知る人ぞ知る!タイのおかゆのとんでもない美味しさ
タイの人々は、朝食やちょっと小腹がすいたときにおかゆをよく食べていることをご存知ですか?タイのおかゆは、香港や韓国のおかゆとも違う独自の魅力にあふれています。胃に優しく、マイルドな味わい、タイのおかゆの世界を紹介します。
タイのおかゆには2種類ある!?
タイで「おかゆ」といった場合、カオトムとジョークの2種類があります。
・カオトム ‥ 日本の雑炊に似たおかゆ、スープご飯
・ジョーク ‥ お米の粒がわからなくなるまで煮込んだおかゆ
カオトムとは、カオ(ご飯)をトムした(煮込んだ)料理のこと。お米を水でことことと煮て、シーフードや肉類などをプラスし味付けをした一品です。雑炊をイメージするとわかりやすいと思います。
一方、ジョークはくたくたになるまでお米を煮込んだやわらかなおかゆ。もうお米粒の姿形はどこにも見えません。具は豚肉団子やレバーがメインで、生卵を入れて食べることが多い料理です。内臓肉を入れていることが多く、庶民のための料理といえます。
おかゆは別売りになっているパートンコー(中国式の揚げパン)をちぎりながら食べても美味しくいただけます。タイの人々は朝食におかゆとパートンコーを食べて、一日の仕事に励んでいます。庶民のエネルギー源なのです。なお、ジョークは特に熱いので、やけどしないように気をつけて食べてください。
カオトムもジョークも、他のタイ料理同様テーブルの上に備わっている調味料を加えて、自分なりの味付けにして食べるのがタイスタイル。コショウをたくさんかけたり、ナンプラーを多めにふりかけたり。各自各様の食べ方で召し上がれ。
タイのおかゆはどこで食べられる?
カオトムもジョークも屋台で提供していることがほとんどで、値段も40バーツ前後と安く、リーズナブル。
ただし、どこにでもおかゆ屋台があるというわけではなく、どちらかといえば少数派。屋台がずらりと並んでいる一画でも、おかゆ屋台があるとは限りません。早朝から営業して、なくなったら売り切れ御免で営業終了というおかゆ屋台も多いのです。おかゆ屋台は時間限定が一般的。見つけたら「ラッキー!」と考えましょう。
ですから、もし旅行中にバンコクでおかゆ屋台を見かけたら、ぜひその場で味わってみてください。「後で」と考えていたら、「営業終了」になってしまうかもしれませんよ! 美味しいおかゆ屋台に、わざわざ出掛けてみる価値あり。滋味あふれるおかゆのホっとする美味しさにきっとあなたも魅了されることでしょう。
カオトムを食べるなら名店カオトムクラドゥークムー!
カオトムの名店として、タイのさまざまな雑誌やTVで紹介されているのが、カオトムクラドゥークムー。決して交通の便が良い場所にあるわけではないのですが、わざわざこの店のカオトムを味わうために足を運ぶ人も多い繁盛店です。
豚の骨のおかゆという意味のタイ語を冠した店にふさわしく、提供しているのは豚肉のおかゆと、合わせて食べるパートンコーのみ。長時間煮込んでいるからなのでしょう。骨付きの豚肉は柔らかく、なんともいえないほのかな甘味があります。白く濁ったスープはあっさりしていて、散らしているネギの風味が生きています。
なんてことのない料理に見えて、気がつくと夢中で食べ終わっている… カオトムクラドゥークムーが人気店なのも納得です。カオトムの値段は40バーツ(約130円)。何度も食べたくなるおかゆです。
なお、このお店の隣は、タイの人気デザート、ロチョン(ココナツミルクのかき氷に緑色のゼリーを浮かべた一品)の人気店、ロチョンシンガポールがあります。暑いタイで、熱いカオトムを堪能したら、冷たい甘味でデザートタイムを楽しんでみてはいかがでしょう。
カオトムクラドゥークムー
住所:680-682, Charoenkrung Road(Mo Mi Intersection), Samphanthawong, Bangkok
営業時間:10:30~21:00(なくなり次第営業終了)
行き方;MRTフアランポーン駅を出て、ラマ四世通りを五叉路のモーミー交差点に向かって歩きます。交差点に着いたら、チャルンクルン通りをワットトライミット方向に向かって左に歩きましょう。UOBバンクの建物の前に屋台があります。
ジョークを食べるならこの屋台に行こう!ジョークプリンス
ジョークの人気店といえばここを措いてはありません。BTSサパーンタクシン駅から徒歩5分弱の場所にあるジョークプリンスです。
小さな路地に屋台とテーブル席を広げた簡易な作りのお店ですが、創業からジョーク一筋で70年余り。老舗が創り出すじっくり煮込んだジョークの味は絶品です。遠方から通ってくるファンもたくさんいます。
ジョークの種類は、豚肉団子を入れたスタンダードメニューが40バーツ(約130円)。これに卵を加えると5バーツ(約20円)プラスになります。できればぜひ卵を加えて食べてみましょう。コショウと生姜が効いたとろとろとしたおかゆといかにも手作りの肉団子、半熟卵が溶け合ったコンビネーションは最高です。
ジョークプリンス
住所:1391, Charoen Krung Road, Bang Rak, Khet Bang Rak, Bangkok
