台湾で雑貨屋めぐり!今大注目の可愛い雑貨ブランド4選
「最近の台湾は雑貨ブーム」といっていいほど、続々と新しいブランドが生まれています。
数年前まで台湾の雑貨というと、昔懐かしいスリッパやストライプの効いた買い物かご、客家柄の花布などが紹介されていましたが、ここ最近は、台湾独特のデザインを生かしつつも日常使いできるおしゃれで可愛い雑貨小物増えています。
そこで、台湾の雑貨ブランドが育っている背景も含め、台北旅行の際にぜひチェックして欲しい4つの雑貨ブランドを素材に注目しながらご紹介します。どこかハッとする、それでいてそばに置くとフィットする・・・そんな可愛い台湾雑貨を厳選しました!
布製品なら「印花樂」
photo by:印花樂提供
台湾でここ最近注目を浴びている人気布製品ブランドといえば「印花樂(インファラ)」。
印花樂の特徴は、台湾ハッカチョウという絶滅危惧の固有種の鳥や、台湾で昔から建築に用いられていたモザイクタイルといった、古きよき台湾テイストのデザインをモチーフに新しいデザインとして生まれ変わらせていること。すっきりと印象的にデザインされた帆布を使って、箸入れ、バッグ、ランチョンマット、ペットボトルホルダー、ブックカバー、エプロンなど、さまざまな商品を展開しています。
2008年に芸術系の大学を出た女性3人で立ち上げた印花樂は、いまや20人を超えるスタッフを抱え、布のデザインだけでなく各種の商品開発、またワークショップなど幅広く手がけるブランドへと成長しました。
「わたしたちの商品を通じて、布が暮らしの中で、さまざまに生かせるのだということを知っていただきたいと思っています」と話すのは、創業メンバーでワークショップを担当する蔡玟卉さん。
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photo by:印花樂提供
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[one_half_last]写真は箸入れ(390台湾ドル)です。
このモチーフは、昔、台湾の建物に用いられたテキスタイル。右の緑、青、赤は建物のモザイクタイルの、左の白、 オレンジは外窓の鉄格子の柄がアレンジされています。持ち運びがコンパクトなだけでなく、綿製なので汚れてもサッと洗えてとても機能的です。
日本人客の売れ筋を聞くと、日本人向けに製作されたハンカチ(250〜290台湾ドル)や、ペットボトルホルダー(390台湾ドル)が人気なのだとか。[/one_half_last]
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photo by:印花樂提供[/one_half]
[one_half_last]「今年のテーマはアウトドアです。ピクニックマットも保冷バッグも濡れても大丈夫なように、新たに防水の布を開発しました」(蔡玟卉さん)。
印花樂の布は台湾の老舗工場 で生産されているもの。台湾にあるストーリーを生かしたデザインと生産体制で、言葉通り、布の可能性をさまざまに感じさせてくれます。
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そんな印花樂の商品は、迪化街エリアにある直営店 と、観光客に人気の誠品書店、そして華山1914文化創意産業園区などで買うことができます。商品にもよりますが、1,000円くらいから手に入る物も多いので、親しい人へのお土産などにおすすめです。
印花樂(インファラ)
公式サイト(中国語)http://www.inblooom.com/
住所:台北市民楽街28号
営業時間: 9:30〜19:00
休み: 無休
革製品なら「GR-greenroom Ideas Cooperation」
photo by:greenroom
印花樂が布の可能性を探るブランドなら、革の可能性を追求するのが2011年に設立されたブランドGR-greenroom Ideas Cooperation (グリーンルーム)です。
日本人観光客が多く訪れる中正記念堂近くに店舗を構え、階段を上ってドアを開けると、ディスプレイもスタイリッシュにデザインされた商品が並ぶ空間が広がります。バッグ、小銭入れ、お札入れ、名刺入れ、ミニポーチ、イヤホンコードホルダーなどさまざま。
オーナーの楊浩明さんと䔥永明さんは、学生時代にプロダクトデザインを学んでいたそう。
「二人とも、古いカメラとか長い間使われるモノが好きなのですが、革製品とは長い時間使い続けられる点が似ています。それで革をテーマにしました。green roomという英文名は、中国語名である後台集創がもとになっています。環境保護などの意味はなく、中国語の後台(楽屋)という意味から、英語にしました。デザイナーの仕事は、言ってみれば楽屋で、いろんな人たちを舞台に上げるまでの仕事だと考えたんです。日本の著名なデザイナーである柳宗理さんのように、暮らしの中でシンプルだけど実用にしっかりと長く耐える商品を、ここの楽屋から作っていきたいと思っています」と楊さんは語ってくれました。
