ボラれず買い物を楽しむ♪ ローカルマーケットの値段交渉術
旅の楽しみは人それぞれですが、ショッピングもそのひとつ。素敵なデザインの雑貨や斬新な色彩のアクセサリー、地元の名物食材などなど、日本ではなかなか手に入らないアイテムが見つかると、テンションもググッと上がります。
でも、お気に入りのアイテムを手に入れる前に、乗り越えないといけない壁が……。それが値段交渉。いわゆる値切りってやつです。
もちろん値札がついている場合はいいんです(定価が高すぎて交渉ベースという国もありますが)。だけど小さな店が並ぶ市場や屋台では、定価という概念がなくて交渉必須ということも多いんです。
「何だか面倒……」なんていわないで。郷に入っては郷に従えです。今回はゲーム感覚で楽しみながら値切れる、値段交渉術をお教えします。
相手の気分をよくして、スムーズな値段交渉を
日本でも電化製品の量販店などでは値切ることはありますが、基本的には定価があっての交渉。ところが海外では、定価という概念がない場合も。言い値で購入すると、相場の10倍、20倍もの金額を支払うことにもなりかねません。
物価の安い国だと、それでも日本より安く済むことが多く、それだけに日本人は疑問に思わず払ってしまうのですが、やっぱり相場よりもはるかに高い値段で買わされるのはおもしろくないですよね。地元の人と同じ値段とまではいかないまでも、なるべく適正価格に近い値段で購入したいもの。そのために、値段の交渉が必要なのです。
まずは観光客の心得として、値段交渉を楽しむことが大切です。そして決して相手を怒らせないこと。キリキリしちゃうとその場の雰囲気が悪くなって、交渉決裂してしまう可能性が高い。逆に相手の気分がよければ、スムーズに交渉ができますし、おまけをしてくれることだってあるんです。
お互いに気持ちよく交渉、購入できるような雰囲気づくりが、交渉成功への近道です。
言い値は定価ではない! 相場がつかめれば勝利も近い
交渉するうえでは、相場を知っておくことが重要。値段がないローカルマーケットで相場をつかむのは難しいですが、お店をいくつかまわって言い値を聞いたり、軽く値切ってその反応をみたりしてみると、おおよその値幅はつかめます。
スーパーマーケットで似たような商品の値段をチェックしたり、定価表示のある高級店で確認したりというのもよいでしょう。はっきりとした値段はわからなくても、ざっくりとした相場感がわかればOKです。
おおよその相場を把握したら、あとは上手に交渉するだけ。相手は百戦錬磨の商人ですから、気負わず、少しくらい損をしてもよいくらいの軽い気持ちでのぞみましょう。
その際、大切なのは「このくらいの値段で手を打とう」という価格帯を決めておくことです。もちろん交渉に柔軟さは必要ですが、思ったよりも値段が下がらなかったら潔く諦めるというのも交渉のポイントです(帰ろうとしたら呼びとめられたり、その店では下がらなくても、別の店では下がったりすることもありますし)。
こちらが商品に興味を示すと、相手はたいてい「いくらなら買う?」と聞いてきます。ここで相場を知っておけば、グッとこちらが有利に。恐れることなく相場よりも少し安い金額を提示すればよいのです。
相場をつかめていない場合は、その場で値段の落としどころを探ることになります。できれば相手に値段を出させて、それをベースに値切り交渉をするのがスムーズでしょう。
どんな交渉でもそうですが「どうしても欲しい」という印象をもたれると、なかなか値段を下げてくれませんから、「買うか買わないか迷っている……」「金額の折り合いがつけば買いたいんだけど……」くらいのニュアンスを漂わせるといいと思います。
相手の表情を読みながら、落としどころを探ろう
もちろん最終的には値段のやり取りになります。
例えば相手が5,000円と提示してきた商品を1,000円くらいで買いたい場合、こちらはまずは「500円でどう?」と切り出します。
おそらく相手は「何を言ってるんだキミは~、これは高級品だよ~」とかなんとかいって、応じてくれません。
「でも5,000円は高すぎるでしょ。いくらまでディスカウントしてくれる?」と聞くと、「出血大サービス! 2,500円」といきなり半額くらいまでいきます。
それでもまだ負けず「800円だったら買うんだけどな……」というと、「いやいや、それは絶対に無理。2,000円! これ以下には絶対にならない」とまだ強気。
「お兄さん、僕はこの国が大好きで、この商品も気に入ったんだよ。でも2,000円じゃ高すぎ。1,000円で、お願い!」
「うーん。特別サービスだよ。1,500円でどう?」
「1,200円しかないんだよ。あっちの店では1,200円で売ってたよ? 1,200円でOKでしょ?」
「ふぅ~、仕方ないなぁ。じゃあ1,200円で、毎度あり♪」
というようなやり取りが繰り広げられるわけです。
いきなり値切り交渉のやり取りを展開してしまいましたが、ここで書いたように相手の言い値と、こちらの言い値をすり合わせていって、最終的な落としどころを探るというのが基本的な流れです。
そのなかで「別の店ではいくらで売ってたよ」「今、手持ちがいくらしかないんだよ」あたりはよく使うフレーズ。
ほかにも、ある程度値切れた段階で「じゃあ、10個買ったらもっとディスカウントしてくれる?」というまとめ買いの値切り交渉も有効です。なので、複数買う場合でも、最初は1個しかかわないふりをしておいたほうがよいです。
やり過ぎず、でも粘りは必要……値切りもコミュニケーションです♪
帰るふりで揺さぶりをかけるという手もありますが、これは相手の意地もあるので最終手段。呼び止められなければ、本当に諦めないといけません。でも、うまくいけば、相手のほうが諦めてこちらの言い値にしてくれることも。
結局は、その商品にいくらまでなら出すのか……ということ。現地の物価をふまえて、予算をしっかり決めておくことです。
最初にも書きましたが、相手を怒らせてしまったら交渉もなにもなくなってしまいます。後味も悪いので(経験ありです……)、あくまで明るく楽しく交渉したいものです。
またこちらの言い値まで下げてくれたのに、やっぱり買わないというのはルール違反。相手の時間をとった以上、希望額まで下がった場合は買いましょう。
そして、今さらながら根本的な話ですが……こういった値切りでディスカウントされるのは数百円、場合によっては数十円ということも。そのへんは時間との兼ね合いもありますので、無理をせずスマートな交渉をしていただけるとよいと思います。
多くの国で、値段の交渉はあたりまえの光景ですから、臆せず試していただけると! 希望額まで下がったときの達成感が病み付きになるかもしれませんよ!?
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お世話になっております。会社員兼業ライターの赤祖父と申します。6歳男子、2歳女子の2児の父親でもあります。 前回に引き続き、今回も「息子に興味のあることを聞いてプランを組み立てる、親子ふたり旅」へ行ってきましたので、その内容をご紹介します。旅の終わりには、こちらも前回と同じく、思い出を絵に描いてもらいました。未就学児と旅をする上でおすすめの“鉄道体験”についても触れています。 「雪が見たい」の一言で、行き先は青森に決めた...
美味しいものとお酒、いろんな街を歩くのが好きなTakiです。 前回の新潟に続いて、ひと仕事終えた週末にふらっと旅に行くことにした。行き先は福島県。