投稿者 : 純 岩佐、投稿日 2019 年 12月15日

パリのシャンゼリゼ通りで何観る? 何買う? 何食べる?

パリに観光に行ったら、必ず一度は訪れるであろうシャンゼリゼ通り(avenue des Champs-Élysées)は、一流ブランドショップや有名カフェなどが並ぶ約3kmのマロニエ並木道で、世界で最も美しい通り (la plus belle avenue du monde)とも呼ばれています。今回は、そのシャンゼリゼ通りの西の端にあるエトワール凱旋門(Arc de Triomphe)からスタートし、シャンゼリゼ通りのおすすめスポットをいくつかご紹介していきます。

エトワール凱旋門(Arc de Triomphe)から散策を開始

シャンゼリゼ通りの坂の上に堂々とたたずむエトワール凱旋門は、アウステルリッツの戦いに勝利した際にナポレオンが建設を命じた記念碑で、1806年に建てられました。地上50mの門の上からは、シャンゼリゼ通り通りからコンコルド広場(Place de la Concorde)をはじめとするパリの絶景が望めます。エトワール凱旋門のあるシャルル・ド・ゴール広場からは12本の通りが放射線状に延びており、空から見るとこの形が光り輝く星のように見えるため「星(エトワール)の広場(la place de l’Etoile)」と呼ばれていました。そのため凱旋門はエトワール広場の凱旋門の意味であるArc de triomphe de l’Etoileという正式名称となっています。

■エトワール凱旋門(Arc de Triomphe)
公式ホームページ(英語・フランス語・スペイン語):http://www.paris-arc-de-triomphe.fr/
アクセス:RERのA線とメトロ1・2・6線のシャルル・ド・ゴール=エトワール(Charles de Gaulle Étoile)駅すぐ
営業日時:(1月2日〜3月31日)月〜日曜日10:00〜22:30、(4月1日〜9月30日)月〜日曜日10:00〜23:00、(10月1日〜12月31日) 月〜日曜日10:00〜22:30
定休日:1月1日
住所:Place Charles de Gaulle, 75008 Paris

エトワール凱旋門からコンコルド広場へ向かって右側の道をスタート

エトワール凱旋門を背にして右側の道を歩き始めると、有名パティスリー、ピエール・エルメ(Pierre Hermé Paris)やコーヒーのネスプレッソ・ブティック(Nespresso boutique Paris Champs Elysées)を通り、それから程なくメトロ(地下鉄)のジョルジュ・サンク(George V)駅へたどり着きます。ジョルジュ・サンク近辺は、駅の出口すぐにルイ・ヴィトン本店(Louis Vuitton)、少し入った所にはエルメス(Hermès)がある高級ショップエリアです。

ルイ・ヴィトン本店は、フランスのスーツケースの職人だったルイ・ヴィトン氏が1896年にパリで開業したブランド。ルイ・ヴィトンといえば、LとVと星と花を組み合わせたモノグラムが有名ですが、これは2代目のジョルジョ・ヴィトン氏が考案したものだそうです。始まりは世界初の旅行鞄専門店だったブランドは、1998年には衣服にも参入し今では世界的に人気を誇るブランドになっています。

■ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton Maison Champs Élysées)
公式ホームページ(フランス語):https://fr.louisvuitton.com/fra-fr/magasin/france/louis-vuitton-paris-champs-elysees?source=gmb/A06
アクセス:RERのA線とメトロ1・2・6線のシャルル・ド・ゴール=エトワール(Charles de Gaulle Étoile)駅から徒歩7分、メトロ1番線のジョルジュ・サンク(George V)駅すぐ
営業日時:月〜土曜日10:00〜20:00、日曜日11:00〜20:00
定休日:1月1日、5月1日、12月25日
住所:101 avenue des Champs-Élysées, 75008 Paris
※ほかパリ市内に6店舗

馬具工房として始まったエルメスは、その後高品質なレザーを使った鞄や財布を中心にインテリア・ファッションまで幅広い品を展開しています。ケリー(Kelly)やバーキン(Birkin)などのバッグは特に有名で、世界的に憧れの存在です。

■エルメス(Hermès Paris George V)
公式ホームページ(フランス語):https://www.hermes.com/fr/fr/
アクセス:メトロ1番線のジョルジュ・サンク(George V)駅から徒歩3分、ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton Maison Champs Élysées)から徒歩2分
営業日時:月〜土曜日10:15〜18:30
定休日:日曜日、1月1日、5月1日、12月25日
住所:42 avenue George V, 75008 Paris
※ほかパリ市内に2店舗

