食と自然をこよなく愛する私が全力でおすすめする北海道の離島、礼文島
まずはこちらの写真からご覧ください。
数ヶ月前に私がこれらの写真を見せられたら、きっとスイスの山奥か、北欧の秘境かパタゴニアの国立公園とでも答えるでしょう。しかしこれらの写真は全て国内のとある島で私が撮影したものなのです。その名は「礼文島」。正直に言うと利尻富士で有名な利尻島のついでに寄ってみただけなのですが、壮大な自然に圧倒され、ただただ現れる新しい景色に感動をする毎日を送ってしまいました。そんな礼文島、絶景の魅力をどっぷりお楽しみください。
日本とは思えない息をのむほどの絶景スポット5選
だらだら文章で説明しても話が進まないので、写真を使って礼文島の絶景ポイントをご紹介いたします。
1.礼文島一の名所「桃岩展望台」
礼文島で最も人気な桃岩展望台です。礼文島のトレッキングコースの一つ桃岩展望コースのクライマックスです。
少し歩くとこんな緑の絨毯のような絶景が広がります。
トレッキングで行く人がほとんどだと思いますが、すぐ近くまで道が整備されているので車で行くことも可能です。絨毯の上を歩く際は道が狭く、草がたくさん生えているので長ズボンで行くことをお勧めします。半ズボンにサンダルで行った私のその後の足はご想像にお任せします。
2.運が良ければサハリンの島影も見える島の最北端「スコトン岬」
礼文島は日本の最北端の島の一つです。よってロシアのサハリンはすぐ目の前。スコトン岬からは天気がいいとサハリンの島影が見えるようです。また緑を楽しむ場所が豊富な礼文島ですが、ここはパノラマ海景色を楽しむことができます。
深く濃い色の海が多い北海道ですが、ここから見える海はコバルトブルーで、気分は南国。
鳥たちも気持ちよさそうに空を飛んでいます。
スコトン岬のすぐ上には休憩所があり、そこからの景色も抜群です。
映画のワンシーンに使われていてもおかしく無いような場所ですね。
3.絶景の連続「銭屋五兵貿易の地」周辺
礼文の観光名所として、江戸時代に活躍した貿易商銭屋五兵を讃える記念碑があるのだが、注目すべきはこの付近が絶景の連続です。どこを見渡しても信じられない景色ばかりで、目のやりどころに困るほどです。
この日は天気に恵まれたこともあり、写真を撮っていてもとにかく楽しく、何度シャッターを押したことか。
そんな私がいうのも説得力にかけますが、時間は刻一刻と過ぎ天気もいつ変わるか分からないいので、ファインダーを覗いてばかりではなく自分の目で見て脳裏に焼き付けるのが吉です。
現地の景色は現像した写真の何十倍も雄大で美しいのですから。
4.驚愕のパノラマ広がる「桃台猫台展望台」
銭屋五兵貿易の地も素晴らしい場所でしたが、個人的ナンバーワンだと思う絶景スポットは「桃台猫台展望台」です。右を見ても絶景、左を見ても絶景、振り返っても絶景。とんでもないパノラマが広がります。
ここは桃岩、猫岩、地蔵岩という岩を見ることができる展望台らしいのですが、そんなことはどうでもよくなってしまうほどの美しさで、結局どの岩がどれなのかは今でもよく分かりません。
そのくらい360度に広がる景色に圧倒されてしまいました。
5.偶然見つけた美しすぎる港「元地漁港」
食事まで時間があったので、目をつけていた海鮮丼屋「あとい」の近くを散策しているとどうやら漁港のような場所を発見しました。ここは名所では無いので観光客はいません。
漁港で周りが囲まれているため波はなく、湖のように見えます。あまりの美しさにしばらく見とれていると地元の小学生が釣りをしにやってきたので仲間に入れてもらいました。
彼らは笑顔で私を向かい入れてくれ、帰り際には元気よく挨拶をしてくれました。それもそこにいる子供たちが全員揃って。この島は、景観のみならず子供達の心まで清く美しいのです。
確かにガイドブックやインターネットに掲載されている名所を周れば効率よく旅を満喫することができ、特に気に入ったら何年か後にまた同じように楽しむこともできます。しかしこういった偶然見つけた場所で偶然生まれた出会いは唯一無二の経験であり、「偶然見つける」「偶然出会う」ということは二度と体験する事はないです。だからこそ旅のハイライトとして脳裏に強く焼き付けられるからこそ、私はどんな旅行先でも必ず、知名度や人気度に囚われず、他の人の知らない自分のお気に入りの場所を見つけるようにしています。
礼文島ならではのグルメスポット
さて、ここはグルメ天国北海道。しかも四方を海に囲まれるこの島は何と言っても海鮮が自慢。絶景を楽しんだ後は、心ゆくまで海の幸を楽しむことが、この島を100%楽しむ秘訣なのです。
絶品海鮮丼を食べるなら「あとい」
ウニというと利尻島ばかりが注目されます。日本一と言われる利尻昆布を食べているウニなのでその理由も頷けます。しかし利尻昆布はブランド名に過ぎず、礼文島で取れた昆布も最高品質の利尻昆布と言われています。つまり礼文島のウニも利尻昆布を食べて成長しているので美味しいんです。しかし欲張りな私は「どうせなら、島で水揚げされたボタンエビやホタテも食べたい」と思い、人気の海鮮丼屋「海鮮処あとい」に向かいました。新鮮なムラサキウニは甘みが強くえぐみが一切なし、冷たい海水に耐えて来たホタテは身が引き締まっており旨みがぎゅっと濃縮、ボタンエビは口の中に入れた瞬間に溶け出します。こんなオールスターは滅多に見ることができません。海鮮が好きな人はとにかくテンションがあがるお店だと思います。
