ロンドンにある世界遺産!王立植物園キューガーデンで紅葉を楽しもう
「ロンドンで美しい自然を満喫したい!」そんな方におすすめなのが西ロンドンに位置するキューガーデン。季節を問わず楽しめるスポットですが、紅葉に彩られた秋の庭園のロマンティックさはまた格別。温室や日本の建造物といった見どころ、そしてキューにちなんだグルメや人気のお土産をご紹介していきます。あたたかい服装と歩きやすい靴で、この広大な植物園を探検してみましょう。
キューガーデンとは?チケットの手配方法や行き方は?
1759年に誕生したキューガーデンは世界一権威のある植物園。2003年には世界遺産にも登録されています。植物に関心のある人にとって聖地とも言える存在ですが、同時に、ロンドンっ子や観光客にとっては森林浴やピクニックが楽しめる憩いの場でもあります。
チケットは現地でも購入可能であるものの、当日券は行列ができていることが多いため、事前にネット予約をしてeチケットを印刷しておくとスムーズ。当日券は大人15ポンド、16歳以下の子ども3.5ポンドですが、オンライン予約ならそれぞれ1ポンド割引になります。なお、秋冬はチケットがセールになる場合もあります(例:2016年11月中は当日券が大人9ポンド)。
キューガーデン公式サイト予約ページ(英語):http://www.kew.org/buy-tickets
ロンドン中心部からは地下鉄のディストリクト線(District Line)で30分ほどです。ここでご注意いただきたいのが、キューガーデン(Kew Gardens)駅に行くには必ずリッチモンド(Richmond)行きの電車に乗る必要があるという点。終点がイーリング・ブロードウェイ(Ealing Broadway)やウィンブルドン(Wimbledon)などの電車もあるので、お間違えのないように。なお、終点駅はプラットホームの電光掲示板および各電車の車体に明記されています。
キューガーデン駅で下車後、地下道を使って駅の反対側へ。線路と直角に走る道を5分ほど行くとキューガーデンのヴィクトリア門に到着します。大勢のロンドンっ子や観光客が同じ方向に歩いていくので、それについて行けば大丈夫!
キューガーデン(Kew Gardens)
公式サイト(英語):http://www.kew.org/
営業時間:10:00~18:00(8/30~10/29)、~16:15(10/30~2/10)、~17:30(2/11~3/25)
※上記は2016/2017の秋冬の時間で、最終入場はそれぞれ30分前。その他のシーズンについては公式サイトで確認を。曜日やイベントによって時間が変更になることもある。
住所:Royal Botanic Gardens, Kew, Richmond, Surrey, TW9 3AB
四季折々、異なる顔を見せるキューガーデン。秋の楽しみ方をご紹介
Photo by: RBG Kew
キューガーデンでは、春夏秋冬、豊かな自然をさまざまな形で満喫することができます。秋にぜひ訪れたいのがツリートップ・ウォークウェイ(Treetop Walkway)。高さ18メートル、全長200メートルの遊歩道から、美しく色づいた木々を見下ろすのは人気のアトラクション。紅葉はイギリス人にとっても特別に美しい景色なのか、カメラのシャッターを切り続ける人々の姿を多く見かけます。なお、この遊歩道にはもちろん無料で登ることができます。
「寒い時期にあまり歩き回りたくない」という方には、園内を効率的に回れるトレイン(Kew Explorer land train)の利用がおすすめ。園内をぐるりと大回りするルートで、11:00~16:00に1時間おきに運行されています。ヴィクトリア門付近にこのトレインが停車しているので、切符を買って乗り込みましょう。
トレインの切符は入場券と一緒にオンライン予約できるほか、当日にチケット売り場や園内ショップで購入したりドライバーから直接買ったりすることも。大人5ポンド、子ども2ポンドで乗り降り自由です。
なお、入場の際に渡されるリーフレットでは地図を確認できるだけでなく、そのシーズンならではの楽しみ方が提案されているので必見。無料のウォーキングツアーやその時期のイベントに関する案内も掲載されています。ぜひ目を通してから園内を回りましょう。
通年で人気!キューガーデンの目玉、パゴタとパームハウス
園内には多数の見どころがありますが、誰もが訪れるのがパゴタとパームハウスです。パゴタは高さ約50メートルの仏塔で、1762年に建設されて以来、長年にわたりキューガーデンを見守ってきました。現在は内部が修復中ですが2018年には完了予定で、タワーからロンドン市内が一望できるようになります。
パームハウスもまたキューガーデンを代表する存在です。重い扉を押して優美なヴィクトリア様式の鉄とガラス製の建物の中に入ると、心地よいあたたかさと湿気が迎えてくれます。内部には見事なヤシの木など、さまざまな熱帯植物がずらり。寒い日や雨の日にはこのパームハウスをゆっくり見て回ると良いでしょう。地下には水生動物コーナーがあって、そちらもなかなかの人気。
