パリから片道約1時間、太陽王ルイ14世が嫉妬した「ヴォー・ル・ヴィコント城」へ
パリから南東へ55kmほど、電車とシャトルバスを利用して片道1時間ほどで辿り着く壮麗なバロック式の古城「ヴォー・ル・ヴィコント城」。太陽王ルイ14世がその美しさに嫉妬し、同じ建築家や造園家を召集して世界遺産「ヴェルサイユ宮殿」を造った話は大変有名な話です。現在はドゥ・ヴォーグ家が所有している城では、2万本のキャンドルを使った幻想的なライトアップイベントや中世衣装を貸し出すサービスもあり、単なる観光だけではない楽しみ方のできる特別な場所となっています。
「ヴォー・ル・ヴィコント城」の歴史
現在のヴォー・ル・ヴィコント城の歴史は、38歳という若さでルイ14世の大蔵卿になった敏腕政治家ニコラ・フーケがヴォー・ル・ヴィコント城を購入したところから始まります。フーケは建築家のルイ・ル・ヴォー、画家で装飾家のシャルル・ル・ブラン、造園家のアンドレ・ル・ノートルという三大巨匠へ依頼し、ヴォー・ル・ヴィコント城を17世紀建築の傑作とも呼ばれるものに生まれ変わらせました。
その後フーケは、フーケのライバルで大臣でもあったコルベールの入れ知恵もあり、1661年に若きルイ14世に敬意を表するため、コンサート、演劇や花火まで贅を尽くしたダンスパーティを催しましたが、そのあまりの豪華さに逆にルイ14世の嫉妬をかってしまい、城の完成直後ほとんど城に住むこともなく国家財産横領罪で投獄されてしまいました。なんとその後、ルイ14世はヴォー・ル・ヴィコント城に携わった三大巨匠をヴェルサイユ宮殿の造営に携わらせたというから驚きです。
19世紀には砂糖精製業で財を成したアルフレッド・ソミエがヴォー・ル・ヴィコント城を購入し修復を始め、現在はソミエの子孫ドゥ・ヴォーグ家が運営し続けています。
「ヴォー・ル・ヴィコント城」城内の見どころ
ヴォー・ル・ヴィコント城はドームのある棟を中心にその両端にイタリア建築の影響を受けている棟が建っています。ルイ・ル・ヴォーは楕円形のサロンを挟んで二つのほぼ同じ間取りの部屋を作り、片側を国王のアパルトマン、逆側をニコラ・フーケのアパルトマンとしました。これは当時としては大変新しい取り組みです。またルイ・ル・ヴォーは、当時の城にはなかったダイニングルームも造りました。
Photo by vaux-le-vicomte.com
城の見学は、フランス式1階(日本式の2階)にあるニコラス・フーケ夫妻のアパートからはじまります。素晴らしいことに城内はほぼ完全に17世紀のままの状態で保存されており、フーケの寝室には天井画と6枚のタピスリーが残されています。
城の地上階には、グランドスクエアルーム、サロンデミュース、ゲームキャビネットなどがあり、バロック様式の素晴らしい装飾と家具、タペストリーなどが見られます。中でもサロンデミューズには、息を飲むほど見事な装飾が施されています。“アミンタとシルヴィア”を題材にしたタペストリーや鮮やかで躍動感のある天井も見逃せません。
3,000人の客が招かれた17世紀で最も華やかな祝宴のひとつが開かれたヴォー・ル・ヴィコント城のキッチンは地下にあります。この厨房では、フランソワ・ヴァテルがルイ14世のために新しいデザート(後にクレーム・シャンティイとなるもの)を発明したと言われています。ピカピカに磨かれたあらゆるサイズの銅鍋がずらっと並ぶ様は壮観です。
城の中央棟にある地上25メートルのクーポルへは狭い階段を登ります。3ユーロのオプション料金がかかりますが、クーポル最頂部から360度見渡す城とフランス式庭園の最も完成された形であると称賛される広大な庭園の景色は格別です。
シンメトリーの美にうっとり、フランス式庭園
フランス式庭園のバイブルとも言われるヴォー・ル・ヴィコント城の庭は、中央の散歩道を挟みシンメトリーな構成で(厳密にいうと一部の箇所が異なります)、安定と調和の世界観が広がっています。
Photo by vaux-le-vicomte.com