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photo by:greenroom[/one_half]
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greenroomの商品は革だけではありません。布製品もあります。実は日本人観光客にはこちらのほうが人気があるそうです。上の写真のポケットトート(3,900台湾ドル)は肩から下げた時に、絶妙の位置にポケットが配置されているのがとても実用的です。
お店に並ぶ革製のトートバッグ(13,000台湾ドル)は、革の色やサイズなど相談してオーダーメイドでも注文でき英語が通じます。日本への発送も可能なので、オーダーして後日、日本で受け取ることができます。[/one_half_last]
誰かへのお土産というよりは、自分へのとっておきのお土産を買いたい、という方にはぴったり。長く使える素材なのでコスパは申し分なしです。
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GR-greenroom Ideas Cooperation(グリーンルーム)
公式サイト(英語):https://www.grday.com/
住所: 台北市大安区信義路二段24号2F
電話:+886-2-3322-2221
営業時間: 土日13:00〜18:00、月〜金は電話予約のこと。
休み: 不定期[/one_half]
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photo by:greenroom[/one_half_last]
糸製品なら「。??。tsuixtsui」
photo by:??提供
布、革と来て、次にご紹介するのは糸の製品を作り出す「??(ジージー)」です。まだ立ち上げから2年という若いブランドです。かぎ針編みの帽子(1,680〜2,380台湾ドル)やコースター(380台湾ドル)などの小物を多く取り扱うブランドで、「こんな糸を組み合わせるとこんな色になるのか!」と新鮮な驚きがあります。商品の多くはオーナーのPaigeさん自らの手によるもの。
「前から編み物が好きで、出来上がると人に見せていました。そしたらある時、友達が『買うよ』と言ってくれたんです。それをきっかけに、自分がよく使い、ほしいと思うものを、サイズや色を変えて作ってみることにしました。実はブランド名の『?』という字は、今の中国語では使われなくなった古い文字で、意味は現代の『織』と同じです。糸と赤のふた文字からは運命の赤い糸を連想するのではないかと思いますが、赤い糸の存在は、人を突き動かすほどパワーを持っています。それらを合わせ、少しレトロだけれど温かな編み物という技術を通して、たくさんの人の暮らしにおけるパワー、1本の赤い糸になる作品を生み出していきたいと思っています」
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photo by:??提供[/one_half]
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昼間はお勤めのあるPaigeさん、帽子ひとつ作るのに3〜5日かかるそう。「手作りなので、どうしても大量生産はできません」手間ひまのかかった 様子はその糸の配色からも十分に伝わります。「糸の組み合わせはオリジナルで、持っている糸と合わせながら自分で組み合わせていきます。また素材は、夏の 商品には綿を、冬場は防寒を考えて毛糸を使っています。それらの配色を考えて編んでいくんです」
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独特な色合いでありながらも、どこかホッと する??の商品。いまは独立した店舗は持っていないそうですが、商品は、華山1914文化創意産業園区や印花樂の店舗などで買うことができます。 5,000円ほどの予算で、あったかい気持ちを持ち帰る、なんていかがでしょうか。
。??。tsuixtsui (ジージー)
FB公式サイト(中国語)https://www.facebook.com/tsuixtsui
原住民雑貨なら「台湾好,店」
photo by:台湾好,店提供
最後にご紹介するのはセレクトショップの「台湾好,店(タイワンハオ、ディエン)」です。
お店の名前には「台湾の好さ」の意が込められており、並んでいる中には、パイワン族、タイヤル族など台湾原住民に由来した商品があります。お米、お茶、ジャムなどの食材や加工品のほか、原住民が暮らす各地の素材を生かして作られた木工製品や織物などの雑貨です。長年、育まれてきた文化をベースにした商品は、彩り豊かで、かなり手の込んだ細工ものも見られます。
