投稿者 : 直子 澄田、投稿日 2015 年 4月12日

癒やし効果絶大!慎ましさと優しさ溢れるラオスの古都、ルアンパバン

ある調査によると、現代人の9割が“癒し”を求めているそう。

その癒し方は様々ですが、小さなところでいうとスイーツを食べたり、音楽を聴いたり。女性ならスパやエステに行く、というのも多いそう。そんな現代だから、もちろん、旅にも癒し要素は不可欠です。

癒しというキーワードで旅を検索すると様々なプランがでてきます。国内なら温泉やパワースポット巡り、高級ホテルに一人で泊まってスパを満喫したり、沖縄離島というのもメジャーな癒し処。海外ならば、ちょっと高級なビーチリゾートでひたすらのんびり過ごしたり、バリの山奥でガムランを聴いたり、セドナでサイキックリーディングをしたり・・・。とにかく、ストレスの種類だけ癒し旅の種類がありそうですね。

かくいう私は、ストレスが溜まるほどのきちんとした人生を送っていないので、旅に癒しというのを求めたことはありません。旅に求めるのは、発見!刺激!!美食!!!

でもそんな私が、うっかり癒されて帰ってきてしまった場所があります。それはラオスの古都、ルアンパバン(ルアンプラバン)。今回は、そんなルアンパバンについてご紹介したいと思います。

 古き良きアジアの残る古都、ルアンパバン

ラオスと言ってもピンと来ない方も多いかもしれません。ベトナムとタイに挟まれた内陸国家で、国を貫くように流れるメコン川は、水運として、漁場として、大切な役割を担っています。人口は630万人ほど。国の大部分が山岳部で、山あいの村には少数民族が暮らしています。主要産業は農業で、主食はお米。GDPという指標の上では貧しい国のひとつに数えられています。

首都はビエンチャンですが、この国の魅力は北部に位置するルアンパバン。町中に歴史的建造物が多く、町全体が世界遺産として登録されています。

癒されポイント1 人々の篤い信仰心に触れる

人々の篤い信仰心に触れる

日本ではそう有名ではありませんが、ルアンパバンは、ヨーロッパ人の間では「行きたい場所ナンバーワン」にたびたび選ばれる有名な町。その存在を一躍有名にしたのは、早朝、僧侶たちが町を歩き、施しをうける托鉢(たくはつ)です。時刻は毎朝5時半頃から。まだ薄暗い町に、鮮やかなオレンジ色の袈裟を着た僧が現れます。

僧侶が町を歩くのは、その日の食糧を信心深い人々からいただくため。人々は、主にカオニャオというラオスの主食のモチ米を用意し、僧侶の差し出す鉢に捧げます。日本では出家というイメージがありますが、ラオスでは、若者が一時的に僧になり、修行を積むというのはめずらしくありません。僧侶になると、英語をはじめ様々な教育も受けられるため、将来のために僧侶となるという人も多いようです。

人々の暮らしは決して豊かではありませんが、お坊さんに食べ物を捧げ、祈る姿には心動かされます。そうした精神が根付いた国だからか、特に人々が優しくて穏やかというのが印象的。他のアジアの町からくると、のんびりした空気にほっとします。

なお、托鉢は観光客でも参加することが可能。個人的には、ラオスの人々にとって大切な習慣なので、観光客が興味本位で参加することに抵抗がありますが、敬意を持って参加するならば、非常に貴重な体験となると思います。ただし、町中にいる物売りから托鉢用の食べ物を買うのは絶対に避けましょう。彼らの中には古くなった食べ物を売りつける人も。参加したければ、宿泊したホテルの人に手配してもらうと良いでしょう。写真撮影は禁じられてはいませんが、僧侶に近づき過ぎたり進路を遮ったりするような行為はもってのほか。失礼にならないよう、最低限のマナーを守りましょう。

 

癒されポイント2 なんともゆるい空気が漂う町をそぞろ歩く

[one_half]なんともゆるい空気が漂う町をそぞろ歩く[/one_half]
[one_half_last]なんともゆるい空気が漂う町をそぞろ歩く[/one_half_last]
托鉢が終わると、町には朝市が立ち、野菜や果物、生きたままの鶏やメコン川で獲れた川魚などが並び、活気に溢れます。

日中は、町中に点在する寺院を巡りましょう。歩いて回ると大変なので、レンタサイクルがオススメ。町の概要を把握するには、プーシーの丘という高台へ行くのが一番です。汗をかきながら328段の階段を上りきると、目の前に町の景色が開けます。

