投稿者 : 三田村 蕗子、投稿日 2017 年 1月22日

並んでも食べたい!バンコク屋台料理5選

タイでは外食が一般的。屋台料理はタイの人々が日常的に利用している庶民料理です。衛生面が気になるという方には、最後に安心な屋台の見分け方を紹介します。レストランの食事もいいけれど、早くて安いローカルの味を屋台で体験してみませんか? 

おすすめ1 早朝のジョーク(おかゆ)

おすすめ1 早朝のジョーク(おかゆ)

タイの人々はおかゆ好き。おかゆには、あっさりとしたスープ状のカーオ・トムと、砕いたお米を煮込んでとろとろに仕上げたジョークの2種類がありますが、ここではジョークを紹介しましょう。

タイの人々は仕事に行く前に、ジョークでエネルギー源にしている人が少なくありません。細切りの生姜や肉団子、ネギのみじん切りが入ったジョークを食べると、パワーがみなぎるような気分になるから不思議です。消化にも良いジョークは、旅の疲れを癒やすにもぴったりの料理。卵入りにすれば栄養バランスも良くなります。

おかゆ屋台の営業時間は、基本的に早朝から昼過ぎまで(売り切れたら閉店)のところがほとんどなので、早朝出掛けて、おかゆの味を体験してみてください。

オススメの屋台は、BTSスラサック駅のすぐ近くにあるおかゆ屋台。

オススメの屋台は、BTSスラサック駅のすぐ近くにあるおかゆ屋台。

スラサックで働く人々の朝のエネルギー源として人気の屋台です。ジョークの値段は卵入りで35バーツ(約110円)。

BTSスラサック駅そばのジョーク屋台
営業時間:07:00~11:00頃(売り切れたら閉店)
行き方:BTSスラサック駅の4番出口を出て、サトーン通りに降りたらすぐの場所にある。ジョーク屋台のほかにおかず屋台やカオマンガイ屋台などもあり。

おすすめ2 カオマンガイ

おすすめ2 カオマンガイ

日本でもすっかりポピュラーな料理となったカオマンガイ。柔らかく煮込んだ鶏を、鶏のスープで炊き込んだご飯に乗せ、チムと呼ばれるタレをつけながら食べる料理です。

メニューに取り入れているレストランもありますが、カオマンガイはもともとは大衆料理で、屋台の代表的な料理の一つ。鶏がぶらさげられた屋台が、カオマンガイの目印です。

蒸し鶏に加えて、揚げた鶏肉(カオトード)を扱っている屋台も多いので、2つを合わせて食べるのもオススメです。両方頼みたいときには「カオマンガイ パッソム」と言いましょう。2種類の鶏肉を乗せてくれます。

オススメのカオマンガイ屋台はたくさんありますが、ここではBTSアソーク駅近くにある屋台を紹介しましょう。ご飯の炊き具合も、チムの辛さも、ふっくらと蒸しあがった鶏肉をよく引きてててくれます。サイズは3種類あって、小が45バーツ(約150円)、中が50バーツ(約160円)、大が80バーツ(約260円)です。

なお、その他のカオマンガイのオススメのお店については、「バンコクのカオマンガイ、究極の5店」を参照ください。

BTSアソーク駅近くのカオマンガイ屋台
営業時間:夕方(17:00頃)~02:00
行き方:BTSアソーク駅1番出口を出て、スクンビット通りに降り、ソイ19に入るとファミリーマートがあります。その前に出ている屋台です。

おすすめ3 チムチュム(イサーン鍋)

おすすめ3チムチュム(イサーン鍋)

暑い中、屋台で食べる鍋もおつなもの。ここでは、タイ東北(イサーン)地方の名物鍋、チムチュムを取り上げます。

チムチュムのチムとはタレ、チュムとはスープにさっとくぐらせることを意味するタイ語です。ナンキョウ、レモングラス、生姜などのタイならではのハーブを使ったスープが入った素焼きの土鍋に、肉や魚、野菜を入れ、火が通ったところで専用のタレにつけていただきます。

具の中身は屋台によって微妙に異なりますが、おおむね肉類は豚肉、鶏肉、牛肉、魚介類はエビ、イカ、野菜類は白菜、空心菜、しいたけ、スイートバジルなどが揃っています。また、春雨もよく登場する具の一つです。

おすすめ3チムチュム(イサーン鍋)

チムチュムの特徴の一つは、スープにハーブが効いているので、肉や魚介類の臭みがほとんど感じられないこと。火を通すので安心して食べられるのもいいですね。

もう一つの特徴は卵。チムチュムでは、卵をほぐして、豚肉や牛肉とからめて鍋に入れる食べ方が一般的。卵にからめると、肉の舌触りがよくなり、スープもマイルドな風味に仕上がります。ぜひ卵を入れて食べてみてください。

なお、日本人は少しずつ具を鍋に入れて食べがちですが、タイではスープが煮立ったところで具を一気に入れて食べる人が多いようです。ここはぜひタイの流儀で、どかっと具を入れ、一気に食べてみませんか。

イサーン鍋の屋台でオススメは、ラマ4世通り沿いの大型量販店ビッグCの駐車場の斜め前にある屋台ラープ ペッド イサーンです。値段は安く、具はひと皿60~80バーツ(約200円~約260円)。午後7時過ぎには満席になるので、早めに出かけるといいでしょう。