ルイ・ヴィトン本店の目の前には、1899年創業の老舗のカフェ・ブラッスリー フーケ(Fouquet’s Paris)があります。2018年11月から始まった黄色いベスト運動(Mouvement des Gilets jaunes)では、特徴の赤い屋根が燃える被害にあってしまいましたが、2019年9月現在赤い屋根は修復され、元のリッチな様子を取り戻しています(2019年3月よりシャンゼリゼ通りでのデモは禁止されています)。

パリの4大老舗カフェのひとつと言われるフーケは、歴代の著名映画人、監督や俳優が集ってきた場所です。映画関連者がよく座っていた場所には名前のプレートがあったり、壁には俳優のポートレートが掲げられていたりします。また、フランスにおけるオスカー賞に相当するセザール賞の授賞パーティーは1979年以来ずっとフーケで行われており、今でも映画界との強いつながりを感じます。

■フーケ(Fouquet’s Paris)
公式ホームページ(英語・フランス語):https://www.hotelsbarriere.com/fr/paris/le-fouquets/restaurants-et-bars/fouquets.html
アクセス:メトロ1番線のジョルジュ・サンク(George V)駅から徒歩1分、ルイ・ヴィトンから道路を渡ったところ
営業日時:月〜日曜日7:30〜01:00(ディナーは23:30まで)
定休日:なし
住所:99 avenue des Champs-Élysées, 75008 Paris

フーケの隣にはフランス出身の元プロテニス選手、ルネ・ラコステ氏が1933年に創業したワニがトレードマークのラコステ(LACOSTE)があります。ラコステ氏が活躍していた頃のテニスウェアは白シャツにパンツであまり動きやすい服装ではなかったため、ラコステ氏は半袖の伸縮性のあるニットシャツを開発しました。これがラコステの看板商品であるポロシャツの起源で、やや細身で着丈の長いシャツはシルエットが美しいと評判です。世界中に店舗を展開している人気ブランドとなり、テニスの全仏オープンのスポンサーも務めています。

■ラコステ(LACOSTE Champs-Elysées Store)
公式ホームページ(フランス語):https://www.lacoste.com/fr
アクセス:メトロ1番線のジョルジュ・サンク(George V)駅から徒歩1分、フーケの隣り
営業日時:月〜土曜日10:00〜21:00、日曜日11:00〜21:00
定休日:なし
住所:93-95 avenue des Champs-Élysées, 75008 Paris
※ほかパリ市内に10店舗以上

ラコステからさらに坂を下ったところには、フランスの高級レザー商品を代表するブランドのひとつロンシャン(Longchamp)があります。1948年創業のブランドで1970年代には革とナイロンと組み合わせたシリーズを発表し、軽量な旅行バッグ、レディースハンドバッグ”ル プリアージュ®”などは現在もロンシャンのベストセラーとなっています。

■ロンシャン(Longchamp)
公式ホームページ(フランス語):https://www.longchamp.com/fr/fr
アクセス:メトロ1番線のジョルジュ・サンク(George V)駅から徒歩2分、ラコステから徒歩1分
営業日時:月〜土曜日10:00〜20:00、日曜日11:00〜19:00
定休日:なし
住所:77 avenue des Champs-Élysées, 75008 Paris
※ほかパリ市内に20店舗以上

ロンシャンの先にあるのは、マカロン好きには大変有名なパティスリー ラデュレ(Ladurée)。1862年創業のラデュレは、マカロン・パリジャンの発祥の店で、かつ、カフェとパティスリーを組み合わせたパリで初のサロン・ド・テでもあります。1997年にオープンしたシャンゼリゼ通りの店舗は、大理石や浮き彫りの装飾、重みのあるカーテン、贅沢な調度品や格調高いトイレなど、見るだけでも価値のある場所となっています。

■ラデュレ(Ladurée Paris Champs Elysées)
公式ホームページ(フランス語):https://www.laduree.fr/laduree-paris-champs-elysees.html
アクセス:メトロ1番線のジョルジュ・サンク(George V)駅から徒歩3分、ロンシャンから徒歩1分
営業日時:月〜金曜日7:30〜23:00、土曜日7:30〜24:00、日曜日7:30〜22:00
定休日:なし
住所:75 avenue des Champs-Élysées, 75008 Paris
※ほかパリ市内に9店舗

ラデュレの次はムール貝がたらふく食べられるレストラン レオン(Léon de Bruxelles)。本店はベルギーのブリュッセルにあるチェーンですが、パリ市内に10店舗あるパリっ子にも人気のレストランです。鍋にいっぱいのムール貝は様々な味付けのバラエティが。レオンでは、なんといってもムール貝がおすすめですが、他にも肉料理やフィッシュアンドチップスなどのメニューもあります。

