投稿者 : 悠紀 古川、投稿日 2018 年 9月13日

ベトナムのビーチリゾート & ベストシーズンを紹介

近年東南アジアの中でも日本人旅行者が増加しているベトナム。治安が良く、また東南アジアの中では日本からも距離が比較的近いため、老若男女問わず注目されている様子です。ハノイやホーチミンといったメジャーな都市に加えて、ここ数年で日本人旅行者が増えているのが、ダナンやニャチャンのようなビーチリゾート都市。そこで、今回はベトナムで人気のビーチリゾートエリアと、旅行のベストシーズンをご紹介します。

ベトナムは地域によって気候が異なるので、旅行者は現地の気候状況をしっかりと把握して、観光の計画を立てるのがおすすめです。

外国人旅行者に人気のベトナムビーチリゾート

ベトナムビーチリゾート

一昔前までは、ベトナムのビーチエリアといえばその多くがベトナム人向けでしたが、ようやくここ十年で外国人向けに観光インフラが整いはじめてきた様子です。そこで、こちらでは日本人旅行者におすすめしたい、ベトナム各地のビーチエリアを3か所ご紹介します。

1.市街地に広がる一大ビーチ 中部「ダナン」

ダナン

ベトナム中部都市ダナンは、昨今日本人旅行者に最も注目されているビーチエリア。ダナン国際空港から車で20分。市街地に広がるミーケービーチは、ダナン市内最大の海水浴場です。ベトナム人と外国人観光客で毎日にぎわい、海の傍らでヤシの木々が並び、行商が行き交うその様子は、まさに南国リゾート。

ダナン

ダナンの海はミーケービーチと南方に広がるノンヌオックビーチ、さらにホイアンのクアダイビーチと続きますが、ビーチはそれぞれに特徴があります。ミーケービーチはダナン市街中心部から最も近いため、常に多くの人でにぎわいます。一方ノンヌオックビーチとクアダイビーチはリゾートホテルが傍に建つため、ビーチの利用客はほとんどがホテル宿泊者となります。ミーケービーチと違い人の気配が少なく、プライベートビーチ感覚で楽しむことができるので、喧騒から離れて自分たちの時間を重視したい方は、ノンヌオックビーチかクアダイビーチ沿いの4~5つ星ホテルに宿泊するといいでしょう。ダナン旅行の場合はビーチと世界遺産観光双方を楽しんでいってほしいところ。世界遺産はホイアンとミーソン遺跡が日帰りで行ける距離にあり、片道3時間のところに古都フエがあります。2日あれば3つすべて回ることができるので、残りの滞在はホテル&ビーチライフを楽しむといいでしょう。

ダナン旅行のベストシーズン

雨季と乾季に分かれるダナン。雨降りの日が少ない乾季は一般的に2月から8月までと言われていますが、2~3月はまだ雨季の名残で肌寒い日も多くあります。海水浴を目的として行くなら、4~8月の期間中に旅行計画を組むといいでしょう。9月に入ると徐々に雨降りの日は多くなりますが、まだ気温は高いので、晴れ間の時間は海水浴をすることも可能です。

2.ベトナム最大規模のリゾート都市 中南部「ニャチャン」

ニャチャン

日系旅行会社が揃って観光PRを行っているダナン。しかし、それはここ数年の出来事。ダナンが有名になる以前は、ベトナムの最大のビーチエリアといえば中南部に位置する「ニャチャン」でした。現在でも欧米人にとってのビーチエリアはニャチャンのようで、市街地に広がるニャチャンビーチを見れば一目瞭然。砂浜には隙間なく白いパラソルが咲き誇り、欧米人観光客が優雅なリゾートライフを楽しんでいる様子を見ることができます。

ニャチャン

ニャチャンビーチに沿って南北に走るチャンフー通りは、外国人にとってのメインストリート。ずっと北に進めば、ホンチョン岬やポーナガル塔といった自然 & 歴史遺産があり、南に下った離島にはヴィンパールランドと呼ばれるテーマパークが。チャンフー通りから一つ町中に入ったフンヴオン通り周辺は、安マッサージ店、海鮮レストラン、オープンカフェなどが立ち並び、日本人が宿泊するホテルもこの近辺。夜になるとナイトマーケットも開催され、ベトナムらしいひと時を過ごすことができるでしょう。

ニャチャン旅行のベストシーズン

中南部に位置するニャチャンは、年間を通して気温にそれほどの変化はありません。最高気温が30度を超える時期は4~10月。ただし、観光のハイシーズンとなる乾季は1~8月となり、海水浴は10月頃まで可能。雨降りの日は海水の透明度がぐっと下がり、波も荒くなるためマリンスポーツには向いていません。

3.憧れの南国バカンスを 中南部「ムイネー」

ムイネー

ムイネーは、ホーチミンに住むベトナム人にとってのリゾート地として人気でしたが、十年ほど前にロシア人の観光地として注目され、現在では世界各国の旅行者が訪れるビーチエリアに成長しました。海水浴を楽しめるのはグエンディンチウ通り沿いに広がる海と、町離れにあるサーフィンビーチ。サーフィンビーチは知る人ぞ知るカイトサーフィンのメッカで、国際大会も開かれるほど。ダイビングやシュノーケル、バナナボートといったマリンスポーツも現地で手配することができます。

ムイネー

一方、観光地化されているグエンディンチウ通り以外はかなり素朴。港町風情を感じる穏やかな風景が広がっています。ビーチ以外の観光も見どころが多く、砂丘でバギーに乗ったり、オーシャンビューのゴルフ場をラウンドしたり、バンガローの宿泊施設でゆっくりと常夏の時間を過ごすことができます。2018年8月現時点では空路はなく、ホーチミンから列車、もしくはバスで行くこととなります。所要時間は4~5時間。

ムイネー旅行のベストシーズン

ムイネーの気候は南部ホーチミンと同じ。旅行のハイシーズンは1~5月となります。その内、海水浴に最適な時期は3~5月。5月は年間の中で最も気温が上がる時期なので、紫外線対策は必須です。雨季の6~12月も気温は高く、晴れ間の時間は海水浴をすることもできますが、ムイネーは屋内で楽しめる名所がほとんど存在しないので、できれば乾季の時期に行くことをおすすめします。

ベトナムビーチリゾートを楽しむための注意点

ベトナムのビーチリゾートでは置き引き被害が多発します。全員で泳ぎに行ってしまうと荷物を守る人がいないので、最低1人は見張り番が必要です。また、ビーチには海鮮や雑貨などを売り歩く行商の姿も多く見られます。商品を購入する際は、値段交渉をしっかりしておくとともに、海鮮は生焼けでないことを確認し、雑貨は品質をよく調べてください。サングラスは有名ブランドのロゴが入っていますが、それらはすべて偽物。UVカットもついていませんので、気になる方は買わないのが無難です。

ベトナムのビーチエリアは中部から中南部の東部沿岸地域に偏っています。ニャチャンやムイネーは南部ホーチミンから飛行機、もしくはバスで行けるので、ホーチミン観光と併せた2都市周遊プランも無理なく計画できます。学生旅行、女子旅、ハネムーンとしてもベトナムのビーチリゾート地はおすすめできるので、次の海外旅行はベトナムに決めてみてはいかがでしょうか。

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