ル・ノートルは庭の設計に透視図法も用いており、アラベスク状に刈り込まれたツゲに沿って庭を歩いていくと、城のテラスからは見えなかった大運河が突如目の前に現れたり、最初はそれほど遠くに見えない庭園奥のヘラクレス像に実際はなかなか辿り着けなかったり、城からは同じ大きさに見える噴水が実は8倍ほどの大きさの違いがあったりと、散策中も飽きない工夫が随所に盛り込まれています。100エーカーもの敷地からなる庭園は、ゴルフカートを借りてゆっくりと散策することもできます(45分間20ユーロ)。
来場者をもてなす夢のようなイベント
「ヴォー・ル・ヴィコント城」では、中世の衣装をレンタルして城内を周れたり、6歳未満の子どもはギフトがもらえたり、また、季節に合わせた種々様々なイベントが行われており、来場者を楽しい夢の世界に誘います。
キャンドルライト・イブニング
Photo by vaux-le-vicomte.com
5月から10月までの毎週土曜日の夜に開催されるキャンドルライト・イブニングは、城の敷地を2,000本以上のキャンドルが照らすロマンティックなイベントです。優雅なクラシック音楽が流れる中、キャンドルの光を纏った「ヴォー・ル・ヴィコント城」は当時の祝宴のムードさながらで幻想的です。キャンドルライト・イブニングの開催日は24時までゆっくりと滞在することができます。
グラン・シエクル・デー
Photo by vaux-le-vicomte.com
毎年6月上旬のグラン・シエクル・デーは、17世紀の貴族のような時代衣装を着た人であふれます。バロックダンサー、銃士ショーなどイベント盛りだくさんな祭りの最後にはコスチュームコンテストも開かれます。衣装セットを持っていない人もレンタルすることができるので、観光客でも一緒になって楽しむことができます。
スティクス・ツアー
「ヴォー・ル・ヴィコント城」の地下水路跡を探検するツアーには、1回60ユーロで6名まで参加できます。フロントランプとワーキングブーツという探検家さながらのいでたちで向かう先では、敏捷性および問題解決のテストにチームでチャレンジします。友人や家族で参加すると、冒険しながら歴史についても学べる興味深いツアーです。
クリスマス
クリスマスシーズン(毎年11月末から1月頭まで)には、毎年のテーマに沿って城全体が何千個ものイルミネーションなどで装飾されます。庭の炉床や馬車の火もこのイベントをさらに盛り上げ、定番のクリスマスソングも流れる城では、まるでおとぎ話の世界に迷い込んだような気分になれます。
イースターエッグ・ハント
イースターの週末には、国内最大級のエッグハントが開かれます。庭で開かれるエッグハントは地元でも大変人気のため、チケットは早めの購入がおすすめです。家族全員で楽しめるフェイスペインティングやポニーライドもあり、子供たちも大満足の1日となること間違いなしです。
「ヴォー・ル・ヴィコント城」での食事
ヴォー・ル・ヴィコント城には、家族向けレストラン「ル・ルレ・ド・レキュルイユ(Le Relais de L’Ecureuil)」、高級レストラン「レ・シャルミーユ(Les Charmilles)」とドリンクや前菜のある「ソンジュ・ド・ヴォー(Songe de Vaux)」などの選択肢があります。また、食べ物を持参して美しい庭園でピクニックを楽しむのも無料です。
ヴォー・ル・ヴィコント城の別荘棟、チケット売り場のすぐ右側にあるル・ルレ・ド・レキュルイユは家族向けレストランで、前菜、メイン、デザートまでセルフサービスで好きにメニューを選ぶことができます(平均20から25ユーロ程度)。
天気の良い日は広々したパティオでも食事ができます。子供用のハイチェアも用意されているので小さなお子様連れも安心です。
また、高級レストラン「レ・シャルミーユ(Les Charmilles)」では、キャンドルライト・ナイトの夜に星空の下でグルメな季節メニューを食べられます(要事前予約)。また、レストラン内のバー「ソンジュ・ド・ヴォー(Songe de Vaux)」では光のショーが繰り広げられる庭園を眺めながらシャンパンをいただく優雅な時間が過ごせます。
お土産も充実
ギフトショップはカード、本、人形、インテリアグッズなど幅広い品揃え。有名なクリスティナ・ドゥ・ヴォーグ伯爵のデザートのレシピブックは要チェックです。
