太陽にとどけ!謎の絶景コレクションと黄金のインカ帝国、ペルーの世界遺産
南米の国ペルーの実力は計り知れません。嘘みたいに大きな絵を描いたり、びっくりするほど高い場所に街をつくったり、黄金輝くの文明を築いたり!今回は驚きと興奮の、ペルーの世界遺産をご紹介します。
砂漠のパブリック・アート!? 謎が謎をよぶ、ナスカの地上絵
首都リマから南へ約400キロ、太平洋岸の平原台地に広がる砂漠地帯に描かれた「ナスカの地上絵」。1940年、アメリカ人歴史学者のポール・コソックと、その助手であったドイツ人考古学者のマリア・ライヒェによって発見されました。
地上絵の数は、確認されているものだけでも70個。クモやハチドリ、サルなどの動物が多く 描かれていて、中でも特に大きなペリカンは全長300メートルにも及びます。さらに数キロも続く直線や幾何学的な図形、虫や植物などが無数にあり、正確な数と種類、規模の全てにおいて謎のままです。
調査と研究に生涯をかけたライヒェ女史は、地上絵は太陽の暦と天体観測台として使われたという説を提唱しています。地上絵を描いたとされる古代ナスカ人は農耕民族だったといわれ、古代の農民たちは雨季や乾季を知るために、天に向かって地上絵を描いたのかもしれません。
美しさに吸い込まれそう!アンデス山脈の青い楽園、ワスカラン国立公園
首都リマから北におよそ400キロ、標高6,000メートルを超える山脈に位置し、世界で最も高い場所にある国立公園「ワスカラン国立公園」。美しく雪化粧した、冠雪の山としては世界最高峰のワスカラン山南峰が、名前の由来です。
800種にも及ぶ高地植物が育ち、中でも「プヤ・ライモンディ」は標高4,000メートル付近で百年に一度だけ一万個の花を咲かせます。園内には約660の氷河と、氷河が産んだ300の青緑色のラグーン。
青空を背景にターコイズブルーに浮かぶ白いペルー最高峰。この完璧な自然美が世界中の登山者を魅了しています。
高山病もなんのその!標高3,400メートルのインカの古都と天空都市、クスコ市街、マチュピチュ
クスコ市街
首都リマの南東約570キロ、標高3,400メートルの高地にあるインカ帝国の首都、クスコ。
15世紀に繁栄の絶頂期にあったクスコでは、輝く太陽を象徴する黄金で、神殿や宮殿を豪華に飾りました。1533年、スペインのフランシスコ・ピサロの侵略によって帝国が滅亡。金銀財宝は略奪され、街は破壊されスペイン風に変貌していきます。
黄金帝国の面影は失われますが、実は多くの神殿や宮殿にはインカ時代の石組みがそのまま使われています。「サント・ドミンゴ教会」は、隙間なく精巧に積み上げられた石組みの上にたっています。
マチュピチュ
ペルー南部のアンデス山地、標高2,430メートルの高地にある遺跡「マチュピチュ」。ワイナピチュを仰ぐ尾根に建設された15世紀のインカ帝国時代の都市で、両側が切り立った崖上に浮かぶように建っており、下からは確認する事ができません。
1911年に米国の学者ハイラム・ビンガムが地元民の案内で発見。欧米で大々的に紹介され世間を驚かせました。マチュピチュ北部には住宅や神殿、南部には段々畑があり、水道や排水の整備が整っていることから、高度な文明生活があったと考えられています。
しかし、なぜ山の上を選んだのかは謎に包まれたまま。太陽を信仰するインカの人々にとって、神に近づくための秘密の場所だったのでしょうか。
不思議な驚きが待っている!? 征服者のコロニアル都市、リマの歴史地区
ペルーの首都リマの旧市街、セントロ地区。植民地時代の街並みが残る「リマの歴史地区」として世界遺産に登録されています。
インカ帝国から略奪した金を使い、贅を尽くした建造物が多く建てられました。1533年、インカ帝国の首都クスコを制圧したスペインの征服者フランシスコ・ピサロは、その2年後に本国との交易拠点として太平洋岸に近いリマに新首都の建設を始めます。キリスト教の布教を目的とした「リマの大聖堂」には、金で装飾された祭壇が残されています。
黄色が鮮やかな「サン・フランシスコ教会・修道院」には、バロックとスペイン南部のアンダルシアの建築様式が採用。セビリアンタイルの内装が美しく清らかな修道院とは対照的に、地下には7万5千体の骸骨が眠る「カタコンベ(地下墓地)」があり、訪れる人々を驚かせます。
ペルーの世界遺産一覧
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ペルーで人気の世界遺産
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ペルーのその他の世界遺産
- マヌー国立公園
- カラル遺跡
- チャビンデワンタル
- リオアビセオ国立公園
- チャンチャン遺跡地帯
- アレキパ歴史地区
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初めまして。酒と旅行がメインのブログを書いているcongiro(コンヒーロ)と申します。 普段から日本各地を旅しては、地元の方々が飲んでいる日常系の日本酒を好んで買って楽しんでいます。 特に好きなのは、その土地の日常酒を、その土地の方たちがいる酒場で飲むことですね。「誰かの日常は、私の非日常」。それを念頭に、いつも楽しく旅をしています。...
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