ベトナム・ホイアンのランタン祭りで時間も忘れる幻想的な光景を
毎月旧暦の14日に開催されるホイアンのランタン祭り。ランタン祭りを体験した方からは、「昔の古き良き時代に戻ったかのようだった」、「まるで時間が止まったかのよう!」、「ランタン祭りのためだけにベトナムを旅先に決める価値がある」といった絶賛が止まない意見も多く見受けられます。そこで、今回はそんな幻想的なランタン祭りの模様をご案内します!
ベトナムのホイアンで毎月開催されるランタン祭りを満喫!

なぜ毎月旧暦の14日に開催されるのかというと、その日が満月の日だからです。17世紀ホイアンは交易の中継地点として、諸外国の商人が往来していました。日本は当時江戸時代。徳川家康は朱印船をここホイアンにも派遣していました。ランタンはそのときの交易品としてホイアンの民に伝わったとされる説が有力です。意外なところに日本との繋がりを見出すことができるのは、日本人旅行者にとってはちょっと嬉しいところですね!
【ホイアンのランタン祭り 2017年の日程】
[one_third]1月11日(水)
2月10日(金)
3月11日(土)
4月10日(月)[/one_third]
[one_third]5月9日(火)
6月8日(木)
7月7日(金)
8月5日(土)[/one_third]
[one_third_last]9月4日(月)
10月3日(火)
11月2日(木)
12月1日(金)[/one_third_last]
※現地事情等により日程は変更になる可能性がございます。
ホイアンのランタン祭りは歴史保護地区内で開催

ホイアンへ行くには、まずベトナム中部の都市であるダナンへ向かいます。2016年現在は東京からダナン国際空港への直行便も出ているので、日本から直接向かうことも可能です。ハノイやホーチミンから行く場合は飛行機がおすすめ。1時間~1時間半程度の飛行時間でダナン国際空港に到着します。ダナンからはタクシーを利用すれば、1時間程度でホイアンに到着、料金は50万ドン(約2,500円)程度が目安です。
ランタン祭りが開催される場所は、ホイアン歴史保護地区です。もう少し具体的に説明すると、縦に走るレロイ通り(Le Loi Street)。日本橋を起点に東西に走るチャンフー通り(Tran Phu Street)とグエンティミンカイ通り(Nguyen Thi Minh Khai Street)、トゥボン川沿いのバクダン通り(Bach Dang Street)と、チャンフー通りとバクダン通りに挟まれているグエンタイホック通り(Nguyen Thai Hoc Street)となります。歴史保護地区の目抜き通りはチャンフー通りとバクダン通りなので、この2つの道は必ず押さえておきましょう。
ランタン祭りで幻想的な町中を散策
夜の帳がおりると、待ちに待ったランタン祭りのはじまりです!月によっても異なりますが、およそ18:00から19:00頃に開催されます。いままで蛍光灯や裸電球で照明を当てていた雑貨店やレストランも徐々に照明を落とし、ランタンに明かりを灯しはじめます。人工的な明かりはすべて消さなければならないため、歴史保護地区を回っている係員に明かりを落とすよう指摘されている店もちらほらあります。かなり徹底的ですね。
そして20:00過ぎになると、ホイアンの町はランタンのぼんやりとした明かりに包まれます!

ランタン祭りの楽しみ方ですが、まずは歴史保護地区を一周してみましょう。日本橋を拠点に、チャンフー通り(Tran Phu Street)、グエンタイホック通り(Nguyen Thai Hoc Street)、バクダン通り(Bach Dang Street)と歩きます。日本橋に戻ってきたあとは、橋を渡ってグエンティミンカイ通り(Nguyen Thi Minh Khai Street)を歩き、迂回して再びバクダン通りに戻るコースがおすすめです。バクダン通りにかかるアンホイ橋を渡った先には、ナイトマーケットも広がっています。こちらもお見逃しなく!
道中は道端の屋台で食べ歩きをしてみてはいかがでしょうか。小さなランタンが落とす明かりを頼りに、みんなで屋台グルメに舌鼓を打つ。人によっては日本の古き良き時代を思い出し、懐かしむ人も多いのではないでしょうか。セピア色の思い出が蘇ってきそうですね。