敷地内の軍需品・馬車博物館の見学もお忘れなく。子供も楽しめる18から19世紀の馬車や連結具など貴重なコレクションが並びます。
ヴォー・ル・ヴィコント城の大人の入場料は16.9ユーロ、6歳未満は無料です(イベントによって大人の入場料は異なります)。日本語もあるオーディオガイドは無料で、衣装のレンタルも大人6ユーロ、子供4ユーロ(3歳から)とお手頃価格です。
ヴォー・ル・ヴィコント城(Château de Vaux-le-Vicomte)
公式ホームページ(日本語・英語・フランス語ほか):https://vaux-le-vicomte.com/
アクセス:電車RER・P線のヴェルヌイユ・レタン(Verneuil l’Etang)駅からシャトルバスで約20分
営業日時: 2020年について(年3月14日~11月1日)月〜日曜日10:00〜19:00※5月2日〜10月3日まで毎土曜日は夜間イベント「キャンドルナイト」があるため閉館は24:00、(11月21日〜2021年1月3日)11:00〜19:00、(12月24日、12月31日)〜17:00
定休日:1月1日、1月6日〜3月13日、11月2日〜20日、12月25日
住所:Château Vaux le Vicomte 77950 Maincy
レストラン ル・ルレ・ド・レキュルイユ(Le Relais de L’Ecureuil)
公式ホームページ(日本語・英語・フランス語ほか):https://vaux-le-vicomte.com/en/prepare-your-visit/meals-at-vaux-le-vicomte/lecureuil/
営業日定休日:城の開館に準じます
営業時間:(3月~11月)月〜金曜日16:30まで、土曜日18:00まで、日曜・祝日17:30まで 、(クリスマス期間)月〜金曜日18:00まで、土・日曜日及びヴァカンスシーズン19:00まで、キャンドルライト・ナイトの土曜日23:00まで
温かい食事は、月〜金曜日12:00〜14:30、土・日曜日及びヴァカンスシーズン11:30〜15:30
パリから「ヴォー・ル・ヴィコント城」への行き方
ヴォー・ル・ヴィコント城へは、パリ東駅からプロヴァン(Provins)行きのP線に乗り、ヴェルヌイユ・レタン(Verneuil l’Etang)駅で下車します。乗車時間は約35分で、電車はほぼ60分おきに出ています。
ヴェルヌイユ・レタン駅からは、ヴォー・ル・ヴィコント城の公式シャトルバス「Châteaubus」で約20分です。バスは、駅の出口の正面にあるバス停から電車の到着時間に合わせて1時間おきに運行しています。チケットは、当日ドライバーから買えます(クレジットカードと現金の利用可)が、事前に公式サイトで購入しておく方が安心です。
ヴォー・ル・ヴィコント城は、ソフィア・コッポラ監督の映画「マリー・アントワネット」やレオナルド・ディカプリオ主演の「仮面の男」の撮影地でもあります。おとぎ話に出てきそうな城を、ヴェルサイユ宮殿のような大混雑ではなく、ゆっくりと見学ができるのも「ヴォー・ル・ヴィコント城」の魅力のひとつです。
[button style=’blue’ url=’https://www.expedia.co.jp/Paris-Hotels.d179898.Travel-Guide-Hotels’ icon=’entypo-home’ fullwidth=’true’]パリのホテルを探す[/button][button style=’blue’ url=’https://www.expedia.co.jp/Cheap-Flights-To-Paris.d179898.Travel-Guide-Flights’ icon=’entypo-flight’ fullwidth=’true’]パリへの航空券を探す[/button][button style=’blue’ url=’https://www.expedia.co.jp/Paris.d179898.Travel’ icon=’entypo-info-circled’ fullwidth=’true’]パリ旅行・ツアーを検索[/button]