■レオン(Léon de Bruxelles – Champs-Elysees)
公式ホームページ(フランス語):https://restaurants.leon-de-bruxelles.fr/fr/s/moules-frites/champs-elysees/36001
アクセス:メトロ1番線のジョルジュ・サンク(George V)駅から徒歩3分、ラデュレから徒歩1分
営業日時:月〜木曜日11:45〜24:00、金・土曜日11:45〜01:00、日曜日11:45〜24:00
定休日:なし
住所:63 avenue des Champs-Élysées, 75008 Paris
※ほかパリ市内に9店舗

レオンの先にあるブティックオフィシャル・パリサンジェルマン(Boutique Officielle du Paris Saint-Germain)は、世界一おしゃれとの呼び声もあるパリサンジェルマンサッカーチームのグッズが買える専門店です。サッカーファンだけでなく普段使いもできるTシャツやノートなどもあり、日本では買えない限定グッズも必見です。店内にはフランス代表チームの国際試合用ユニフォームやサイン入りのユニフォームも飾られています。

■ブティックオフィシャル・パリサンジェルマン(Boutique Officielle du Paris Saint-Germain)
公式ホームページ(フランス語):https://store.psg.fr/fr
アクセス:メトロ1・9番線のフランクラン・D・ローズヴェルト(Franklin D. Roosevelt)駅から徒歩1分、レオンから徒歩3分
営業日時:月〜土曜日10:00〜22:00、日曜日10:00〜21:00
定休日:なし
住所:27 avenue des Champs-Élysées, 75008 Paris
※ほかパリ市内に2店舗

ブティックオフィシャル・パリサンジェルマンから少し進んだところには金の豪華な装飾の門が。木に囲まれた道を進むとアメリカのブランド アバクロンビー&フィッチ(Abercrombie & Fitch)のショップが現れます。

日本ではアバクロという通称で有名なアバクロンビー&フィッチは、ヘラジカがロゴマークで、俳優や歌手などの有名人が愛用していることでも有名です。ショップの中にはシャンゼリゼ通りの門からは想像がつかない別世界が広がっています。

■アバクロンビー&フィッチ(Abercrombie & Fitch)
公式ホームページ(フランス語):https://www.abercrombie.com/shop/eu/clothing-stores/FR/Paris/FR/10072
アクセス:メトロ1・9番線のフランクラン・D・ローズヴェルト(Franklin D. Roosevelt)駅から徒歩1分、ブティックオフィシャルパリサンジェルマンから徒歩1分
営業日時:月〜土曜日10:00〜20:00、日曜日11:00〜19:00
定休日:なし
住所:23 avenue des Champs-Élysées, 75008 Paris

グラン・パレ(Grand Palais)とプティ・パレ(Petit Palais)

メトロのシャンゼリゼ・クレモンソー(Champs-Élysées – Clemenceau)駅まで行くと、道の右側にグラン・パレ(Grand Palais)が見えます。1980年のパリ万国博覧会のために4名の著名な建築家によって建てられたグラン・パレは、ボザール建築のファサード、アールデコの装飾がなされた外装、鉄とガラスで覆われたメイン部分の屋根や周囲にある彫像たちと見所満載です。中にある美術館では様々なジャンルの展覧会が開かれています。

■グラン・パレ(Grand Palais)
公式ホームページ(英語・フランス語ほか):https://www.grandpalais.fr/fr
アクセス:メトロ1・13番線のシャンゼリゼ・クレモンソー(Champs-Élysées – Clemenceau)駅から徒歩1分、アバクロンビー&フィッチから徒歩6分
営業日時:月・木・日曜日10:00〜20:00、水・金・土曜日10:00〜22:00 ※展示によるので詳細は公式ホームページにてご確認ください
定休日:火曜日、12月25日
住所:3 avenue du Général Eisenhower, 75008 Paris

グラン・パレの向かいにあるのは、プティ・パレ(Petit Palais)です。同じくパリ万博万国博覧会のために建てられ、現在は美術館として利用されています。「観光地でもパリの喧騒から離れられる、パリの隠れ家的美術館カフェ、サロン・ド・テ」でもご紹介したように中庭に面したカフェは気持ちのよい空間で、無料で見られる彫像や絵画もあります。

