パリのシャンゼリゼ通りで何観る? 何買う? 何食べる?
パリに観光に行ったら、必ず一度は訪れるであろうシャンゼリゼ通り(avenue des Champs-Élysées)は、一流ブランドショップや有名カフェなどが並ぶ約3kmのマロニエ並木道で、世界で最も美しい通り (la plus belle avenue du monde)とも呼ばれています。今回は、そのシャンゼリゼ通りの西の端にあるエトワール凱旋門(Arc de Triomphe)からスタートし、シャンゼリゼ通りのおすすめスポットをいくつかご紹介していきます。
エトワール凱旋門(Arc de Triomphe)から散策を開始
シャンゼリゼ通りの坂の上に堂々とたたずむエトワール凱旋門は、アウステルリッツの戦いに勝利した際にナポレオンが建設を命じた記念碑で、1806年に建てられました。地上50mの門の上からは、シャンゼリゼ通り通りからコンコルド広場(Place de la Concorde)をはじめとするパリの絶景が望めます。エトワール凱旋門のあるシャルル・ド・ゴール広場からは12本の通りが放射線状に延びており、空から見るとこの形が光り輝く星のように見えるため「星(エトワール)の広場(la place de l’Etoile)」と呼ばれていました。そのため凱旋門はエトワール広場の凱旋門の意味であるArc de triomphe de l’Etoileという正式名称となっています。
■エトワール凱旋門(Arc de Triomphe)
公式ホームページ(英語・フランス語・スペイン語):http://www.paris-arc-de-triomphe.fr/
アクセス:RERのA線とメトロ1・2・6線のシャルル・ド・ゴール=エトワール(Charles de Gaulle Étoile)駅すぐ
営業日時:(1月2日〜3月31日)月〜日曜日10:00〜22:30、(4月1日〜9月30日)月〜日曜日10:00〜23:00、(10月1日〜12月31日) 月〜日曜日10:00〜22:30
定休日:1月1日
住所:Place Charles de Gaulle, 75008 Paris
エトワール凱旋門からコンコルド広場へ向かって右側の道をスタート
エトワール凱旋門を背にして右側の道を歩き始めると、有名パティスリー、ピエール・エルメ(Pierre Hermé Paris)やコーヒーのネスプレッソ・ブティック(Nespresso boutique Paris Champs Elysées)を通り、それから程なくメトロ(地下鉄)のジョルジュ・サンク(George V)駅へたどり着きます。ジョルジュ・サンク近辺は、駅の出口すぐにルイ・ヴィトン本店(Louis Vuitton)、少し入った所にはエルメス(Hermès)がある高級ショップエリアです。
ルイ・ヴィトン本店は、フランスのスーツケースの職人だったルイ・ヴィトン氏が1896年にパリで開業したブランド。ルイ・ヴィトンといえば、LとVと星と花を組み合わせたモノグラムが有名ですが、これは2代目のジョルジョ・ヴィトン氏が考案したものだそうです。始まりは世界初の旅行鞄専門店だったブランドは、1998年には衣服にも参入し今では世界的に人気を誇るブランドになっています。
■ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton Maison Champs Élysées)
公式ホームページ(フランス語):https://fr.louisvuitton.com/fra-fr/magasin/france/louis-vuitton-paris-champs-elysees?source=gmb/A06
アクセス:RERのA線とメトロ1・2・6線のシャルル・ド・ゴール=エトワール(Charles de Gaulle Étoile)駅から徒歩7分、メトロ1番線のジョルジュ・サンク(George V)駅すぐ
営業日時:月〜土曜日10:00〜20:00、日曜日11:00〜20:00
定休日:1月1日、5月1日、12月25日
住所:101 avenue des Champs-Élysées, 75008 Paris
※ほかパリ市内に6店舗
馬具工房として始まったエルメスは、その後高品質なレザーを使った鞄や財布を中心にインテリア・ファッションまで幅広い品を展開しています。ケリー(Kelly)やバーキン(Birkin)などのバッグは特に有名で、世界的に憧れの存在です。
■エルメス(Hermès Paris George V)
公式ホームページ(フランス語):https://www.hermes.com/fr/fr/
