伊豆諸島のどの島に行くか悩んでいる方必見! 島ごとの特徴と楽しみ方
温暖な気候、透き通った海、水揚げされたばかりの新鮮な海鮮、のんびりと暮らす陽気な島の人々。私はそんな非現実的な空間である「島」が好きで、ここ数年世界各国の島を旅し続けています。
そんな私が今回目をつけたのが、伊豆諸島! ちょうど3月の半ばで花粉にやられていたこともあり、避粉の効果が出ることを信じ、竹芝桟橋に向かいます。
近いのに意外と知らない伊豆諸島
東京諸島とも言われるこのエリアでは走る車は品川ナンバー。東京からのアクセスも非常によく、ジェット船だと2時間弱、飛行機だと25分で伊豆諸島に上陸することができます。そんなお手軽に行ける離島ですが、大自然が魅せる絶景と、自然の恵みを生かした絶品郷土料理、一風変わった文化や、離島ならではの歴史と、旅先としてのポテンシャルは申し分ありません。そこで伊豆諸島を周遊しようとネットで情報を検索するも、モデルコースが全くヒットしません。(島内のモデルコースはありますが、伊豆諸島全体のモデルコースや、島ごとの比較をした記事がほぼないのです。)
近くの本屋をはしごするも、東京のガイドブックは23区内の観光スポットばかりで、唯一見つけた島のガイドブックも小笠原諸島のみに焦点を当てたものでした。そう、こんなに身近にあるのに意外にも伊豆諸島の情報は少ない。これではどの島を旅すればいいのかよく分からないとお悩みの方も多いはずです。
伊豆諸島を楽しむためのポイント5
では、どう旅をするか? 伊豆諸島を周遊した経験で導き出した5つのポイントをご紹介します。
1.伊豆諸島を旅するなら2回に分けるべし。
伊豆諸島には9つの有人島がありますが、東京から行く場合大きく分けて2つの航路があります。
一つめが大型船「橘丸」が就航する航路で、東京と伊豆諸島の南側に浮かぶ島々を結んでいます。2000年に噴火した三宅島、イルカと泳ぐことができる御蔵島、八丈富士が美しい八丈島へとつながっており、日本で最も人口の少ない村青ヶ島(写真下)もこの航路で八丈島に行き乗り換えることで行くことができます。
二つめが大型船「さるびあ丸」が就航する航路。この船では伊豆諸島北側に浮かぶ、伊豆大島、利島、新島、式根島、神津島に行くことができます。
私は2018年に橘丸に乗り、八丈島と青ヶ島を旅したので、今回はさるびあ丸に乗船し北側の島々に向かうことにしました。南側の島々と北側の島々を結ぶ船はなく、どうしてもという場合は、愛ランドシャトルというヘリコプターが運行しますが、旅行者にとっては現実的ではなく、伊豆諸島を完全制覇するには一度竹芝、もしくは下田まで船で戻らなくてはならないのです。なので伊豆諸島の島々を楽しむためには、自分の好みが北側なのか南側なのかまず把握することが大切です。私は前回の旅で南側をまわったので、今回は北側の島々に行くことにしました。
2.登山好きなシティーボーイ(ガール)は伊豆大島へ
東京から伊豆諸島を目指す場合、その玄関口となるのが伊豆大島です。竹芝からジェット船で2時間とお手軽に行ける伊豆大島は伊豆諸島で最も観光客が多い島です。伊豆大島の見所といえば島のシンボルである三原山。活発に噴煙を上げるこの山は、大地の力強さを感じずにはいられません。頂上にある三原山山頂口展望台からは巨大噴火口を眺望することができます。
また、日本唯一の砂漠があり、アフリカを彷彿させるような果てしなく続く大地とこの山だけでも丸一日楽しむことができます。
また、離島と聞くと少し不便なイメージがありますが、伊豆大島では何でも手に入るので島旅初心者の方にもおすすめです。大型スーパーがあったり、夜遅くまで営業する飲食店も多数あります。また、他の島と異なるのが海鮮料理以外のお店があることです。
栄寿司は島寿司はもちろんのこと、絶品麻婆豆腐を出すと人気を博し、離島であるにも関わらず本格中華を楽しむことができます。
他にもフレンチ料理店やお洒落なカフェなどもあり、こういったお店が成り立つのも観光客の多い伊豆大島ならではです。勿論宿泊施設も豊富なので伊豆諸島を旅する上で拠点を作るのであれば、伊豆大島がおすすめです。
寿司光
住所:東京都大島町元町1丁目7
