直行便就航でブレイクの予感大! ポーランド王国を支えた「琥珀の道」
ヨーロッパで新たなデスティネーションとして人気急上昇中の中欧諸国。
中でもポーランドは、2016年1月から成田~ワルシャワ(WAW)間の定期直行便が就航予定。その人気に拍車が掛かることは間違いなしです。
さて、ポーランドというと負の世界遺産「アウシュヴィッツ強制収容所」を連想しがちですが、実のところ、ヨーロッパの中でも歴史深い中世の街並を残す国として有名なのです。そんな美しきこの国を支えて来たのが琥珀です。
琥珀は幸福をもたらす宝石と呼ばれ、柔らかで触れるほどに温かみを感じます。琥珀がこの国にもたらした富は栄華だけではなく、この国に暮らす人々の心にも その温もりを届けたのかもしれません。そんな人の優しさと温かみを感じられるのもポーランドの魅力をご紹介します。2016年に訪れたい旅先の候補に加えてみませんか?
「琥珀の道」とは?
琥珀とは、木の樹液が数千万年の歳月をかけて化石化したもの。ヨーロッパ諸国では古来より贅沢な装飾品のほかに、健康のお守りや魔除けとして珍重されてきました。
琥珀の一大産地であるバルト海。そこに面するポーランドは、琥珀によって莫大な富を得ることになりました。琥珀は、ポーランドを縦断するヴィスワ川を使って、琥珀の産地グダンスクから首都ワルシャワを経由し、ポーランド王国の都だったクラクフまで運ばれていました。このルートがポーランド国内においての「琥珀の道」と呼ばれています。
琥珀の道の出発地は中世の面影残す美しき港町、グダンスク
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首都ワルシャワから飛行機で約1時間。ポーランドの北の玄関口となるグダンスクは、国内最大の港湾都市であり、琥珀の道の出発地でもあります。
バルト海沿岸で採取された琥珀はこの街に集められ、クラクフへと運ばれたのです。グダンスクは、今も琥珀の街としてよく知られています。旧市街の中心となるドゥーギ広場やマリヤツカ通りには、大小様々な琥珀店や露店が軒を連ねており、確かな加工技術と比較的安価な料金から、琥珀を求めるヨーロッパ諸国の観光客で賑わっています。
また琥珀同様にこの街を有名にしているのが、旧市街やヴィスワ川の支流となるモトワヴァ運河沿いに佇む美しい中世の街並み。実は第二次世界大戦時に大部分を破壊されてしまったのですが、残った資料や当時の写真から、市民が忠実に再現したのです。特に夕刻近くのモトワヴァ運河沿いは、ヨーロッパでも有数のロマンチックな夕景スポットとなっています。
荘厳なゴシック建築美のマルボルク城
グダンスクから南に車で1時間ほど。ヴィスワ川の支流のひとつノガト川の畔に、世界遺産にも登録されているマルボルク城があります。
ここは13世紀にドイツ騎士団の城郭として建設されました。ハンザ同盟都市と結びつき、一時はバルト海沿岸からグダンスクをも支配下に治めたドイツ騎士団国の本拠地です。そんなドイツ騎士団もまた財源はバルト海で採れた琥珀であったといわれています。マルボルク城内には、その証でもある大きな琥珀の塊から作られた精巧な細工品の数々が展示され、当時の栄華を物語っています。
歴史あるグダンスク。ぜひグダンスク(グダニスク)のホテルに宿泊してゆっくりと滞在を楽しんでみてください。
ショパンの調べと不屈の精神で蘇った首都ワルシャワ
1989年の民主化によって急成長する新市街と旧市街(歴史地区)のふたつの顔を持つポーランドの首都ワルシャワ。この街もまたグダンスク同様、第 二次世界大戦中に破壊された旧市街を、昔の絵画や写真などをもとに完全に復元しました。レンガのヒビに至るまで丹念に復元したポーランド国民の情熱は、ユネスコから高く評価され世界遺産にも登録されています。
旧市街は広場を中心に細い石畳の路地が延びています。至るところに琥珀の店が点在する様子から、ここもまた琥珀で富を得た街であることが伺えます。
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旧市街を歩いていると、至るところで学生が奏でるバイオリンの音色が聞こえてきます。それもそのはず、ワルシャワはピアノの詩人と称される偉大な作曲家「フレデリック・ショパン」の生誕地。市内のあちらこちらでショパンの残り香を感じることができます。座るとショパンの名曲が流れるベンチ、鍵盤模様の横断歩道、ショパンの心臓が安置されている聖十字架教会、15歳のショパンがパイプオルガンを演奏した教会、ショパンが通った喫茶店……。いつかショパンの気配さえ感じるかもしれません。
重たい過去を乗り越え、ショパンとともに現在を歩むワルシャワは、過去と現在が同居する首都です。
琥珀の道の終着地 ポーランド王国の都クラクフ
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グダンスクからワルシャワを経由して運ばれた琥珀の終着地が、ポーランド王国の歴代の王の居城「ヴァヴェル城」です。ポーランド王国は、ローマ教皇から王政が認められ1025年に建国されました。これがポーランド国家のはじまりでもあります。全盛期であったヤギェヴォ朝時代には、中央ヨーロッパ文化の中心として栄華を極めました。そんなポーランド王国の都クラクフは、大戦による破壊から奇跡的に免れ、今も当時の姿を留める街並は古都と呼ぶにふさわしい佇まいをしています。
堅固な石門をくぐり、まっすぐ延びる目抜き通りの正面にある大きな広場は、中世のまま残っている広場としてはヨーロッパ最大。中心に建つ13世紀に建てられた織物会館には、安価なものから高級品までさまざまな琥珀のアクセサリーショップが軒を連ねています。1222年に建立された国宝級の聖マリア教会、ヴィスワ川の畔に佇むポーランド王国の権力を象徴するヴァヴェル城や、石畳に響く馬車の音が遠い中世の時代へと誘ってくれます。
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初めまして。酒と旅行がメインのブログを書いているcongiro(コンヒーロ)と申します。 普段から日本各地を旅しては、地元の方々が飲んでいる日常系の日本酒を好んで買って楽しんでいます。 特に好きなのは、その土地の日常酒を、その土地の方たちがいる酒場で飲むことですね。「誰かの日常は、私の非日常」。それを念頭に、いつも楽しく旅をしています。...
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