[one_half]お洒落なカフェが多いのも魅力的[/one_half]

[one_half_last]お洒落なカフェが多いのも魅力的[/one_half_last]

外国人観光客が多いルアンパバンでは、お洒落なカフェが多いのも魅力的。昼間はとても暑いので、こまめに休憩を取りましょう。ランチにはぜひ、モチ米を竹筒で蒸したカオニャオや、バナナの葉で魚や野菜を焼いたラオス伝統の食事にもぜひチャレンジしてみて。

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日が暮れたら、ナイトマーケットへ

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[one_half_last]日が暮れたら、ナイトマーケットへ。ファブリックや木彫り製品、皮革製品やアンティークなどが並び、お土産探しにもぴったりです。激しい客引きがあるわけ ではなく、シャイな店員さんと、会話を楽しみながらショッピング。町全体がゆる~い空気に包まれていて、なんとも居心地が良いのです。[/one_half_last]

癒されポイント3 ものすごく優しい顔の仏像を見に行く

[one_half]ものすごく優しい顔の仏像を見に行く[/one_half]

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ルアンパバンからメコン川を上流へ35㎞。ボートで1時間半ほどのところにパクウー洞窟があります。ここにはなんと大小6000体以上もの仏像が置かれており、今でも、人々が奉納に訪れるので日々増えているということです。

陸路でも行くことはできるのですが、やはりメコン川をボートに乗って訪れてみたいもの。船着き場からは乗り合いのボートが出ています。私は時間の都合上、ボートをチャーターすることに。少し値は張りますが、とっても快適です。

メコン川は人々の大切な移動手段。ルアンパバンまで買い物に行く地元の人々とすれ違って手をふってみたり・・・川沿いには、お米から作ったお酒を売る村もあり、立ち寄って購入することも可能です。

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パクウー洞窟

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パクウー洞窟

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やがて見えてくるのは、垂直に切り立った岩。寺院はその中腹にあります。舟を下り、崖に造られた階段を登っていくと、いました。一面仏像だらけ!

お線香をあげ、しばらく仏像を眺めていると、その中になんとも優しいお顔の仏像が。

パクウー洞窟

これまで見た中で一番優しいお顔。見ているだけで、なんだか心安らかになりました。

癒されポイント4 人気のレジャースポット、クアンシーの滝で人々の生活を垣間見る

[one_half]クアンシーの滝で人々の生活を垣間見る[/one_half]

[one_half_last]クアンシーの滝で人々の生活を垣間見る[/one_half_last]

ラオスには海がありません。水遊びがしたいと思ったら、川か滝。中でも、ルアンパバンから車で30分ほどの山奥にある、クアンシーの滝はオススメです。

駐車場から少し山道を歩くとやがて滝のせせらぎが聞こえてきます。そして目の前に現れるのはエメラルドグリーンの水!石灰岩の隙間から幾重もの滝が落ちる姿はとてもきれいです。

簡易更衣室(藪の中に木で覆われただけのスペース)があるので、水着に着替えて泳いでもOK。遊園地や娯楽施設が少ないラオスでは、ここは、地元の人々も楽しみに訪れる場所のひとつ。家族や友達同士で訪れ、滝壺で遊んだり、ひたすらおしゃべりに興じたり、思い思いに過ごす人々の姿を見ていると、どんなに趣向を凝らしたアミューズメントパークよりも楽しそうな場所に見えてきます。

私がぽつんとお弁当を食べていたら、隣に座っていた若者のグループがビールをくれ、そのお返しに、デザートにもってきたバナナをあげたり。シンプルで優しく、足るを知る人々の生き方を垣間見ることで、自分の生き方についても少し考えさせられました。

夏でも滝の水はひんやりと冷たく(ちょっと寒いくらい)とっても良い気持ち。ぜひバスタオルとランチを持ってピクニックがてら訪れてみてはいかがでしょうか。

ルアンパバンまでの航空券+ホテル価格例

ルアンパバンへは、日本から直行便がないためベトナムかタイなどの近隣の国で乗り換えます。高級リゾートホテルに3泊して大人2名で153,235円(1名あたり76,618円)。ストップオーバーで、ハノイやホーチミンなどもう一都市楽しむのもオススメです。

5560_ph15*2015年4月8日調べ。希望の日程や条件等により値段が変動します。
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Photo/Masashi Yoshikawa