ラープ ペッド イサーン
営業時間:16:00~2:00
行き方:BTSプロンポン駅からタクシーでラマ4世通りのビッグCに向かいます。到着したら駐車場を探しましょう。斜め前に屋台が出ています。

おすすめ4 汁なしの中華麺バミー

おすすめ4 汁なしの中華麺バミー

小麦粉にかん水を加えて作った黄色い中華麺バミーには、米の麺クイッティアオにはない魅力があります。スープや調味料とよくからみ、独特の食感があることから、クイッティアオよりもバミーの方が好き、という熱烈なファンも多いのです。

バミーは汁あり(ナーム)と汁なし(ヘーン)の2種類がありますが、ぜひ、おすすめしたいのが、キヤオ(ワンタン)が入ったバミーキヤオヘーン。スープがないかわりに、その店それぞれ個性が異なるタレがからませてあります。これに屋台のテーブルにおいてある調味料セットを使って、オリジナルの味に仕上げていただきましょう。

私はいつも、酢とナンプラーを少しかけ、唐辛子を適量プラスしています。コクを出したい人は、砂糖を少しだけ加えるといいでしょう。

調味料をかけたらよく混ぜて召し上がれ。ちょっと変わった汁なしラーメンは、タイに来たら一度は試してみたい個性的な麺料理です。

バミーを扱っている屋台には、必ずショーケースに黄色いバミーを置いているので、すぐわかるはず。「バミーヘーン」と言って注文しましょう。大盛りにしたいときには「ピーセー」の一言も忘れずに。

オススメは、シーロムのコンベント通りにあるバミー屋台。バミーキヤオヘーンは50バーツ(約160円)。シーロム通りの屋台は残念ながら撤去されてしまいましたが、コンベント通りにはバミーだけでなく、たくさんの屋台が軒を連ねています。屋台の料理はあまりボリュームが多くないので、食べ歩いても楽しいかもしれません。

コンベント通りのバミーキヤオ屋台
営業時間:07:00~14:00ぐらいまで
行き方:BTSサラデーン駅の2番出口を出て、シーロム通りをチョンノンシー方面に向かって歩き、コンベント通りを左に入ると、屋台がたくさん並んでいます。その一つがバミーの屋台です。

おすすめ5 おかず屋台

おすすめ5 おかず屋台

バットに入ったタイ料理がたくさん並べられたおかず屋台も、ぜひ一度は体験してみたい味。タイでごく普通に食べられている家庭料理は、家庭であまり料理をしないタイ人の強い味方です。

バットにはフタも何もされていないため、衛生面が気になるという方も多いようですが、その場合には、夕方から屋台を出すところを探すといいでしょう。作ったばかりの料理をバットに入れて営業を開始するタイミングで購入すれば、衛生的にも安心できて、ほかほかの温かいタイ料理を味わえます。

おかず屋台で手に入るタイ料理は実にさまざま。カレーやスープといった汁物から、炒め物、煮物、サラダまで揃えている屋台も珍しくありません。日本人にもおなじみのグリーンカレーやレッドカレー、トムヤムクン、ヤムウンセン(春雨のサラダ)、ガパオガイ(鶏肉のバジル炒め)、トートマンプラー(タイ風さつま揚げ)などはタイでも人気が高いので、多くの屋台が揃えています。

価格はだいたい1種類で40バーツ前後(約130円)。ご飯も売っているので、おかずを数種類とご飯を買えば、立派なディナーの完成です。ホテルに持ち帰って食べるのも新鮮ですよ。

ここで紹介するオススメ屋台は、BTSアーリー駅近くにあるおかず屋台。15種類ほどのおかずが揃っています。指を指して注文すれば、袋に入れてくれます。

BTSアーリー駅そばのおかず屋台
営業時間 17:00ぐらいから20:00ぐらいまで(日によって変動)
行き方:BTSアーリー駅の改札を出て、3番出口を出ます。サパンクワイ駅方面に少し歩いて、ソイアーリーに入るとすぐの場所に出ています。

美味しくて安心な屋台の見分け方

美味しくて安心な屋台の見分け方

たくさんある屋台の中で、どういう店を選べばいいのか。ここでは、美味しくて安心な屋台の見分け方をご紹介します。

1.客が多い屋台
2.ショーケースの中の材料が見やすい屋台
3.テーブルやイス、調味料セットが清潔に保たれている屋台

タイ人は美味しい屋台には目がないので、1は美味しい屋台を選ぶ重要な基準。タイ人にならって、お客さんが多い屋台を選ぶと、あまりハズレはないはずです。

2と3も要チェック。テーブルが散らかっていたり、テーブルの上の調味料セットがきちんとセットされていない、あるいは汚れたまま、という屋台は衛生面に問題がないとも限りません。ショーケースの中の材料やテーブル、イス、調味料セットは、お店の人の屋台や料理への思い入れがうかがえるポイントです。屋台といえども、清潔感が感じられるお店を選ぶことをオススメします。

なお、バンコクでは月曜日は屋台の定休日となっています。ただし、不定期営業の屋台も多く、営業時間も日によってばらつきがあることは知っておいてください。

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(1バーツ=約3.2円で換算)