注目の新スポット、パリのおしゃれな散歩道「ボーパッサージュ」をチェック!
パリ左岸の老舗百貨店「ボン・マルシェ」から歩いてすぐ、スイーツ天国と呼ばれるバック通り(rue de Bac)に面した場所に現れた、おしゃれなグルメ散歩道「ボーパッサージュ(Beaupassage)」。2018年8月のオープン以降、店も充実してきて、パリっ子の憩いのスポットは日々進化しています。8年もの歳月をかけて完成した「ボーパッサージュ(Beaupassage)」には、緑やアートがあるゆったりとしたスペースに、グルメなアドレスが軒を並べる今注目の新スポットです。
木々に癒され、アートに魅了される新しいパッサージュ
「ボーパッサージュ(Beaupassage)」は、グルネル通り、ラスパイユ大通り、バック通りの3つの通りに囲まれた1万平米もあるゆったりとした空間で、元々は17世紀後期に建てられた修道院と、20世紀の産業建築群が隣接していたエリアでした。世界的造園家のミシュエル・ドゥヴィーニュ氏が手がけた、日本の紅葉、白樺など、60種類の植物が植えられた気持ちの良い空間には、レストランなどの商業施設と住宅施設、そして、4名の現代アーティストの彫刻やインスタレーションも共存しています。
ラスパイユ大通り側の入り口には、元フランス首相リオネル・ジョスパン氏の娘、エヴァ・ジョスパンさんが施した壁一体のアート「La Traversée」が。トンネルのようなアートは幻想的な空間で、別世界へつながっているような感覚さえします。
パッサージュの真ん中辺りには、ステファン・ランク氏の作品が。紐で縛られたマングースが、パッサージュの洗練された空間にちょこんと佇むさまは、可愛げがあり、なごみます。
そして、なんといってもインパクト大なのが、グルネル通りの入り口にあるファブリス・イベール氏の「Les deux chênes」。鮮やかな赤とグリーンの枝が組み合わさる迫力のあるオブジェは、黒と白のシンプルなパッサージュに、まるで生命力を与えているようです。
一番のお目当ては、有名シェフ・パティスリーの店
「ボーパッサージュ(Beaupassage)」の魅力は、フランスでも有名なシェフやパティシエなどのグルメをお手ごろ価格で楽しめるところです。ネオビストロ、ブーランジェリー(パン屋)、カフェなど、「ボーパッサージュ(Beaupassage)」の中で食べるスペースもありますし、テイクアウトもできます。
パティスリー界の巨匠、ピエール・エルメ氏の単独のサロン・ド・テはパリ発です(パリのシャンゼリゼには、ロクシタンとコラボしたサロン・ド・テがあります)。「ピエール・エルメ」のスイーツはもちろん、クロックムッシュやサラダなど甘くない食事をとることもできます。毎週末には、店内のカウンターで、パティシエがスイーツを作ってくれるデモンストレーションもあります。
オレンジの温かみのあるライトに包まれる店内は、誰かの家を訪れたよう。木のインテリアと椅子の生地模様などに今時のパリがちりばめられているのは、パリの人気インテリアデザイナー、ローラ・ゴンザレスさんの手腕によります。
スイーツの味は、さすがの「ピエール・エルメ」。カフェラテにも、「ピエール・エルメ」のマークが美しくあしらわれており、細やかなこだわりも見逃せません。店内のショーケースで実物を見てオーダーすることができるので、紙のメニューではスイーツが想像しにくい場合も安心です。
店内右奥のショーケースには、ケーキやマカロンなど、お持ち帰りもできるスイーツがずらり。マカロンの味はいろいろありすぎて、選ぶのが大変なくらいです。
「ピエール・エルメ」の隣には、ブーランジェリー(パン屋)が並びます。このパン屋は、「マンダリン・オリエンタル・パリ」のメインレストランでミシュラン2つ星を維持するシェフ、ティリー・マルクス氏がプロデュースするパリ2店舗目の店。「ティリー・マルクス」といえば、薄めのパンをくるくるっと巻いて海苔巻きのようにしたサンドイッチ(Breadmakis)が斬新で有名です。