「台湾の原住民はとても多く、それぞれに違った文化を持っています。けれども、現代化していく中で、家族から離れて暮らす若者が増え、その文化を継承する努力が必要となりました。そこで、彼らの持つ技術を生かした製品を作り、それを販売して暮らしを支えていくことで、次の世代にも文化を残していきたいと考えています」
こう話してくださったのは、副店長の頼姿妙さん。原住民は高山や交通の便がよくない場所に暮らしていて都会の暮らしとは一線を画していますが、こんなふうにお店を通じてモノが行き交うことで文化が継承されているんですね。いわばお店はプラットフォームなのだとか。
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photo by:台湾好,店提供[/one_half]
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日本人旅行客には、とんぼ玉を使ったブレスレット(200台湾ドル〜)や、スプーンやフォークなどのカトラリー(350台湾ドル)など、日用雑貨と して使いやすい比較的小さめのものが人気なのだとか。商品はバラエティに富んでいるので、1,000円くらいのお土産を選ぶのには最適です。
このとんぼ玉は、台湾南部に暮らすパイワン族にとっては結納品などに用いるほど大切なもの。その柄には守護や勇気などさまざまな意味があり、色合いもその意 味も印象的です。たとえば、目玉のような柄は、祖先の霊が見守ってくれている意味があるそう。つまりはお守りなんですね。
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旅行で原住民のいる場所まで行くのは難しいけれど、台北でその一端に触れることで、台湾への興味が深まりそうです。ちなみにビルの3階は、旅行者の交流の場として開放されており、ガイドブックも置かれているほか、日本語のできるスタッフもいます。ポストから郵便も出せるサービスも。お店で購入したポストカードをそのまま友達や家族に出してみてはいかがですか?
[one_half]台湾好,店
公式サイト:http://www.lovelytaiwan.org.tw/web/index.jp.php
住所: 台北市南京西路25巷18之2号1楼
営業時間: 12:00~21:00
休み: 月曜[/one_half]
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photo by:台湾好,店提供[/one_half_last]
雑貨ブームにはわけがある。
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[one_half_last]台湾では、松山文創園区や華山1914文化創意産業園区といった観光スポットで、若手デザイナーが手掛けるブランドが増えています。
どちらのスポットも昔は政府直轄の工場だった場所。工場跡地の広々とした空間に、デザインも大きさもさまざまな作品が並びます。[/one_half_last]
こうした背景について、台湾在住15年のライター、片倉真理さんにお話を伺いました。
「わたしが台湾に来た頃は、永康街にいくつかお店があったくらいで、雑貨のブランドなんてありませんでした。台湾の戒厳令が解除されたのは1987年で、それまではずっといろいろなものが押さえつけられていたのかもしれません。それが2002年に政府が文化創意産業(Taiwan Cultural & Creative Industries)をうたい、そこからMIT(Made In Taiwan)に力を入れるようになったことが、雑貨ブランドが増えてきた背景にあると思います」
台湾で、若手デザイナーによる発表の舞台が政府などの後押しによって設けられている、というわけです。
松山文創園区
公式サイト(中国語):http://www.songshanculturalpark.org/
アクセス:MRT市政府駅1番出口から徒歩5分
華山1914文化創意産業園区
公式サイト(中国語):http://www.huashan1914.com/
アクセス:MRT忠孝新生駅1番出口から徒歩3〜5分
こうした中で育ってきている雑貨は数知れず。今回ご紹介したのは、ほんの一部で、台湾にはまだまだたくさんの素敵なブランドがあります。どれもオーナーのこだわりや物語があるものばかりで、日常の暮らしや文化と深く結びついている雑貨ばかり。
台湾の「今」を楽しめるおしゃれで可愛い台湾メイドの雑貨探しをぜひ楽しんでください。
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文:田中美帆
Cover photo by:印花樂提供
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