ホーチミンから日帰りでジャングルクルーズ! 蛇に巻かれてワニを釣る!
全長4000km、はるかチベット高原を源流とするメコン川は、中国やラオス、カンボジアを抜け、最後にたどり着くのがベトナム南部です。そんなメコンデルタに佇む町ミトーがおもしろいんです。食べて、遊んで、驚いて!日本ではちょっと体験できない楽しみが詰まったミトー遊びをご紹介します。
メコン川クルーズの拠点、ミトーの街へ
ミトーは、ホーチミンから南西約70km、車で1時間半ほどのメコン川やその支流に囲まれた町。ホーチミンから日帰りで訪れることのできるメコン川クルーズの観光地として人気があり、川とともに生きる人々の暮らしを感じることができます。
上陸早々、蜂や大蛇と戯れる
ミトー観光の中心はメコン川の中州の島、トイソン島になります。船着き場から渡し船でトイソン島に上陸すると、養蜂園のたくさんのミツバチがお出迎え。蜂がびっしり止まっている巣枠に指を突っ込み、プーさんになった気分で生ハチミツをいただきます。
ハチミツとカボスのお茶と伝統お茶菓子をいただきながら、店員がローヤルゼリーを実演形式で紹介。ロンガンの花から採れるハチミツや天然ローヤルゼリー、プロポリスなどの日本では高級なサプリメントも、ここなら安価で購入できます。ローヤルゼリーは傷口に直接塗布すると、創傷治癒の効果が高いそうです。
ハチミツのとなりでは、なんと大蛇が観光客の首に巻きついている!この大蛇はニシキヘビの仲間で養蜂園のペットだそう。とはいえ体長が2メートルほどあり獲物を軽く絞め殺せるほどの大きさ。おそるおそる巻かせてもらいましたが、ずっしりと重く肌はツヤツヤ。慣れるとつぶらな瞳が可愛いらしいです。ミトー、最初から飛ばし過ぎです。
こん棒?いいえヤシの実です。こんなものも食べられます。
トイソン島には島特産のフルーツスタンドや屋台がたくさん並んでいます。屋台に乗っている巨大なこん棒か巨大なオーナメントのようなものの正体は、ニッパヤシの実。東南アジアのほとんどの国に自生するヤシの仲間で、球状の集合果を一つ一つ切り離して割ると、半透明の果実が現れます。お団子に似た食感でシロップと一緒に食べます。味は特になく食感が楽しいデザートといったところです。
細い水路を進むジャングルクルーズ
いよいよミトー観光のメインとなるジャングルクルーズへ。ベトナム笠帽子「ノンラー」をかぶって、先ほど食べたニッパヤシが群生する支流を手漕ぎ舟で進んで行きます。生い茂る緑と木漏れ日、茶色の川がエキゾチックで、みなさんセルフィーで写真を撮りまくっています。狭い水路にはたくさんの手漕ぎ舟が行き交いぶつかってしまいそうですが、女性の船頭が狭い川を器用に進んでいきます。ゾウもワニも出てきませんが、雰囲気はリアルジャングルクルーズそのものです。
お土産にぴったりココナッツキャンディー
舟を降りると甘いいい香りが漂っています。すぐそばにココナッツキャンディー工房がありました。ここではココナッツミルクを煮詰めてキャンディーにして、包装紙で包むまでの工程が見学できます。作りたてのキャンディーは試食もあり、できたてはここでしか食べられない美味しさ!お手頃価格なのでお土産にもオススメです。
ワニ釣りにチャレンジ!
再び渡し船に乗り、今度はお隣のフーン島へ。ここはかつて、ヤシの実だけを食べて生活していたという、ストイックな宗教集団「椰子教団」があったところ。今は観光地化が進みレジャー施設が集まります。その一番の目玉がなんと「ワニ釣り」!ワニが大きな口をあけてエサを待っています。
こちらのワニ、メコンデルタ界隈に多く生息するイリエワニ。野生のイリエワニを観光客が目撃するとはほぼありませんが、ベトナム戦争時、アメリカ軍を悩ませたのがイリエワニの多さだったそうです。そんなワニとの戦いです。とはいえ肉をくくりつけた糸をワニの顔の前に垂らして、食いついつく寸前で糸を上げて肉を食べられないようにする遊び。悪趣味ですが、実際やってみるとこれがおもしろいのです。肉を一度食べられると離さないワニの顎の力を実感できます。
ミステリアスな名物料理
ミトーの名物料理といえばエレファントフィシュ(象耳魚)という川魚の姿揚げと、餅を揚げて膨らませた「風船餅」。エレファントフィッシュはわざわざ立ち姿で登場。魚の身をほぐしライスペーパーに載せ、野菜をはさんでヌクマムをつけて食べますが、日本人にもなじみやすい味です。風船餅は定員さんがハサミで食べやすい大きさにカットしてくれます。ほんのり甘いもち米の風味がいい揚げ餅で、こちらも日本人に好評です。お腹いっぱい食べてミトー遊びも終了。ホーチミンに戻ります。
非日常を味わいにミトーへ!
土地のものをいろいろ食べて、蛇を首に巻いてワニ釣りをして、1日盛りだくさんの充実ツアーです。ミトーは個人でも行くことができますが、ホーチミンシティ発のツアーが多数出ていて断然お得。ツアー料金はランチのメニュー等で違いがありますが、名物料理のエレファントフィッシュと風船餅は、旅の思い出にぜひ召し上がってみてくださいね。また、最近はブティックホテルなどもオープンし、自然豊かなメコンデルタで過ごすプチ旅行も人気です。次のベトナム旅行は、ホーチミンシティから気軽に訪れることのできる水辺の町ミトーを訪れてみませんか?
ホーチミンシティからミトーへの行き方
ミトーへは個人でも行くことができますが、ホーチミンシティ発の一日ツアーに参加するのが一般的。料金はツアー内容にもよりますが10ドル程度からあります。ブイビエン通り(通称バックパッカー街)に行けばたくさんツアー会社があるので比べてみるいいでしょう。
個人で行く場合は、ベンタイン市場から2番のバス(5000ドン)に乗りミエンタイバスターミナルへ、そこからミトー行きのバスで約1時間30分(30,000ドン〜)。
ミトーのバスターミナルからボート乗り場まで約3km。バスを降りるとバイクタクシーが待ち構えています。中には悪徳なツアーを勧誘する人もいるので十分に注意して。
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協力:ベトナム航空
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