LCC就航でぐっと身近になった奄美大島に行くべき10の理由
九州から南に380km、沖縄と九州のほぼ中間に浮かぶ奄美大島。温暖で豊富な雨に恵まれた島は豊かな緑に覆われており、深い森の中にはアマミノクロウサギやオオトラツグミなど、奄美にしか生息しない固有の生き物が暮らしています。島の周囲は珊瑚礁の美しい海!島中部の海岸線には、マングローブ林も広がり、カヤックで探検することもできます。自然だけではありません。大島紬や島唄などの独自の文化も興味深い島。バニラエアが成田から直行便を飛ばしたことでぐっと安く気軽に行けるようになった奄美大島。今回は、奄美大島の魅力をご紹介します。
1 マングローブ林を探検する
奄美大島には、西表島に次いで日本で2番目に大きなマングローブ林があります。場所は島の中心地となる名瀬市街からは車で約40分、島の中央部の住用町。マングローブ林に隣接して道の駅「黒潮の森 マングローブパーク」があり、展望台や、マングローブの生態についての資料館、レストランなどがあります。
マングローブを満喫するなら、ぜひカヌーを。施設に隣接したカヌー乗り場からカヌーで出発し、およそ60分をかけてマングローブを探検します。乗船前にはレクチャーがあるから初めてでも安心。2人乗りカヌーもあるので、子供と一緒でも安心です。
気をつけたいのは、干潮と満潮の時間帯。写真のようなマングローブのトンネルまで行けるのは満潮時のみ。一方、干潮時には、ミナミコメツキガニやノコギリガザミなど、干潟の生き物を見ることができます。干潮か満潮かは、マングローブパークやツアー催行会社に問い合わせれば教えてくれるので予約時に確認しましょう。
黒潮の森 マングローブパーク
http://www.mangrovepark.com/
2 まるでゴジラが出てきそう!原生林を散策する
名瀬から車で30分、島のほぼ中央に位置する金作原(きんさくばる)は、ヒカゲヘゴが生い茂り、まるで太古のジャングルのような雰囲気が楽しめます。太古の森を連想させる鬱蒼とした森は、かつて映画「ゴジラVSスペースゴジラ」のロケ地にもなりました。ジャングルの中には歩道があり、原生林の中を散策することができます。個人でも行けるのですが、金作原に生息する植物や動物についてガイドさんの話を聞きながら歩けば楽しさが数倍に。朝のツアーを選べば、リュウキュウアカショウビンやオオトラツグミなどの珍しい鳥にも会えるかも。
金作原探検コース(観光ネットワーク奄美)
http://www.amami.com/tour/tour-kinsaku
3 夜行性の愛くるしい天然記念物。アマミノクロウサギに会いに行く
国の天然記念物に指定されているアマミノクロウサギ。その名の通り、真っ黒なウサギで、奄美大島と徳之島にしか生息していません。一時は森林伐採やマングースによる捕食被害で減少しましたが、保護活動が功を奏し現在では回復傾向に。さぞかし見るのは難しいだろう・・・と思いがちですが、実は結構な確率で見られる、という噂も。とはいえ、個人で山に入っても簡単にはあえません。アマミノクロウサギが見たいなら、ナイトツアーに参加するのが一番。もちろん、野生の生き物なので、100%会えるわけではありませんが、特に雨上がりの夜などは確率が高くなるそうです。アマミノクロウサギのほか、リュウキュコノハズクやケナガネズミなのどの夜行性の動物にも会えるかも。真っ暗な夜の森は別世界。昼間とは違う夜の森を満喫してみて。
夜の野生生物観察コース(観光ネットワーク奄美)
http://www.amami.com/tour/yoruno
4 真っ青な海を満喫
森の印象が強い奄美ですが、海も一流!真っ白な砂浜と青い海のコントラストが美しい北部の崎原海岸や、エメラルドグリーンの水を湛えた宇検の屋鈍海岸、名瀬から近くキャンプ場などの設備も充実した大浜海浜公園など、極上のビーチが多数点在しています。しかも、ビーチは人が少なく、特に南部なんてほぼ貸切状態。思いっきりビーチを満喫しに行くのも良し。カヤックならば、珊瑚礁が広がる南部の海がベストです。
5 絶品!奄美名物、鶏飯を食べる
奄美を代表する郷土料理といえば鶏飯。ごはんに鶏肉、錦糸卵などの具、鶏スープをかけて食べるお茶づけのような食べ物で、鶏のうま味がたっぷりでた鶏スープは、滋養溢れるやさしい味わい。もともとは藩の役人をもてなすために作った料理ですが、それを現在笠利町にある「元祖 鶏飯みなとや」の初代女将が一般の人でも食べられるようにアレンジ。今のスタイルになりました。今では奄美中に鶏飯を提供する店があり、奄美を代表する郷土料理になりました。具の基本は鶏肉、錦糸卵をメインに、大根やパパイヤの漬け物、ネギ、ノリ、シイタケ、柑橘類の皮など。それぞれの店で趣向を凝らしています。ぜひ、様々な店で食べ比べてみては?