アクセス:メトロ1番線のジョルジュ・サンク(George V)駅から徒歩3分、ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton Maison Champs Élysées)から徒歩2分
営業日時:月〜土曜日10:15〜18:30
定休日:日曜日、1月1日、5月1日、12月25日
住所:42 avenue George V, 75008 Paris
※ほかパリ市内に2店舗
ルイ・ヴィトン本店の目の前には、1899年創業の老舗のカフェ・ブラッスリー フーケ(Fouquet’s Paris)があります。2018年11月から始まった黄色いベスト運動(Mouvement des Gilets jaunes)では、特徴の赤い屋根が燃える被害にあってしまいましたが、2019年9月現在赤い屋根は修復され、元のリッチな様子を取り戻しています(2019年3月よりシャンゼリゼ通りでのデモは禁止されています)。
パリの4大老舗カフェのひとつと言われるフーケは、歴代の著名映画人、監督や俳優が集ってきた場所です。映画関連者がよく座っていた場所には名前のプレートがあったり、壁には俳優のポートレートが掲げられていたりします。また、フランスにおけるオスカー賞に相当するセザール賞の授賞パーティーは1979年以来ずっとフーケで行われており、今でも映画界との強いつながりを感じます。
■フーケ(Fouquet’s Paris)
公式ホームページ(英語・フランス語):https://www.hotelsbarriere.com/fr/paris/le-fouquets/restaurants-et-bars/fouquets.html
アクセス:メトロ1番線のジョルジュ・サンク(George V)駅から徒歩1分、ルイ・ヴィトンから道路を渡ったところ
営業日時:月〜日曜日7:30〜01:00(ディナーは23:30まで)
定休日:なし
住所:99 avenue des Champs-Élysées, 75008 Paris
フーケの隣にはフランス出身の元プロテニス選手、ルネ・ラコステ氏が1933年に創業したワニがトレードマークのラコステ(LACOSTE)があります。ラコステ氏が活躍していた頃のテニスウェアは白シャツにパンツであまり動きやすい服装ではなかったため、ラコステ氏は半袖の伸縮性のあるニットシャツを開発しました。これがラコステの看板商品であるポロシャツの起源で、やや細身で着丈の長いシャツはシルエットが美しいと評判です。世界中に店舗を展開している人気ブランドとなり、テニスの全仏オープンのスポンサーも務めています。
■ラコステ(LACOSTE Champs-Elysées Store)
公式ホームページ(フランス語):https://www.lacoste.com/fr
アクセス:メトロ1番線のジョルジュ・サンク(George V)駅から徒歩1分、フーケの隣り
営業日時:月〜土曜日10:00〜21:00、日曜日11:00〜21:00
定休日:なし
住所:93-95 avenue des Champs-Élysées, 75008 Paris
※ほかパリ市内に10店舗以上
ラコステからさらに坂を下ったところには、フランスの高級レザー商品を代表するブランドのひとつロンシャン(Longchamp)があります。1948年創業のブランドで1970年代には革とナイロンと組み合わせたシリーズを発表し、軽量な旅行バッグ、レディースハンドバッグ”ル プリアージュ®”などは現在もロンシャンのベストセラーとなっています。
■ロンシャン(Longchamp)
公式ホームページ(フランス語):https://www.longchamp.com/fr/fr
アクセス:メトロ1番線のジョルジュ・サンク(George V)駅から徒歩2分、ラコステから徒歩1分
営業日時:月〜土曜日10:00〜20:00、日曜日11:00〜19:00
定休日:なし
住所:77 avenue des Champs-Élysées, 75008 Paris
※ほかパリ市内に20店舗以上
ロンシャンの先にあるのは、マカロン好きには大変有名なパティスリー ラデュレ(Ladurée)。1862年創業のラデュレは、マカロン・パリジャンの発祥の店で、かつ、カフェとパティスリーを組み合わせたパリで初のサロン・ド・テでもあります。1997年にオープンしたシャンゼリゼ通りの店舗は、大理石や浮き彫りの装飾、重みのあるカーテン、贅沢な調度品や格調高いトイレなど、見るだけでも価値のある場所となっています。
■ラデュレ(Ladurée Paris Champs Elysées)
公式ホームページ(フランス語):https://www.laduree.fr/laduree-paris-champs-elysees.html