■プティ・パレ(Petit Palais)
公式ホームページ(英語・フランス語):http://www.petitpalais.paris.fr/
アクセス:メトロ1・13番線のシャンゼリゼ・クレモンソー(Champs-Élysées – Clemenceau)駅から徒歩3分、グラン・パレから徒歩2分
営業日時:火〜日曜日10:00〜18:00から徒歩3分、グラン・パレ(Grand Palais)から徒歩2分
営業日時:火〜日曜日10:00〜18:00
定休日:月曜日、1月1日、5月1日、7月14日、11月11日、12月25日
住所:Avenue Winston Churchill, 75008 Paris

シャンゼリゼ通りを横断し、凱旋門に向けて右側の坂へ


photo by Galeries Lafayette Champs-Elysées

坂を登り始めるとすぐにあるのは、2019年3月にオープンした百貨店ギャラリー・ラファイエット(Galeries Lafayette)のシャンゼリゼ店。総面積が6,600平米もある売り場に650ものブランドの商品がコンセプシャルにディスプレイされており、美術館に入ったよう。地下には、屋台風のスタンドのあるフードコートもあります。

■ギャラリー・ラファイエット・シャンゼリゼ(Galeries Lafayette Champs-Elysées)
公式ホームページ(英語・フランス語・中国語):https://www.galerieslafayettechampselysees.com/
アクセス:メトロ1・9番線のフランクラン・D・ローズヴェルト(Franklin D. Roosevelt)駅から徒歩1分、グラン・パレから徒歩12分
営業日時:火〜土曜日10:30〜23:00、日・月曜日10:30〜22:00
定休日:なし
住所:60 avenue des Champs-Elysée, 75008 Paris
※ほかパリ市内に1店舗

大型スーパー モノプリ(MONOPRIX)の前を過ぎると1828年創業の老舗化粧品ブランド ゲラン(Guerlain Champs-Élysées)にたどり着きます。

世界最古の化粧品ブランドともうたわれるなか、特に香水はゲランの代名詞ともいわれるものです。昔から守られた香りから現代風の香りまで、いずれもこだわりの香水がうっとりするような美しい瓶に入っています。

■ゲラン(Guerlain Champs-Élysées)
公式ホームページ(フランス語):https://www.guerlain.com/
アクセス:メトロ1・9番線のフランクラン・D・ローズヴェルト(Franklin D. Roosevelt)駅から徒歩3分
営業日時:月〜土曜日10:30〜23:00、日曜日12:00〜20:00
定休日:なし
住所:68 avenue des Champs-Élysées, 75008 Paris
※ほかパリ市内に18店舗

ゲランのすぐ先は、歴史的建造物に認定されているギャラリー・デ・アルカード(Galerie Des Arcades)です。中にはスターバックスカフェ、化粧品のM・A・C、インテリアショップや時計専門店が入っています。

アーケードの大きなドームのガラス屋根は特に見事で、窓、燭台、シャンデリアなど、ルネ・ラリックの作品が堪能できます。

■ギャラリー・デ・アルカード(Galerie Des Arcades)
公式ホームページ:なし
アクセス:メトロ1番線のジョルジュ・サンク(George V)駅から徒歩4分、ゲランから徒歩1分
営業日時:月〜日曜日7:30〜23:30
定休日:なし
住所:78 avenue des Champs-Élysées, 75008 Paris

ギャラリー・デ・アルカードの少し先には、「大人気の女性内装デザイナー、”ローラ・ゴンザレス”の手がけるホテル・レストラン巡り」でご紹介した、ロクシタン×ピエールエルメ(86Champs – L’Occitane x Pierre Hermé)のスイーツとコスメのコラボショップがあります。泡のような白い天井をはじめとする装飾がココロ踊るショップです。

■キャトルヴァンシス シャン ロクシタンxピエールエルメ(86Champs – L’Occitane x Pierre Hermé)

公式ホームページ(フランス語):https://www.86champs.com/
アクセス:メトロ1番線のジョルジュ・サンク(George V)駅から徒歩3分、ギャラリー・デ・アルカードから徒歩1分
営業日時:月〜金曜日9:00〜23:30、土曜日9:30〜23:30、日曜日9:30〜23:30
定休日:なし
住所:86 avenue des Champs-Élysées, 75008 Paris

「キャトルヴァンシス シャン ロクシタンxピエールエルメの先には、官能的でセクシー、エレガントなショーが見られる老舗のキャバレー リド(Lido de Paris)が。さらに坂を登りフランス発の高級宝飾ブランド カルティエ(Cartier)まで行くと、エトワール凱旋門はすぐ目の前です。

エトワール凱旋門をバックにセルフィー写真を撮りたいなら、カルティエ付近の横断歩道の中央分離帯での撮影がおすすめです。車の往来は激しいので撮影に夢中になって中央分離帯からはみださないようご注意を。

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