雨季だからこそ楽しめる♪バリ島の南国フルーツ図鑑
トロピカルフルーツファンの皆さま、お待たせしました~!雨季のバリ島は果物のシーズンですよっ。
おなじみのマンゴーやパパイヤから、果物の王様&女王様といわれるドリアンやマンゴスチン、名前は聞いたことあるかもしれないランブータンやスターフルーツ、不思議な見た目のスネークフルーツにドラゴンフルーツなどなど。南国ならではの彩り豊かな果実がたくさん出回っています。
気になるものがあれば片っ端から食べちゃって~。
バリ島の雨季っていつ?
バリ島は乾季と雨季に分かれ、おおよそ4~9月が乾季、10~3月が雨季です。年によっては11月でも晴れていたり、4月や5月まで雨が降ることもあります。
雨季は雷や激しいスコールが1時間近く続く日もあれば、終日シトシト降ったり止んだりすることも。たいてい朝か夕方(たまに夜)に数分間ザーッと降って、その後は晴れて蒸し暑くなります。おかげで草花はイキイキ、果実もたっぷり!
行ったら食べなきゃ!バリ島のおすすめフルーツベスト10
1. マンゴスチン(Manggis)
マンゴスチンは、マンゴー(パイナップル説もあり)やチェリモヤとともに「世界三大美果」と讃えられ、「果物の女王」とも呼ばれています。その名のとおり、厚い皮に覆われた乳白色の果肉はとろけるほど柔らかく、上品な甘さとほのかな酸味、爽やかな後味があります。
現地での呼び名は「マンギス」。バリ産の最盛期は雨季の中盤にあたる1~2月です。皮がエンジまたは赤紫色で触ると柔らかく弾力があり、ゴルフボール大~ビリヤードボールサイズがおいしいです。大きいものはやや大ざっぱな味。
果汁が服につくと落ちないのでご注意を。
食べ方
側面に爪で穴をあけるか、ナイフで切りこみをいれます(皮は厚めですが新鮮なら簡単にあけられます。古いと硬くなって無理)。その後 両脇から軽く圧力をかけると、皮が割けて中身を取りだせます。上下を持って圧をかけてもOK。白い房のみ食します。中の大きな種は食べられません。皮は乾燥させてお茶にできます。
2. マンゴー(Mangga)
「世界三大美果」の1つに挙げられるマンゴー。実はインドネシア国内でも十数種類あり、台湾やタイからの輸入品を併せると1年を通して店頭に並んでいます。
バリ島での呼び名は「マンガ」。バリ産の旬は雨季の前半、10~1月頃です。おすすめの品種は「マンガハルムマニス(甘く香るマンゴー)」。外皮は緑色で、中は白黄色~濃い黄色。完熟したものは果汁が多く、とろりとして強い甘みがあります。
ウルシ科植物のため、まれに痒くなったり、じんましんなどのアレルギーが出る方もいます。
食べ方
中心に大きく平らな種が1つ入っているので、それを避けてカットします。皮をむかず実に格子状の切り込みを入れてスプーン等ですくっても、皮を少し厚めにむいて好みのサイズに切りわけても良いです。
3. ドリアン(Durian)
「果物の王様」「果物の魔王」と言われるドリアン。人の頭よりやや大きく棘(=マレー語でドリ)だらけの外見で、5m以上離れても都市ガスや腐った玉ねぎに似た強烈な匂いを放ちます。でも1度食べたらやみつきになる美味しさと豊富な栄養を蓄えています。味はクリームチーズに似て、舌触りはねっとり。甘くて濃厚…と言われていますが、私は苦手。好き嫌いがはっきり分かれるフルーツです。
バリ島での旬は雨季の後半、2~5月ぐらいまで。早ければ1月から出回ります。持ち込みが禁止されているホテルやヴィラもあるので事前に確認を。
Photo by Junko Oguma
食べ方
溝(へこみ)に沿ってナイフで切れ目を入れたら縦割りにします(熟したものは手で簡単に割れます)。1列につき2~3個入っている黄色い部分を外して食します。中の大きな種は茹でれば食べられます。
房を取り除いた皮のくぼみに水を入れて、その水で手や口をすすぐと臭みが消えるそうです。
4. パパイヤ(Papaya)
日本でもおなじみの南国フルーツ・パパイヤ。青い未熟果はルジャッと呼ばれるサラダに、熟果は生食のほかジュースとしても人気です。酸味はほぼなく甘くなめらかな口当たり。少し香りにクセがあるので気になる方はレモンかライムを絞って。
年間を通して市場やスーパーに置いてありますが、雨季の間はバリ産が出回ります。長さは30~50cmほどあり、外皮は青くやや硬め。完熟好きなら黄色く芳香が強いものを選んでください。
現地では「食べると便秘が治ってお通じが良くなる」と言われています。
食べ方
ナイフで縦半分または1/4程度にカットして種を取り除きます。皮をむいてから、さらに好みのサイズに切り分けます。
5. ジャックフルーツ(Nangka)
ギネスブックに認定された世界最大の果実、ジャックフルーツ。全長40~80cm程度、重さは20~50kgほど。熟れると独特の強い香りがして(ドリアンほど臭くない)、パイナップルをさらに濃くしたような甘い味がします。フルーツガムのような味という方も。未熟果は煮物や炒め物に。