あとい食堂
住所:北海道礼文郡礼文町大字船泊村金田岬
営業時間: 11:00~14:30(4月~9月のみ営業) 定休日なし
TEL: 0163-87-2284
こんぶ干しのおばさんにもらったバフンウニ
車を走らせていると昆布干しをしている人たちを見つけました。私は人生で初めて見るので、写真を撮っていいかと聞くと「もちろん」と言っていただきました。写真だけでなく、昆布にまつわる話を色々していただき、お礼を言って車を走らせようとすると、一人のおばさんが小さなウニを持って走って追ってくるのが見えました。追われると逃げたくなるタイプの私ですが、この時ばかり喜んで止まり、話を聞くと昆布に小さな馬糞ウニがついてたので食べてとのこと。
真水で洗わずそのまま食べられるとのことで、大海原を目の前にパクリ。正直この状況ははどんなに内装や音楽に手の込んだ素晴らしいサービスを提供する高級レストランも叶うわけがありません。雄大な景色、波の音色、爽やかな風、優しい島のおばちゃん。正直このウニが私の人生でベストでした。こんな出会いがあるのも離島の魅力ですね。
自分でウニを剥いてそのまま食べられる「うにむき体験センター」
礼文島の絶景を眺めながらドライブしていると「うにむき体験」の看板を発見。確かにこっちに来てから、毎日ウニを食べているけど、自分で剥いたことはないなと思い、飛び込みで体験して来ました。
係りの方がウニの剥き方やウニの部位、性別、ウニごとの特徴などを丁寧に教えてくれ、更に自分の剥いたウニをその場で食べることもできます。私は運よく飛び込みで体験できましたが、団体客のツアーなどでも使われるようなので予約しておくのがベターだと思います。ウニは自分で獲ることが禁止されているので、ウニ剥きの体験は非常に貴重。雨の日のアクテビティとしても頭に入れておくといいかと思います。
うにむき体験センター
住所:北海道礼文郡礼文町大字香深村字キトウス
TEL:0163-87-2506
ウニ剥き体験:1個 800円
営業時間:9:00~17:00
名物ホッケのちゃんちゃん焼きを食べに「炉端ちどり」
礼文島には本土であまり見ることのない郷土料理があります。それが「ホッケのちゃんちゃん焼き」です。囲炉裏のある小上がり席で備長炭で焼く脂ののったホッケはその時点で絶品なのですが、ここでは贅沢にも特製味噌を満遍なく塗ります。これがまたお酒に非常によく合いついつい飲み過ぎてしまいます。観光客のみでなく、地元の人も飲みにくる人気店なので、予約は必須です。
炉ばた ちどり
住所:北海道礼文郡礼文町大字香深村字トンナイ入舟
TEL:0163-86-2130
営業時間:11:00~21:30
離島とは思えないほどのハイクオリティなカフェ「談」
ドライブ中に休憩したくなり、たまたま見つけたカフェに入って見ました。正直人口2500人の離島にあるカフェに大きな期待はしていなかったのですが(失礼!)、これがいい意味で裏切られました。マスターの今さんはコーヒーに並々ならぬこだわりを持っていて豆は札幌にある徳光珈琲で焙煎したもののみを使い、丁寧にドリップしてくれます。こんな本格的なコーヒーが飲める驚きと、この店の独特だけれど居心地の良さに癒され随分と長居してしまいました。旅の一休みにおすすめです。
お休み処 談
住所: 北海道礼文郡礼文町船泊字大備
TEL: 0163-87-2287
営業時間:9:00~18:00
礼文島の楽しみ方のコツ
自然に富んだ絶景写真を見ると、ついついどこの国? と思ったりしますが、日本にも礼文島のように信じられないほどの美しいスポットが多くあります。また国内の場合、短時間で行くことができる、料理が口にあいやすい、治安が良い、言葉が通じるなど様々なメリットもあります。国内旅行が好きな皆さんはもとより、海外旅行が好きな方も、是非一度礼文島に足を運び、日本の絶景を体感してはいかがでしょうか?
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初めまして。酒と旅行がメインのブログを書いているcongiro(コンヒーロ)と申します。 普段から日本各地を旅しては、地元の方々が飲んでいる日常系の日本酒を好んで買って楽しんでいます。 特に好きなのは、その土地の日常酒を、その土地の方たちがいる酒場で飲むことですね。「誰かの日常は、私の非日常」。それを念頭に、いつも楽しく旅をしています。...
お世話になっております。会社員兼業ライターの赤祖父と申します。6歳男子、2歳女子の2児の父親でもあります。 前回に引き続き、今回も「息子に興味のあることを聞いてプランを組み立てる、親子ふたり旅」へ行ってきましたので、その内容をご紹介します。旅の終わりには、こちらも前回と同じく、思い出を絵に描いてもらいました。未就学児と旅をする上でおすすめの“鉄道体験”についても触れています。 「雪が見たい」の一言で、行き先は青森に決めた...
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