『アナと雪の女王』の舞台!? ノルウェーの港町ベルゲンで、中世へタイムトリップ
ノルウェー第二の都市ベルゲンは、13~16世紀に干しダラの交易で栄えた港町。
山と海に囲まれて、まるで中世のまま時を止められているかのような、カラフルでかわいらしい街並みが広がっています。
実は、大ヒット映画『アナと雪の女王』の舞台はノルウェーがモデル。あの美しい映画にインスピレーションを与えた景色、建物、文化に触れてそぞろ歩けば、おとぎ話の世界に入り込んだ気分になれそう。
港に面してかわいい三角屋根が連なる、世界遺産ブリッゲン
複雑に刻まれた海岸線の奥にあるベルゲンは、フィヨルド観光の拠点として多くの人々が訪れる町ですが、ベルゲンの町自体、ゆっくり滞在したい魅力をふんだんに備えています。
いちばんの見どころは、港沿いに立ち並ぶ木造建築のブリッゲン。この地は暖流である北大西洋海流の影響で緯度のわりに気温が低くならず、冬でも港が凍らないため、海運の要衝として栄えてきました。
13世紀から16世紀にかけてこの地で活躍したのがハンザ商人。ノルウェー特産品の干しダラをヨーロッパ各地に輸出して、繁栄を謳歌しました。彼らの事務所や倉庫として使われていた木造建築が当時のままに復元保存され、ユネスコの世界遺産にもなっています。
ブリッゲンは奥に細長い造りになっており、迷路のような通りを自由に散策していると、華々しい歴史の残り香が漂ってくるよう。
隠れ家のようなカフェや、伝統的な手工芸品を扱うショップなども見つかって、時が経つのを忘れてしまいます。
また、ノルウェーにはブーナッドと呼ばれる民族衣装があり、冠婚葬祭やナショナルデー(5月17日の憲法記念日)など特別な日に身に着けます。写真は、ナショナルデーのパレードの様子。
地方によってデザインが異なっていて、凝った刺繍や銀細工アクセサリーはため息もの。博物館や土産物店に飾ってあったり、地元の人が着ていたりすることがあるので、チャンスがあったらぜひ注意して見てみてくださいね。
映画『アナと雪の女王』でアナやエルサが着ている衣装は、このブーナッドや、伝統工芸のローズマリング(主に木に描かれる花の模様)が元になっているそうです。
活気ある魚市場でシーフードを満喫したい
港町だから当然シーフードがおいしい! 色鮮やかな魚介類がずらりとそろう魚市場は、ブリッゲン近くの港沿いにあって観光客に人気。特に夏季はオープンエアの屋台が並び、新鮮なエビやカニ、サーモンに、スモークされた魚介類の数々など、眺めて歩くだけでもわくわくしてきます。
店先にぶら下げられている干しダラは、昔から変わらぬ保存食。寒風に当ててカラカラに乾燥させてあり、何時間も水に浸けて戻してから料理に使います。その場ですぐ味わいたいなら、サーモンやエビのオープンサンドをどうぞ。
また、お土産に買い込みたいのが缶詰めやチューブ製品です。
鯖のトマトソース煮込みやオイルサーディン、カニのほぐし身など、ご飯のお供にもぴったり。また「Kaviar」という単語をよく見かけますが、これはあの高級なキャビア(チョウザメの卵)のことではなく、ノルウェー語では魚卵全般を指します。だから種類もいろいろ。チューブ入りのたらこペーストは、パンやパスタ、サラダなど何にでも手軽に使えておいしいので特におすすめです!
魚市場
住所:Strandkaien 3, Bergen
営業時間:月~土曜9:00~21:00 日曜11:00~21:00(夏季5~9月は7:00~21:00)
フロイエン山の上から、フィヨルドと海とカラフルな町を一望
海のすぐそばまで山が迫っているのもフィヨルド地形の特徴です。町の東側にある標高320mのフロイエン山へ、ケーブルカーで登ってみましょう。ここからの眺めは、複雑な曲線を描くフィヨルドと海、色とりどりの建物が眼前に広がって、素晴らしいの一言。山頂にはレストラン(夏季のみ)やカフェ、ショップもあるので、のんびり休憩していくこともできます。
もし時間と体力に余裕があれば、帰りは徒歩で下るのもおすすめ。景色の変化を楽しみながら、細く入り組んだ石畳の道や階段を歩いていくと、ふとコーヒーの香りを感じたり、猫と出会ったり。地元の人たちの生活が垣間見えます。
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フロイエン山のケーブルカー
住所:Vetrlidsallmenningen 21, Bergen
営業時間:月~金曜7:30~23:00 土・日曜8:00~23:00
乗車料:大人43NOK(往復85NOK) 子供22NOK(往復43NOK)
公式サイト(英語):http://floyen.no/en/
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ちょっと足を延ばして作曲家グリーグの家へ
ノルウェーが誇る作曲家エドヴァルド・グリーグ(1843~1907)。名前だけ聞いたら知らないと思う人もいるかもしれませんが、有名な「ペール・ギュント」組曲のメロディーを耳にすればきっとピンとくるはず。民族音楽を取り入れた作風が特徴です。
ベルゲン市内から車で20分ほど離れた風光明媚な土地トロルハウゲン(トロルが住む丘、という意味)に、グリーグ夫妻が22年間住んだ家があります。現在は博物館になっていて、グリーグの生涯について知ったり、ゆかりの品々を見たりできます。
併設のコンサートホールは、屋根に草が生えたノルウェー伝統の農家スタイルですが、内部に入れば設備は近代的。
夏季(5~9月)には毎日13時から30分間のランチタイムコンサートが行われて、最高の環境の中、グリーグのピアノ曲を堪能できます。建物のすぐそばにはグリーグの像も。
さらに奥のほうへ行くと、海を望む小さな赤い小屋が。
ここはグリーグが作曲のためにこもった場所。机やピアノなどは当時と同じ状態に保たれており、美しい自然に360度囲まれて、音楽の世界に没頭していた作曲家に思いを馳せてみたいですね。
エドヴァルド・グリーグ博物館
住所:Troldhaugvegen 65, Paradis-Bergen
開館時間:10:00~16:00(夏季5~9月は9:00~18:00) 無休
入場料:大人100NOK 学生50NOK 子供(16歳以下)無料
公式サイト(英語):http://griegmuseum.no/en/
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