町中で楽しめるのはなにもランタンだけではありません。ホイアンに昔から続く数々の伝統も見学していきましょう!中国服を着た華人たちが中国将棋に勤しんでいたり、道端で集団が民謡を奏でていたり、他にも民謡を学び舎で練習するかわいい子供たちもいます。バクダン通り沿いの広場では、昔からホイアンに伝わるビンゴゲームが開催されます。どれもノスタルジー香る光景で、まるで昭和の時代にタイムスリップしたかのようです。
ホイアン名物「灯篭流し」を体験

バクダン通りと日本橋周辺では、灯篭流しを体験することができます。灯篭流し自体は毎夜体験できますが、ランタン祭りでは川に浮かぶ灯篭の数が違います!10,000ドン(約50円)で灯篭を買って、手漕ぎボートに乗せてもらって灯篭を浮かべましょう。バクダン通りには船主が川べりで客引きをしているので、彼らと交渉してください。料金は20万ドン(約1,000円)ほどが目安。
長い竿の先端に灯篭をひっかけてゆっくりと川に浸けると、灯篭は静かに竿から離れて、トゥボン川を流れていきます。色鮮やかにライトアップされる日本橋を背景に灯篭流しを楽しんでください。もちろん記念撮影もお忘れなく。

灯篭の売り子を見ていると、そのほとんどが子供であることに気が付きます。小さな子供が灯篭を売るために観光客の袖を掴むのがこの地での習慣になっています。彼らの無邪気な笑顔もまた昔から続くホイアンの歴史の一部といえるでしょう。

ランタン祭りは雨天決行ですが、その日の天候や満月の状況によっては、日がずれることもあります。当日現地やホテルでのご確認もお忘れなく。
ホイアンに行くならこちらもおすすめ!
[button style=’blue’ url=’https://www.expedia.co.jp/Hoi-An.d6034264.Travel’ icon=’entypo-info-circled’ fullwidth=’true’]ホイアンの旅行・ツアーを検索[/button]
[button style=’blue’ url=’https://www.expedia.co.jp/Da-Nang.d974.Travel’ icon=’entypo-info-circled’ fullwidth=’true’]ダナンの旅行・ツアーを検索[/button]
文・写真:古川
記事公開日:2016/5/1
最終更新日:2017/4/17
アジアに関するその他の記事
リニューアルやニューオープンも続々! 今泊まりたいのはこんなホテル ここ数年、台北のホテルはリニューアルや新規オープンが相次ぎ、街全体がさらに魅力的に進化しています。今回は、日本人旅行者におすすめのホテルを厳選してご紹介。アクセス抜群のシティホテルから、日本ならではの安心感を提供する日系ホテルまで、幅広くピックアップしました。
初心者も満足度大! やっぱり外せない王道ルート 台北の秋は過ごしやすく快適な季節。朝は艋舺龍山寺や迪化街といったお寺や下町を散策し、昼は国立中正紀念堂などを観光、夜は士林夜市などの夜市を巡ってみるのはいかがでしょうか?...
旅行中の時間を有効に活用して台湾土産を探すなら、地元のスーパーマーケットに行くのもおすすめです。特におすすめなのが大型スーパー「家樂福(カルフール)」。調味料類やお菓子、ドリンクに加えて、パイナップルケーキなど観光客に嬉しい台湾らしさを感じる商品が多くあります。今回はカルフールで購入できる台湾らしいお土産や、観光客に便利なカルフールの店舗をご紹介します。
旅先でも甘いモノは欠かせない! 旅の途中でも食後のデザートは絶対に食べたい! そんなスイーツファンを満足させてくれるバンコクのケーキショップはどこ?...
東洋のベニスともいわれるバンコクに行ったら、一度は体験したいのがチャオプラヤー川でのディナークルーズ。タイ料理に舌鼓を打ちながら、美しいバンコクの夜景を満喫する体験は、忘れられない旅の一コマになります。ディナークルーズの魅力や種類について紹介しましょう。