バリ島では「ナンカ」と呼ばれ、旬は雨季前半の10~1月頃。年によっては2月もかろうじてあります。旬以外ほぼ手に入らないので食べたい方は狙っていきましょう。素揚げしたお菓子はスーパーに年中置いてあります。
果肉を取る際に白いネバネバの液が手やナイフにつくと洗ってもなかなか取れません。食用油をつけるとキレイに落ちます。
食べ方
大きいので、まずナイフで適当な大きさにカットします。中の黄色い部分を外して食べてください。種は茹でれば食べられます(栗に似た味)。
黄色い部分のみパック売りされているので、そちらのほうが手軽に食べられます。
6. スネークフルーツ(Salak)
ヘビ模様のような外皮を持つ「スネークフルーツ」。1個5~8cm程度で、鈴なりのまとめ売りもあれば、バラで並ぶことも。外見に反して、中の実は乳白色~ベージュ。水分が少なく、シャリシャリしています。
バリ島での呼び名は「サラッ」。旬は何度かあるようで、前半の10~12月と後半2~4月あたり。中でも甘みが強いサラッグラパシール(砂糖スネークフルーツ)がオススメです。渋みが少なく、熟れたリンゴや梨のような味がします。
食べ方
先端のとがった部分を少し折ります。そこから外皮は手で簡単にむけます。白い房に薄い内皮がついていますが、むいてもむかなくても食べられます。中の丸い種は食べられません。
7. ドラゴンフルーツ(Buah Naga)
外皮が龍のウロコに見えることから、その名がついたといわれるドラゴンフルーツ。色もピンクで超ド派手!絵になる南国フルーツの1つです。栄養価が高く、そのわりにさっぱりとしてみずみずしく。キウイを薄くしたような味です。
バリ島での名称は「ブアナガ」。ブア=果物、ナガ=龍。そのままですね。旬は雨季の11~3月頃。中はピンクと白の2種類が出回ります。甘みが足りないと感じる方はヨーグルトやはちみつを加えたり、スムージーやフルーツボールでどうぞ。
食べ方
ナイフで縦半分または1/4程度にカットします。カットすると皮は手で簡単にむけます。好みのサイズに切り分けてください。種ごと食べられます。
8. ランブータン(Rambutan)
けむくじゃらのピンポン玉が集まったように見えるランブータン。ランブッ=髪の毛という意味です。奇妙な形の外皮は柔らかく、手でむくと白くぷるっとした果実が出てきます。味はライチーや甘いグレープフルーツに似ています。少し苦みも。
バリ島での旬は、雨季の11~3月頃。甘いせいか蟻が発生しやすいのと、「食べ過ぎたら熱が出る」とか「喉が痛くなる」と言われています。
食べ方
ナイフで皮に切れ目を入れるか爪で切り込みを入れてむくと白い実が出てきます。薄い内皮がついていますが、むいてもむかなくても食べられます。種は食べられません。
9. パッションフルーツ(Markisa)
オレンジ色でにぎりこぶし大のパッションフルーツ。どこが情熱的?と思って調べてみると花の形がキリストの十字架に似ていることから名づけられたとか。薄い発泡スチロール素材を思わせる外皮を切ると、中にはゼリー状の種を含んだ実と果汁がたっぷり。カエルの卵にも似ています。甘酸っぱく、グレープフルーツ、キウイ、パイナップルを足して3で割って、やや薄くしたような味がします(どんなだ?)。
バリ島での呼び名は「マルキッサ」。旬は11~3月ぐらいです。
食べ方
ナイフで半分にカットして、種入りの粒をスプーンですくって食べます。もしくは、爪で皮に穴をあけて2つにさき、そのまますすっても良いです。
10. スターフルーツ(Belimbing)
傷つかないよう1つずつ袋入りで売られることが多いスターフルーツ。横から見ると15cm程度の長細い果物ですが、輪切りにすると美しい星形五角形が現れます。シャキシャキとした食感で、酸味が強く、水気があります。梨をかなり酸っぱくした感じ。個人的にはルジャックというサラダにするか、飾りで添える程度がおすすめです。
バリ島での呼び名は「ブリンビン」。タバナンにある村から由来するとの説もありますが、定かではありません。旬は11~2月頃。雨季の間ずっと見かける気もしますが、前半の11~12月はスーパーにたくさん置かれています。
食べ方
皮ごと食べられます。角は硬いので切り落としたほうが食べやすいです。よく洗ってナイフで輪切りにしてください。
食べたら自慢できるかも?! 期間限定の珍しい果物たち
ホワイトマンゴー(Wani)
Photo by Junko Oguma
バリ島で「ワニ」と呼ばれる白マンゴーは1~2月のみ。スーパーに出回ることは少なく、一部の市場や直売トラックから買えます。外見はマンゴーに似ていますが、酸味が強くヨーグルト飲料に近い味。桃を甘酸っぱくした薄味という方も。
ランサ(Duku)