TEL:081-916-4390
営業時間:6:00~(なくなり次第営業終了)
*14:00頃になくなっていることも珍しくありません
行き方:BTSサパーンタクシン駅の3番出口を出てチャルンクルン通りに出て少し左に歩くと、すぐに信号があります。この横断歩道を渡り、さらに左に進みましょう。徒歩5分ほどでジョークプリンスの屋台が見えてきます。
タイスキのお店、Mama Doでジョークを味わおう
ジョークを食べられるのはほとんどが屋台ですが、中には、鍋料理としてジョークを提供しているお店もあります。それは、タイスキのお店、Mama Do。タイスキのスープの一つとして、ジョークを扱っているのです。
ジョークのスープを注文すると、スタッフが鍋にジョークをはってくれます。ここにピータンや挽肉、エビ、ホタテ、レバーなどの具を入れて煮込めば、美味しいジョークのできあがり。ジョーク用の具材セットも用意されていますが、お好みの具材をアラカルトで注文することもできます。
こちらのお店が楽しいのは、ジョークだけでなく、あっさり澄んだスープとこってりとした濃厚スープをベースにしたタイスキも同時に楽しめる点です。カウンター席は一人一つの鍋がセットされ、テーブル席では2種類の味が楽しめる鍋を囲むスタイルなので、グループで出かける場合にはぜひテーブル席に座って、複数のスープを楽しんでみては?
具材は肉、シーフード、練り物、野菜と豊富に揃っています。価格はどれも50バーツ(約160円)とリーズナブル。たくさん具を頼んで、ジョークとタイスキを同時に味わってみてください。
Mama Do トンロー店
公式サイト(タイ語):http://www.mamado.co.th/
住所:150/4 Sukhumvit 55, Klongton Nuea, Wattana,Bangkok
TEL:02-676-4741
営業時間:11:00~22:00 無休
行き方:BTSトンローを降りて、トンローソイ55を北に向かって歩きます。徒歩10分ほどで通りの右側に小さなショッピングモール、トップスマーケットプレイスが広がっています。その敷地内の建物の2階です。
朝食時や小腹が空いたときはもちろん、辛いタイ料理、こってりとしたタイ料理にちょっと胃がもたれた、お酒を飲みすぎたというときにもおかゆはうってつけ。胃に負担をかけない優しいタイ料理をぜひ体験してみてください。
[button style=’orange’ url=’https://www.expedia.co.jp/Bangkok-Hotels.d178236.Travel-Guide-Hotels’ icon=’entypo-home’ fullwidth=’true’]バンコクのホテルを探す[/button]
[button style=’orange’ url=’https://www.expedia.co.jp/Cheap-Flights-To-Bangkok.d178236.Travel-Guide-Flights’ icon=’entypo-flight’ fullwidth=’true’]バンコクへの航空券を探す[/button]
[button style=’orange’ url=’https://www.expedia.co.jp/Bangkok.d178236.Travel’ icon=’entypo-info-circled’ fullwidth=’true’]バンコク旅行・ツアーを検索[/button]
アジアに関するその他の記事
旅先でも甘いモノは欠かせない! 旅の途中でも食後のデザートは絶対に食べたい! そんなスイーツファンを満足させてくれるバンコクのケーキショップはどこ?...
東洋のベニスともいわれるバンコクに行ったら、一度は体験したいのがチャオプラヤー川でのディナークルーズ。タイ料理に舌鼓を打ちながら、美しいバンコクの夜景を満喫する体験は、忘れられない旅の一コマになります。ディナークルーズの魅力や種類について紹介しましょう。
ベトナム旅行を計画している方の中には、現地のトイレ事情が気になっている方も多いのではないでしょうか。ベトナム旅行では、他のアジア諸国と同様に日本とは違う点がいくつかあります。しかし、事前にベトナムのトイレ事情を知っておけば、現地で不安になることもありません。日本にいるうちにしっかりと把握・準備をしておきましょう。
タイで思いっきり自然を感じたいのなら、絶対おすすめの場所、それがカオヤイです。カオヤイ国立公園を中心に、ファミリーでもカップル、友人同士でも楽しめるたくさんの観光地スポットが点在しています。 自然、アトラクション、グルメ等など、カオヤイの魅力と効率的な回り方を紹介します。
日本でもおなじみのスターバックスコーヒーですが、世界各国の店舗ではご当地メニューやグッズなど、現地でしか手に入らないものがあるのはご存知でしょうか? ご当地グッズはお土産にする方も多く、とても人気があります。そんなベトナム・スターバックスの「いま」をご紹介します。