アクセス:メトロ1番線のジョルジュ・サンク(George V)駅から徒歩3分、ロンシャンから徒歩1分
営業日時:月〜金曜日7:30〜23:00、土曜日7:30〜24:00、日曜日7:30〜22:00
定休日:なし
住所:75 avenue des Champs-Élysées, 75008 Paris
※ほかパリ市内に9店舗
ラデュレの次はムール貝がたらふく食べられるレストラン レオン(Léon de Bruxelles)。本店はベルギーのブリュッセルにあるチェーンですが、パリ市内に10店舗あるパリっ子にも人気のレストランです。鍋にいっぱいのムール貝は様々な味付けのバラエティが。レオンでは、なんといってもムール貝がおすすめですが、他にも肉料理やフィッシュアンドチップスなどのメニューもあります。
■レオン(Léon de Bruxelles – Champs-Elysees)
公式ホームページ(フランス語):https://restaurants.leon-de-bruxelles.fr/fr/s/moules-frites/champs-elysees/36001
アクセス:メトロ1番線のジョルジュ・サンク(George V)駅から徒歩3分、ラデュレから徒歩1分
営業日時:月〜木曜日11:45〜24:00、金・土曜日11:45〜01:00、日曜日11:45〜24:00
定休日:なし
住所:63 avenue des Champs-Élysées, 75008 Paris
※ほかパリ市内に9店舗
レオンの先にあるブティックオフィシャル・パリサンジェルマン(Boutique Officielle du Paris Saint-Germain)は、世界一おしゃれとの呼び声もあるパリサンジェルマンサッカーチームのグッズが買える専門店です。サッカーファンだけでなく普段使いもできるTシャツやノートなどもあり、日本では買えない限定グッズも必見です。店内にはフランス代表チームの国際試合用ユニフォームやサイン入りのユニフォームも飾られています。
■ブティックオフィシャル・パリサンジェルマン(Boutique Officielle du Paris Saint-Germain)
公式ホームページ(フランス語):https://store.psg.fr/fr
アクセス:メトロ1・9番線のフランクラン・D・ローズヴェルト(Franklin D. Roosevelt)駅から徒歩1分、レオンから徒歩3分
営業日時:月〜土曜日10:00〜22:00、日曜日10:00〜21:00
定休日:なし
住所:27 avenue des Champs-Élysées, 75008 Paris
※ほかパリ市内に2店舗
ブティックオフィシャル・パリサンジェルマンから少し進んだところには金の豪華な装飾の門が。木に囲まれた道を進むとアメリカのブランド アバクロンビー&フィッチ(Abercrombie & Fitch)のショップが現れます。
日本ではアバクロという通称で有名なアバクロンビー&フィッチは、ヘラジカがロゴマークで、俳優や歌手などの有名人が愛用していることでも有名です。ショップの中にはシャンゼリゼ通りの門からは想像がつかない別世界が広がっています。
■アバクロンビー&フィッチ(Abercrombie & Fitch)
公式ホームページ(フランス語):https://www.abercrombie.com/shop/eu/clothing-stores/FR/Paris/FR/10072
アクセス:メトロ1・9番線のフランクラン・D・ローズヴェルト(Franklin D. Roosevelt)駅から徒歩1分、ブティックオフィシャルパリサンジェルマンから徒歩1分
営業日時:月〜土曜日10:00〜20:00、日曜日11:00〜19:00
定休日:なし
住所:23 avenue des Champs-Élysées, 75008 Paris
グラン・パレ(Grand Palais)とプティ・パレ(Petit Palais)
メトロのシャンゼリゼ・クレモンソー(Champs-Élysées – Clemenceau)駅まで行くと、道の右側にグラン・パレ(Grand Palais)が見えます。1980年のパリ万国博覧会のために4名の著名な建築家によって建てられたグラン・パレは、ボザール建築のファサード、アールデコの装飾がなされた外装、鉄とガラスで覆われたメイン部分の屋根や周囲にある彫像たちと見所満載です。中にある美術館では様々なジャンルの展覧会が開かれています。
■グラン・パレ(Grand Palais)
公式ホームページ(英語・フランス語ほか):https://www.grandpalais.fr/fr
アクセス:メトロ1・13番線のシャンゼリゼ・クレモンソー(Champs-Élysées – Clemenceau)駅から徒歩1分、アバクロンビー&フィッチから徒歩6分