1粒2~3cmの小さな実。バリ島産はチェルリン、スマトラ島パレンバン産がドゥク、その他はランサッと呼ばれます。ドゥクが一番甘く、ライチーやグレープフルーツを薄くしたようなさっぱり味。少し渋みもあります。ぷるんとした食感。旬は雨季が終わる4~6月ぐらいで大きな市場や直売トラックで買えます。
ローズアップル(Jambu Air)
1粒4~5cm程度の小ぶりな実。バリ島では「ジャンブーアイル」と呼ばれ、旬は雨季が終わった5~6月あたり。リンゴと梨を足して、かなり甘さを引いた超薄味。水分はあまりありませんが、採れたてはみずみずしく感じます。民家の庭木に多く、一部市場で売られています。
南国フルーツはここで手に入れよう
売り子とのやりとりが楽しい、ローカル市場
庶民の台所である市場=パサールは早朝から旬の生鮮食品を買い求める人・人・人!バリ島ならではの活気を味わいたい方はぜひ足を運んでみてください。ゆっくり見るなら午後も開いている市場へ。お客さんが少なければ試食させてくれることもあります。値段は交渉制でたくさん買うほど安くなります。日本語はおろか英語も通じない売り子が多いのでガイドや現地の知り合いと一緒に行くか、事前に相場を調べて値段を筆談すると良いでしょう。
【主な市場】
パサール・バドゥン(Pasar Badung)/ デンパサール
※焼失により仮設営業中(~2018年ぐらいまで・未定)
仮営業地:Jl. Cokroaminoto No.16 Denpasar Bali(Google Map:https://goo.gl/maps/NcbV4Qqain42)
本所在地:Jl. Sulawesi No.1 Denpasar Bali(Google Map:https://goo.gl/maps/DZwHdL1NyUC2)
営業時間:5:00~17:00(店舗によって異なる)
店休日:不定休(店舗によって異なる。宗教行事の祝祭日)
パサール・タマンサリ(Pasar Taman sari)/ クロボカン
所在地:Jl.Tangkuban Perahu No.1 Kerobokan Bali(Google Map:https://goo.gl/maps/q8AvJU366kF2)
営業時間:9:00~21:00
店休日:不定休(店舗によって異なる。宗教行事の祝祭日)
パサール・ウブド(Pasar Ubud)/ ウブド
所在地:Jl. Raya Ubud No.35 Ubud Bali(Google Map:https://goo.gl/maps/xAy5yaaa7co)
営業時間:5:00~8:00(生鮮は早朝から朝8時ぐらいまで。その後は土産物屋が盛況)
店休日:不定休(店舗によって異なる。宗教行事の祝祭日)
定価表示で買いやすい、スーパーマーケット
バリ島内の大型スーパーには青果コーナーがあり、グラム単位の定価で売られています。ビニール袋に欲しい量を種別に入れて、スタッフに計量済の値段が書かれたシールを貼ってもらってからレジへ。
デンパサールの「ティアラ・デワタ」は特に果物の種類が豊富で、他店にないものが数多く並んでいます。ただし日曜日は家族連れのローカル客で混み合い、駐車場は満車、レジ待ちも長くなります。
ティアラ・デワタ(Tiara Dewata)/ デンパサール
所在地:Jl. Mayjen Sutoyo No. 55 Denpasar Bali(Google Map:https://goo.gl/maps/dpsuTqTuJPz)
営業時間:9:30~22:00
店休日:無休(サカ暦新年ニュピのみ)
ウェルカムフルーツでオーダーも、ホテルやロスメン
ウェルカムフルーツがあるホテルやヴィラなら、専属バトラーやコンシェルジュにお願いすると翌朝分として用意してくれることがあります。お礼に1~2万ルピア程度のチップを渡すとスマートです。
ホームステイやロスメン(民宿)ではスタッフに代金を渡すと市場かスーパーで買ってきてくれます。ただしスタッフも忙しいので、無理そうなら買える場所を聞いて自ら足を運びましょう。
バリ島から日本への果物の持ち込みは、病害虫の侵入や外来種の繁殖を防ぐため一部を除いて禁止されています。持ち込める果物でも入国時に検疫検査が必要です。詳しくは「農林水産省植物防疫所:輸入元インドネシア(http://www.pps.go.jp/travelerss/Pages/imp/list.xhtml?id=5)」のページでご確認ください。
持ち帰るより、現地で新鮮なフルーツをたんまり食べちゃって~。
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※価格は2016年12月現在のものです。1円=約118ルピア
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