ドコイク?に関するその他の記事
次の旅先はお決まりですか ? 食や自然、芸術など、日本の魅力を満喫できる国内のおすすめの旅行先を 5 つご紹介します。
初めまして。酒と旅行がメインのブログを書いているcongiro(コンヒーロ)と申します。 普段から日本各地を旅しては、地元の方々が飲んでいる日常系の日本酒を好んで買って楽しんでいます。 特に好きなのは、その土地の日常酒を、その土地の方たちがいる酒場で飲むことですね。「誰かの日常は、私の非日常」。それを念頭に、いつも楽しく旅をしています。 今回は一箇所にのんびり滞在する「癒やしの旅」ではなく、動きまくって飲みまくる「攻める日本酒の旅」を紹介したいと思います。 私の性分なのですが、旅ではいろいろな予定を詰め込んで、あちこちを移動しています。その方が、数々のクエストをクリアしていくゲームのようで面白いのです。
お世話になっております。会社員兼業ライターの赤祖父と申します。6歳男子、2歳女子の2児の父親でもあります。 前回に引き続き、今回も「息子に興味のあることを聞いてプランを組み立てる、親子ふたり旅」へ行ってきましたので、その内容をご紹介します。旅の終わりには、こちらも前回と同じく、思い出を絵に描いてもらいました。未就学児と旅をする上でおすすめの“鉄道体験”についても触れています。 「雪が見たい」の一言で、行き先は青森に決めた 6歳の息子は早いもので、2020年4月から小学生になる。 小学生に上がると、JRを利用する際に「こども」料金が必要になる(未就学児は無料で乗れます)ので、その前に、ガッツリと無料で乗れる最後の鉄道旅行を計画しようと思い立った。鉄道が大好きな息子は、全国の特急電車や新幹線に興味があるのだ。 さらに、彼の主体性を尊重したいので、旅行の計画段階から「何かしたいことはある?」と聞いてみた。すると、息子は「雪が見たい……」とポツリ。 今年の冬は全国的にも暖冬で雪が少ない。2020年2月の時点では、東京でもパラパラと降った程度で、息子が積もった雪で遊んだのはもう数年前になる。 いいね、雪を見に行こう。ついでに、普段銭湯巡りも大好きな息子に「本物の温泉」を味わってもらおうと思いついた。それならば、青森だ。 というのも、青森には素晴らしい温泉があちこちにあり、街中にある公衆浴場すら温泉がバリバリ使われている、知る人ぞ知る“温泉王国”なのだ。循環消毒していないかけ流しの温泉(浴槽に新しいお湯が常にあり、溢れたお湯を再利用していないこと)の良さを息子に教えてあげたい。 よし、今回の旅では「鉄道」「雪」「温泉」を楽しむことにしよう。そしてひとつだけ、旅の終わりにサプライズを用意した。まさに”未就学児としての”鉄道旅の最後にふさわしい息子へのプレゼントである。 というわけで、しっかり旅の準備から自分でしてもらう。もう6歳、小学生も目前なので、自分のことを自分でやるのは当然。帽子や手袋といった防寒対策もしっかりと用意。靴もちゃんと長靴にする。冬の東北をナメてはいけない!(昔、ひとり旅でスニーカーで冬の雪国に行って、痛い目にあった経験があります) 1日目は、雪と温泉巡り! まずは新幹線で青森へ 東京から1泊2日で青森へ行くのは少々慌ただしい旅程になるが、しっかり早起きして新幹線に乗る。 JRの未就学児の乗車料金は無料だが、小学生になったら切符を自分で持たねばならないので、練習を兼ねて改札への投入なども代わりにやってもらった。新幹線の改札(2枚重ね)は大人でもちょっと緊張するが、息子はしっかりとできた。 電車に乗り込んでしばらくすると、徐々に雪が見えてきた。「お!雪だ!」と窓に乗り出す息子。 後で旅先の方に聞いたところ、雪国といえども、やはり例年に比べると異常なほど積雪が少ないそうだ。雪を求めて北上した息子にとってはラッキーなことに、この日はたまたま久しぶりに雪が降った、とのことだった。 定刻より少々遅れて、新青森駅に到着した。やはり東京とはひと味違う寒さだ。雪もかなり降っていた。 ここからはレンタカーを借りて、小一時間ほど車を走らせた先にある平川市というところに向かった。ちなみに高速道路を走っている最中も雪がかなり降っており、ペーパードライバーの私は相当ビビリながら運転した。 