営業日時:月・木・日曜日10:00〜20:00、水・金・土曜日10:00〜22:00 ※展示によるので詳細は公式ホームページにてご確認ください
定休日:火曜日、12月25日
住所:3 avenue du Général Eisenhower, 75008 Paris
グラン・パレの向かいにあるのは、プティ・パレ(Petit Palais)です。同じくパリ万博万国博覧会のために建てられ、現在は美術館として利用されています。「観光地でもパリの喧騒から離れられる、パリの隠れ家的美術館カフェ、サロン・ド・テ」でもご紹介したように中庭に面したカフェは気持ちのよい空間で、無料で見られる彫像や絵画もあります。
■プティ・パレ(Petit Palais)
公式ホームページ(英語・フランス語):http://www.petitpalais.paris.fr/
アクセス:メトロ1・13番線のシャンゼリゼ・クレモンソー(Champs-Élysées – Clemenceau)駅から徒歩3分、グラン・パレから徒歩2分
営業日時:火〜日曜日10:00〜18:00から徒歩3分、グラン・パレ(Grand Palais)から徒歩2分
営業日時:火〜日曜日10:00〜18:00
定休日:月曜日、1月1日、5月1日、7月14日、11月11日、12月25日
住所:Avenue Winston Churchill, 75008 Paris
シャンゼリゼ通りを横断し、凱旋門に向けて右側の坂へ
photo by Galeries Lafayette Champs-Elysées
坂を登り始めるとすぐにあるのは、2019年3月にオープンした百貨店ギャラリー・ラファイエット(Galeries Lafayette)のシャンゼリゼ店。総面積が6,600平米もある売り場に650ものブランドの商品がコンセプシャルにディスプレイされており、美術館に入ったよう。地下には、屋台風のスタンドのあるフードコートもあります。
■ギャラリー・ラファイエット・シャンゼリゼ(Galeries Lafayette Champs-Elysées)
公式ホームページ(英語・フランス語・中国語):https://www.galerieslafayettechampselysees.com/
アクセス:メトロ1・9番線のフランクラン・D・ローズヴェルト(Franklin D. Roosevelt)駅から徒歩1分、グラン・パレから徒歩12分
営業日時:火〜土曜日10:30〜23:00、日・月曜日10:30〜22:00
定休日:なし
住所:60 avenue des Champs-Elysée, 75008 Paris
※ほかパリ市内に1店舗
大型スーパー モノプリ(MONOPRIX)の前を過ぎると1828年創業の老舗化粧品ブランド ゲラン(Guerlain Champs-Élysées)にたどり着きます。
世界最古の化粧品ブランドともうたわれるなか、特に香水はゲランの代名詞ともいわれるものです。昔から守られた香りから現代風の香りまで、いずれもこだわりの香水がうっとりするような美しい瓶に入っています。
■ゲラン(Guerlain Champs-Élysées)
公式ホームページ(フランス語):https://www.guerlain.com/
アクセス:メトロ1・9番線のフランクラン・D・ローズヴェルト(Franklin D. Roosevelt)駅から徒歩3分
営業日時:月〜土曜日10:30〜23:00、日曜日12:00〜20:00
定休日:なし
住所:68 avenue des Champs-Élysées, 75008 Paris
※ほかパリ市内に18店舗
ゲランのすぐ先は、歴史的建造物に認定されているギャラリー・デ・アルカード(Galerie Des Arcades)です。中にはスターバックスカフェ、化粧品のM・A・C、インテリアショップや時計専門店が入っています。
アーケードの大きなドームのガラス屋根は特に見事で、窓、燭台、シャンデリアなど、ルネ・ラリックの作品が堪能できます。
■ギャラリー・デ・アルカード(Galerie Des Arcades)
公式ホームページ:なし
アクセス:メトロ1番線のジョルジュ・サンク(George V)駅から徒歩4分、ゲランから徒歩1分
営業日時:月〜日曜日7:30〜23:30
定休日:なし
住所:78 avenue des Champs-Élysées, 75008 Paris
ギャラリー・デ・アルカードの少し先には、「大人気の女性内装デザイナー、”ローラ・ゴンザレス”の手がけるホテル・レストラン巡り」でご紹介した、ロクシタン×ピエールエルメ(86Champs – L’Occitane x Pierre Hermé)のスイーツとコスメのコラボショップがあります。泡のような白い天井をはじめとする装飾がココロ踊るショップです。
