大神「シヴァ」「ヴィシュヌ」「ブラフマ」がまつられています。バリ島内の寺院はすべて霊峰アグン山を向いて建てられていて、バリ人たちの祈りは、毎日この聖地へ向かって捧げられています。
ウルン・ダヌ・バトゥール寺院
バトゥール湖を見下ろすように建てられているウルン・ダヌ・バトゥール寺院は、バトゥール湖の守護神である水の女神デウィ・ウルン・ダヌがまつられています。農業、芸術、工芸、学業などさまざまな祈りを捧げる285の祠があり、バリ島の大きな祭日のときはバリ島中から人々がこの寺院へ祈りのために訪れるので大変な混雑になります。高地にあるため、霧がかかると辺りは真っ白になって寺院の姿さえも見えなくなってしまう神秘的な場所です。(ウルン・ダヌ・バトゥール寺院の詳細と写真)
ウルワツ寺院
バリ島南端の断がい絶壁、海抜97mの場所にジャワの僧ウンプ・クトゥランが建立したバリ・ヒンドゥー教の歴史的な寺院です。暴風雨神ルドラ神がまつられています。この寺院は地元の人たちの儀式だけでなく、ケチャダンスとサンセットが有名で、バリ島随一の観光地として毎日何百人という観光客が訪れている場所です。(ウルワツ寺院の詳細と写真)
「祈る」ことは、瞑想のような自分自身をみつめることにもつながります。バリ島では、スピリチュアルな出来事だけなく、都会の常識が通用しなかったり、固定観念がくつがえされたり、論理的にも驚く出来事やシーンにたくさん出会います。日本にはない予想外の体験が、自分の成長につながっていく、それがこの地を訪れる魅力でもあるのです。
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メイン画像:© 2014「神様はバリにいる」フィルムパートナーズ
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