元祖鶏飯 みなとや
http://minatoya.amamin.jp/
6 黒糖焼酎を味わう
奄美だけで製造を許された焼酎、それが黒糖焼酎です。昭和28年、奄美群島が日本に復帰したときに国からの特別措置として、奄美だけで黒糖焼酎の製造が許可されました。黒糖と米麹を使用した焼酎は、ほのかな甘い香りとまろやかな口当たり。気になる糖質はゼロなので、話題の糖質カットダイエット中でも安心!?
奄美大島には大小9つの蔵元があり、見学が可能なところも。青い清々しいボトルで有名な「れんと」を作る奄美大島開運酒造や、空港からも近い奄美大島酒造では見学を受け付けているので、訪れてみては。
奄美大島開運酒造 *見学は要予約
https://lento.co.jp/
電話:0997-67-2753
奄美大島酒造
http://www.jougo.co.jp/
電話:0997-62-3120
7 島唄酒場で唄って踊って盛り上がる!
何世代にもわたり口伝えで歌い継がれてきた、奄美の「島唄」。ヘビの皮を張ったサンシン(三味線)とチヂン(太鼓)を伴奏に、独特の裏声で歌い上げる島唄。沖縄と比べて少し哀愁を帯びたメロディが特徴で、奄美大島を訪れたら一度は生で聴いてみたいものです。そんな島唄の魅力をとことん堪能できるのが、民謡酒場。食事をしながら、女将さんが歌う生の歌を聴けるのです。最後は大盛り上がりでお客さんもいっしょになって踊って歌う!これぞ島唄ライブハウスの醍醐味!気になるお値段は、郷土料理のコース3000円~と飲み物代。とても混み合うので予約した方が良いでしょう。
島料理 吟亭
住所:名瀬金久町6-2
電話:0997-52-9646
郷土料理 かずみ
住所:名瀬末広町15-16
電話:0997-52-5414
8 大島紬に触れる
“絣の宝石”、“世界一緻密な絹織物”と呼ばれる「本場大島紬」。シャリンバイと泥染めなどを用い約1ヶ月かけて染めた糸を織り上げていくもので、熟練の織子でも一反折り上げるのに40~50日もかかるという、気の遠くなるような緻密な作業の繰り返し。現在では大島紬を織り上げることのできる職人がぐっと減ってしまったといいます。大島紬について知りたければ、「奄美大島紬村」へ。大島紬製品の販売のほか、製造工程の見学や、泥染め、手織りなどの体験ができます。
奄美大島紬村
http://www.tumugi.co.jp/
電話:0997-62-3100
9 大迫力のクジラに遭遇
1~4月まで、奄美の海に子育てにザトウクジラが訪れます。この頃は小型のボートに乗って行くホエールウォッチングが催行されています。遭遇率は8割ほど。運が良ければジャンプするクジラの姿も間近で見られるそう。また国内では珍しく、ホエールスイムも実施しています。ちょっと水温は低いですが、クジラを水中で見られるなんて感動の体験です。ただしホエールスイムは大海原でスノーケリングをするため、ダイビングのライセンス保持者のみとされているようです。
マリンスポーツ奄美
http://www.msamami.com/
10 奄美に棲む妖怪 ケンムンを探す
沖縄にキジムナーがいるように、奄美にはケンムンという妖怪がいます。ケンムンが棲むのは枝が7本以上あるガジュマルの木。頭にはカッパのような皿があり、全身毛むくじゃらで、イタズラが大好きと言われています。大きなガジュマルの木があったら枝をよく見てみて。もしかしたら、ケンムンがいるかもしれません。ケンムンに出会うとイタズラをされるので注意が必要なのですが、もしも出会ってしまったら、ケンムンの苦手なタコを投げつけると一目散に逃げて行くようです。もタコを持ち合わせがなかったら、「ヤツデマル(タコのこと)」と叫ぶだけでも、効果があるようです。
いかがですか?まずは10の楽しみを紹介しましたが、まだまだ語り尽くせぬ魅力に溢れています。この夏は、ご自身でその魅力を探しに奄美に行ってみてはいかがでしょうか。
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Cover Photo:Masashi Yoshikawa
※参考/『地球の歩き方JAPAN 島旅02 奄美大島』/ダイヤモンド・ビッグ社
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