オーガニックの小麦を使用した「ティリー・マルクス」のスペシャリテであるブリオッシュや、シンプルなパンも美味。イートインスペースもあります。
そして、パン屋の横のスペースにあるのが、なんと日本は京都発のコーヒーショップ「アラビカ%」。こだわりのコーヒーは、カフェ好きのパリっ子も認める味だとか。「アラビカ%」には、オープンスペースのスタンド、テラスカフェに、店内スペースもあります。ラテアート世界チャンピオンのバリスタ山口淳一氏のコーヒーは、日本では大行列というから、パリで気軽に楽しめるのはお値打ち物です。
photoby beaupassage
パリの3つ星シェフ、ヤニック・アレノ氏による、「アレノテック(Allenothèque)」は、オープンキッチンスタイルのレストラン。地下のワインカーヴには、アレノ氏厳選の800本にもおよぶワインが並びます。テーブル席もあるので、シックな雰囲気のワイン蔵で、日本料理の技術も取り入れたアレノ氏の3つ星の食事を楽しむこともできます。
グルネル通りに面した場所にあるのは、スーパー「カルフール・シティ」。パリの街中にある「カルフール、カルフール・シティ」の中でも、「ボーパッサージュ(Beaupassage)」の「カルフール・シティ」は、BIO(オーガニック)に特化した品揃えのスーパー。BIOの乾燥フルーツの小袋は、ばらまきお土産にもちょうど良いサイズです。
地元の人も通う、BIOスーパーとして、野菜や果物などの品揃えも充実。棚に並んだ季節の食材は新鮮で、どれも美味しそうです。
その他、「ボーパッサージュ(Beaupassage)」では、3つ星シェフアンヌ・ソフィー・ルピックさんによる瓶詰め料理などを提供するヘルシーファーストフードや、ブルターニュ地方の巨匠オリヴィエ・ブラン氏の気軽なシーフード料理の「メルシー」パリ2号店、レストランも併設した熟成肉専門店の「ポルマール」、「ボーパッサージュ(Beaupassage)」近隣で50年以上も店を構え、エリーゼ宮殿御用達のチーズ職人である、ニコール・バルテレミ氏のチーズ屋など、注目店が目白押しです。
■ボーパッサージュ(Beaupassage)
公式サイト(英語・フランス語):https://beaupassage.fr/
最寄り駅:メトロ12番線のリュー・デュ・バック(Rue du Bac)駅から徒歩2分
住所:53-57 Rue de Grenelle, 75007 Paris
-ピエール・エルメ / ル・カフェ(Pierre Herme / Le Café)
営業時間:月〜日曜日10:00〜20:00、12月25日10:00〜18:00
定休日:なし
-ティリー・マルクス / ラ・ブーランジェリー(Thierry Marx / La Boulangerie)
営業時間:火〜日曜日7:00〜21:00
定休日:月曜日、祝日
-山口淳一 / %アラビカ(Junichi Yamaguchi / %Arabica)
営業時間:月〜日曜日8:00〜19:00
定休日:なし
-ヤニック・アレノ / アレノテック(Yannick Alleno / L’Allenotheque)
営業時間:月〜日曜日12:00〜23:00
定休日:12月24日の昼、12月25日、1月1日
-カルフール・シティ(Carrefour City Beaupassage)
営業時間:月〜土曜日7:00〜22:00、日曜日9:00〜13:00
定休日:なし
「ボーパッサージュ(Beaupassage)」は、ゆったりとしたスペースな上に、車や自転車が通らないため、静かでリラックスできる憩いの場になっています。飲食店やスーパー以外にもスポーツクラブもあります。これからパリっ子の生活の一部となっていき、より進化をしていくであろう「ボーパッサージュ(Beaupassage)」から目が離せません。
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