日本の古民家や勅使門はロンドンっ子のお気に入りスポット
キューガーデン内を散策していると、思いがけず日本らしい景色に出会うことができます。ロンドンで日本を感じるという不思議さを体験してみてください。
中でもロンドンっ子や観光客に絶大な人気を誇るのが民家ハウス(Minka House)です。もともとは岡崎市に立っていた民家を、2001年に日本民家再生リサイクル協会(現・日本民家再生協会)が寄贈したもの。周りは竹林に囲まれ、楚々とした風情を醸し出しています。囲炉裏や機織りなどがある内部もご覧ください。
民家に比べると小規模ながら、ジャパニーズ・ゲートウェイ(Japanese Gateway)と呼ばれる勅使門も人気のスポットです。これは京都の西本願寺勅使門を縮小したレプリカであり、周辺には灯篭なども建てられ、日本情緒たっぷり。
地元の名物パイ&伝統菓子で、キューらしいグルメも満喫
ピクニックにはおいしいものも必要ですよね。とくにキューガーデンらしいグルメをご紹介します!ぜひおすすめしたいのが、入園前に少し寄り道をして、有名な喫茶店「ジ・オリジナル・メイズ・オブ・オナー」で買い物をすること。キューガーデンのヴィクトリア門に着いたら、中に入らずにガーデンの壁沿いを右方向に3分ほど歩いてみてください。そうすると、右手にこの特徴的な建物が見えてきます。
店内にはさまざまなパンや菓子類が並んでいますが、お試しいただきたいのはその名も「キュー・ペイストリー(Kew Pastry)」というミートパイと、店名にもなっている伝統菓子「メイズ・オブ・オナー(Maids of Honour)」。店内でゆっくりと召し上がることもできますが、テイクアウトにして園内に持ち込むとずっと安いお値段で楽しめます(キュー・ペイストリーはテイクアウト2.50ポンド、イートイン4ポンド。メイズ・オブ・オナーはテイクアウト1.55ポンド、イートイン2.80ポンド)。
ジ・オリジナル・メイズ・オブ・オナー(The Original Maids of Honour)
公式サイト(英語):http://www.theoriginalmaidsofhonour.co.uk/
営業時間:8:30~18:00
住所:288 Kew Road, Richmond, Surrey, TW9 3DU
ヴィクトリア門から園内に入ったら、すぐ右手にあるヴィクトリア・プラザ内のカフェで飲み物を買いましょう。キューガーデンで採れたレモンを使ったきゅっと酸っぱいレモネード(3ポンド)がイチオシですが、寒い日にはあたたかいコーヒーや紅茶がじんわり身に沁みるはず。そのほかに、キューガーデンで採れた素材を使ったサラダなどもありますので、お好きなものをどうぞ!そして、園内の芝生の上や眺めの良いベンチで素敵なピクニックをお楽しみください。
キューガーデンのお茶やティータオルなどはお土産に最適
園内をたっぷりと見学した後は、キューガーデンならではのお土産探し。園内にはほかにも買い物ができる場所がありますが、最も品揃えがいいのは前述のヴィクトリア門のすぐ脇にあるヴィクトリア・プラザです。食品や化粧品、石けんなど、たくさんの魅力的な品々が並びます。
イギリスのお土産といえばやはりお茶ですよね。こちらは、キューガーデンと紅茶メーカーの「テイラーズ・オブ・ハロゲート」が提携して作ったフルーツティー(ティーバッグ20個入りで3.50ポンド)。おすすめのフレーバーは、ほっこりとした秋らしい香りの「スパイスト・アップル」と、イギリスを代表する花と飲み物の組み合わせである「ローズ・レモネード」。どちらも程よい酸味で美味です。
イギリスらしさたっぷりのティータオル(7.50ポンド)もお土産にぴったりです。ティータオルとはイギリスのふきんのこと。日本のふきんよりも大ぶりで、食器を拭くほかにテーブルクロスとして使えるなど汎用性が高いアイテムです。飾っておくだけでも気分が上がりそうなデザインがいっぱいなので、1枚ずつ見比べて好みのものを探してみてください。
いかがでしたでしょうか?美しい樹木や花々に癒されたい人に最適なキューガーデン。ロンドンっ子たちのリラックスした“普段着の”表情も垣間見ることができます。ポイントを絞って3時間ほどで回ることも、のんびりと終日過ごすことも可能。園内には今回ご紹介し切れなかったさまざまな見どころやレストランもあります。その時々で興味深いイベントや展示なども開催されているので、ぜひ気ままに楽しんでみてくださいね。
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cover photo by: RBG Kew
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