■キャトルヴァンシス シャン ロクシタンxピエールエルメ(86Champs – L’Occitane x Pierre Hermé)
公式ホームページ(フランス語):https://www.86champs.com/
アクセス:メトロ1番線のジョルジュ・サンク(George V)駅から徒歩3分、ギャラリー・デ・アルカードから徒歩1分
営業日時:月〜金曜日9:00〜23:30、土曜日9:30〜23:30、日曜日9:30〜23:30
定休日:なし
住所:86 avenue des Champs-Élysées, 75008 Paris
「キャトルヴァンシス シャン ロクシタンxピエールエルメの先には、官能的でセクシー、エレガントなショーが見られる老舗のキャバレー リド(Lido de Paris)が。さらに坂を登りフランス発の高級宝飾ブランド カルティエ(Cartier)まで行くと、エトワール凱旋門はすぐ目の前です。
エトワール凱旋門をバックにセルフィー写真を撮りたいなら、カルティエ付近の横断歩道の中央分離帯での撮影がおすすめです。車の往来は激しいので撮影に夢中になって中央分離帯からはみださないようご注意を。
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初めまして。酒と旅行がメインのブログを書いているcongiro(コンヒーロ)と申します。 普段から日本各地を旅しては、地元の方々が飲んでいる日常系の日本酒を好んで買って楽しんでいます。 特に好きなのは、その土地の日常酒を、その土地の方たちがいる酒場で飲むことですね。「誰かの日常は、私の非日常」。それを念頭に、いつも楽しく旅をしています。 今回は一箇所にのんびり滞在する「癒やしの旅」ではなく、動きまくって飲みまくる「攻める日本酒の旅」を紹介したいと思います。 私の性分なのですが、旅ではいろいろな予定を詰め込んで、あちこちを移動しています。その方が、数々のクエストをクリアしていくゲームのようで面白いのです。
お世話になっております。会社員兼業ライターの赤祖父と申します。6歳男子、2歳女子の2児の父親でもあります。 前回に引き続き、今回も「息子に興味のあることを聞いてプランを組み立てる、親子ふたり旅」へ行ってきましたので、その内容をご紹介します。旅の終わりには、こちらも前回と同じく、思い出を絵に描いてもらいました。未就学児と旅をする上でおすすめの“鉄道体験”についても触れています。 「雪が見たい」の一言で、行き先は青森に決めた 6歳の息子は早いもので、2020年4月から小学生になる。 小学生に上がると、JRを利用する際に「こども」料金が必要になる(未就学児は無料で乗れます)ので、その前に、ガッツリと無料で乗れる最後の鉄道旅行を計画しようと思い立った。鉄道が大好きな息子は、全国の特急電車や新幹線に興味があるのだ。 さらに、彼の主体性を尊重したいので、旅行の計画段階から「何かしたいことはある?」と聞いてみた。すると、息子は「雪が見たい……」とポツリ。 今年の冬は全国的にも暖冬で雪が少ない。2020年2月の時点では、東京でもパラパラと降った程度で、息子が積もった雪で遊んだのはもう数年前になる。 いいね、雪を見に行こう。ついでに、普段銭湯巡りも大好きな息子に「本物の温泉」を味わってもらおうと思いついた。それならば、青森だ。 というのも、青森には素晴らしい温泉があちこちにあり、街中にある公衆浴場すら温泉がバリバリ使われている、知る人ぞ知る“温泉王国”なのだ。循環消毒していないかけ流しの温泉(浴槽に新しいお湯が常にあり、溢れたお湯を再利用していないこと)の良さを息子に教えてあげたい。 よし、今回の旅では「鉄道」「雪」「温泉」を楽しむことにしよう。そしてひとつだけ、旅の終わりにサプライズを用意した。まさに”未就学児としての”鉄道旅の最後にふさわしい息子へのプレゼントである。 というわけで、しっかり旅の準備から自分でしてもらう。もう6歳、小学生も目前なので、自分のことを自分でやるのは当然。帽子や手袋といった防寒対策もしっかりと用意。靴もちゃんと長靴にする。冬の東北をナメてはいけない!(昔、ひとり旅でスニーカーで冬の雪国に行って、痛い目にあった経験があります) 1日目は、雪と温泉巡り! まずは新幹線で青森へ 東京から1泊2日で青森へ行くのは少々慌ただしい旅程になるが、しっかり早起きして新幹線に乗る。 JRの未就学児の乗車料金は無料だが、小学生になったら切符を自分で持たねばならないので、練習を兼ねて改札への投入なども代わりにやってもらった。新幹線の改札(2枚重ね)は大人でもちょっと緊張するが、息子はしっかりとできた。 