電話:番号04992-2-0888
定休日:水曜日
営業時間: 11:00-14:00/17:00-21:00
3.フォトジェニック重視なら新島へ
旅をする理由は人それぞれで、自然を満喫したい人もいれば、ご当地グルメを満喫したい人、歴史や文化を学びたい人と様々。それらに加えてここ数年は写真映えがするかどうかも旅先を選ぶ上での重要な基準になってきているのではないでしょうか。そんなフォトジェニック主義な方に絶対おすすめなのが新島です。伊豆諸島の海はどこも美しいのですが、中でも新島の海は外から見るうえでは別格です。
油絵のような濃厚なエメラルドグリーンをしており、晴れた日は息を呑む美しさです。海の中は他の島と比べるとやや濁っており、魚も多くはないので、まさにフォトジェニック主義な方におすすめなのです。また、写真映えスポットも多数あり、都心ではできない撮影を楽しむことができます。
4.温泉好きは迷わず式根島へ
旅をし始めてか約10年。温泉好きな私は数々の温泉で旅の疲れを癒されてきました。日本国内はもちろんのこと、トルコのパムッカレやハンガリーのセーチェニ温泉、ギリシャのネア・カメニ島温泉や台湾の知本温泉など世界各国の温泉に足を運びました。そんな私が、現時点で人生No.1の温泉と格付けしている温泉が式根島にある地鉈温泉です。
この温泉を目の前にした時、私は絶句しました。その名の通り地面を鉈で割ったかのような谷間の先に湧き上がるワイルドすぎる天然温泉です。私は内風呂より露天風呂を好み、綺麗に環境の整った温泉より、出来るだけ手の加えられていない自然と共存する温泉を好むのですが、これ程まで自然と一体化した温泉を未だかつて見たことがありません。湯加減は原泉と海水でのみ決まるために、場所によっては熱くて入れず、場所によってはただの海水と適温の場所を探すのに一苦労しますがそれもここの醍醐味。とにかく未だかつてない温泉体験ができることは約束します。島には地鉈温泉の他にも3つの温泉があり、そのほとんどが無料と温泉好きにはたまらない島なのです。
5.街と自然のバランス重視だったら神津島へ
伊豆諸島の島々を旅して、最もバランスが取れた島だと思ったのが神津島です。綺麗な海があると思えば、丸一日トレッキングを楽しむこともでき、宿やカフェも多く島全体が賑わっているかと思えば、夜になったら星を観察することもできます。アイランドホッピングをするほどの時間はないが、島で様々な経験をしたい方には、神津島に2、3泊することを強くおすすめします。
また個人的には神津島で生産される盛若というワイン樽で寝かした焼酎を溺愛しているので、神津島に行った際はぜひ飲んでみてください。
バナナのようなフルーティーな飲み心地が、あとを引く美味しさです。
いかがでしたか? 伊豆諸島は、島ごとに個性があり楽しみ方は変わってくるかと思います。
自分好みの島を見つけることが伊豆諸島旅行を最大限に楽しむ秘訣だと私は思います。
ぜひ参考にしてみてください。
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初めまして。酒と旅行がメインのブログを書いているcongiro(コンヒーロ)と申します。 普段から日本各地を旅しては、地元の方々が飲んでいる日常系の日本酒を好んで買って楽しんでいます。 特に好きなのは、その土地の日常酒を、その土地の方たちがいる酒場で飲むことですね。「誰かの日常は、私の非日常」。それを念頭に、いつも楽しく旅をしています。...
お世話になっております。会社員兼業ライターの赤祖父と申します。6歳男子、2歳女子の2児の父親でもあります。 前回に引き続き、今回も「息子に興味のあることを聞いてプランを組み立てる、親子ふたり旅」へ行ってきましたので、その内容をご紹介します。旅の終わりには、こちらも前回と同じく、思い出を絵に描いてもらいました。未就学児と旅をする上でおすすめの“鉄道体験”についても触れています。 「雪が見たい」の一言で、行き先は青森に決めた...
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