到着したのは、温泉ファンの間では評判が高い「新屋温泉」。こちらは「源泉かけ流し」「加水なし」「色と匂いに個性あり」と、泉質マニアをも唸らせる名湯なのだ。私も訪れたのは初めてである。 以下に載せている温泉の写真は、特別な許可を得て撮影させてもらった。 東京にある黒湯の温泉や銭湯など、循環・加水あり、消毒ありの温泉はよく知っている息子も、新屋温泉のような源泉かけ流しは初めて。子供にちょうど良くて熱過ぎない温度、浸かると肌がスベスベになる“アワアワ”な湯、贅沢にオーバーフローし続ける新鮮な湯船……全てが新体験の息子にも、この「お湯の良さ」が伝わったようだ。「腕とか触ってみな?スベスベするから」と促すと、息子は自分の体を触って「ホントだ!」と驚いていた。 独特の湯口から美しい湯が出続ける。惚れ惚れしますね。 お湯は、子供でもゆっくり入れる温度。新幹線に乗って疲れた身体もすっかり癒やされた。 辺りには、ツウの間で「アブラ臭」と呼ばれる温泉の香りがほんのりと漂っている。「これ、普通のお湯と違うの分かる?」と聞いてみたら、息子は「分かる分かる!」と興奮気味だった。そう、良いお湯は子供にも分かる。 女将さんにお話を聞くと、青森には新屋温泉のような緑のお湯だけでなく、白、赤、黒とさまざまな色味をした温泉があちこちにあるとのこと。うーん、時間が足りない! また何度でも来ようじゃないか息子よ。 すっかり温まった身体で、ちょっとした雪遊び。そうそう、これも目的のひとつだったもんな。息子は、数年ぶりに触るまとまった雪も楽しんでいた。 新屋温泉 住所:青森県平川市新屋平野84-14 TEL:0172-44-8767 営業時間:朝湯 5:30〜7:30、通常 7:30〜21:30 定休日:なし 公式サイト:https://www.ne.jp/asahi/araya/onsen/ 続いて、もう一湯ハシゴすることにした。道中の風景はすっかり厳しい雪国。事故には気をつけて慎重に運転をした。新屋温泉から小一時間ほどかけて、次の温泉へ向かう。 北津軽郡板柳町にある「高増温泉 不動の湯」に到着。 こちらはやや黄色〜茶褐色がかったお湯。これもまた美しい。当たり前のようにドバドバと湯船から溢れ続けるかけ流しのお湯。東京人からするとこの光景はもったいなくてもったいなくて……贅沢の極みです。 息子も先ほどのお湯との違いも理解し、これはこれで良いと評価。おい、分かってきたじゃないか。 女将さんにお話を伺った。不動の湯は湯治(温泉に入って療養すること)ができる設備もあるとのことで、売店が充実。宿泊や食事、自炊も可能なようだ。外の駐車場には、ここの湯を楽しみに来ているという軽トラックが並んでいて、まさに地元の憩いの場でもある。 女将さんと話をしている間、息子は湯上がりのアイスを堪能。この湯治場ならではの雰囲気は居心地が良くて、ついつい長居してしまった。 女将さんにバイバ〜イ! 高増温泉 不動の湯 住所:青森県北津軽郡板柳町大俵和田422-3 TEL:0172-77-2155 営業時間:7:00〜21:00 定休日:なし この後、新青森に戻ってレンタカーを返却。宿を取った青森駅まで一駅だけ電車に乗った。 誰も踏んでいない雪。東京生まれ東京育ちの息子にとっては、こういう細かなことも新鮮なのだ。 これでも普段の青森からすれば、全然雪がない方だ。それでも「雪が見たい」というのが青森を旅先に決めた最初のきっかけだったので、息子の望みが叶って良かったと安堵した。 息子に今日の感想を聞いてみたら……。 「雪が 降って うれしい」… Continue reading 6歳の息子が「雪を見たい」と言ったので、父と子で1泊2日の青森旅に出掛けた
美味しいものとお酒、いろんな街を歩くのが好きなTakiです。 前回の新潟に続いて、ひと仕事終えた週末にふらっと旅に行くことにした。行き先は福島県。
はじめまして! シャークジャーナリストとしてサメに関する取材をしている、沼口麻子です。 わたしは普段からサメの研究や取材のために全国各地を訪れているのですが、その中でもとっておきのスポットを巡る「サメ旅」をご紹介したい! と思い、筆を執りました。