電車に乗り込んでしばらくすると、徐々に雪が見えてきた。「お!雪だ!」と窓に乗り出す息子。 後で旅先の方に聞いたところ、雪国といえども、やはり例年に比べると異常なほど積雪が少ないそうだ。雪を求めて北上した息子にとってはラッキーなことに、この日はたまたま久しぶりに雪が降った、とのことだった。 定刻より少々遅れて、新青森駅に到着した。やはり東京とはひと味違う寒さだ。雪もかなり降っていた。 ここからはレンタカーを借りて、小一時間ほど車を走らせた先にある平川市というところに向かった。ちなみに高速道路を走っている最中も雪がかなり降っており、ペーパードライバーの私は相当ビビリながら運転した。 到着したのは、温泉ファンの間では評判が高い「新屋温泉」。こちらは「源泉かけ流し」「加水なし」「色と匂いに個性あり」と、泉質マニアをも唸らせる名湯なのだ。私も訪れたのは初めてである。 以下に載せている温泉の写真は、特別な許可を得て撮影させてもらった。 東京にある黒湯の温泉や銭湯など、循環・加水あり、消毒ありの温泉はよく知っている息子も、新屋温泉のような源泉かけ流しは初めて。子供にちょうど良くて熱過ぎない温度、浸かると肌がスベスベになる“アワアワ”な湯、贅沢にオーバーフローし続ける新鮮な湯船……全てが新体験の息子にも、この「お湯の良さ」が伝わったようだ。「腕とか触ってみな?スベスベするから」と促すと、息子は自分の体を触って「ホントだ!」と驚いていた。 独特の湯口から美しい湯が出続ける。惚れ惚れしますね。 お湯は、子供でもゆっくり入れる温度。新幹線に乗って疲れた身体もすっかり癒やされた。 辺りには、ツウの間で「アブラ臭」と呼ばれる温泉の香りがほんのりと漂っている。「これ、普通のお湯と違うの分かる?」と聞いてみたら、息子は「分かる分かる!」と興奮気味だった。そう、良いお湯は子供にも分かる。 女将さんにお話を聞くと、青森には新屋温泉のような緑のお湯だけでなく、白、赤、黒とさまざまな色味をした温泉があちこちにあるとのこと。うーん、時間が足りない! また何度でも来ようじゃないか息子よ。 すっかり温まった身体で、ちょっとした雪遊び。そうそう、これも目的のひとつだったもんな。息子は、数年ぶりに触るまとまった雪も楽しんでいた。 新屋温泉 住所:青森県平川市新屋平野84-14 TEL:0172-44-8767 営業時間:朝湯 5:30〜7:30、通常 7:30〜21:30 定休日:なし 公式サイト:https://www.ne.jp/asahi/araya/onsen/ 続いて、もう一湯ハシゴすることにした。道中の風景はすっかり厳しい雪国。事故には気をつけて慎重に運転をした。新屋温泉から小一時間ほどかけて、次の温泉へ向かう。 北津軽郡板柳町にある「高増温泉 不動の湯」に到着。 こちらはやや黄色〜茶褐色がかったお湯。これもまた美しい。当たり前のようにドバドバと湯船から溢れ続けるかけ流しのお湯。東京人からするとこの光景はもったいなくてもったいなくて……贅沢の極みです。 息子も先ほどのお湯との違いも理解し、これはこれで良いと評価。おい、分かってきたじゃないか。 女将さんにお話を伺った。不動の湯は湯治(温泉に入って療養すること)ができる設備もあるとのことで、売店が充実。宿泊や食事、自炊も可能なようだ。外の駐車場には、ここの湯を楽しみに来ているという軽トラックが並んでいて、まさに地元の憩いの場でもある。 女将さんと話をしている間、息子は湯上がりのアイスを堪能。この湯治場ならではの雰囲気は居心地が良くて、ついつい長居してしまった。 女将さんにバイバ〜イ! 高増温泉 不動の湯 住所:青森県北津軽郡板柳町大俵和田422-3 TEL:0172-77-2155 営業時間:7:00〜21:00 定休日:なし この後、新青森に戻ってレンタカーを返却。宿を取った青森駅まで一駅だけ電車に乗った。 誰も踏んでいない雪。東京生まれ東京育ちの息子にとっては、こういう細かなことも新鮮なのだ。 これでも普段の青森からすれば、全然雪がない方だ。それでも「雪が見たい」というのが青森を旅先に決めた最初のきっかけだったので、息子の望みが叶って良かったと安堵した。 息子に今日の感想を聞いてみたら……。 「雪が 降って うれしい」… Continue reading 6歳の息子が「雪を見たい」と言ったので、父と子で1泊2日の青森旅に出掛けた
美味しいものとお酒、いろんな街を歩くのが好きなTakiです。 前回の新潟に続いて、ひと仕事終えた週末にふらっと旅に行くことにした。行き先は福島県。
はじめまして! シャークジャーナリストとしてサメに関する取材をしている、沼口麻子です。 わたしは普段からサメの研究や取材のために全国各地を訪れているのですが、その中でもとっておきのスポットを巡る「サメ旅」をご紹介したい! と思い、筆を執りました。