投稿者 : 純 岩佐、投稿日 2019 年 4月8日

パリのレストランVOL.1:パリ最大級の蚤の市”クリニャンクール”界隈のおすすめ

パリ観光の有名スポット「クリニャンクール蚤の市」のあるパリ18区は、モンマルトルの北側にあります。新しい路面電車が走り街の整備も進み、2018年に入ってからは、おしゃれなショップやレストラン・カフェなどもできはじめ、流行に敏感なパリっ子が訪れるホットエリアとなっています。今回は、「クリニャンクール蚤の市」のついでに立ち寄りたいレストランを2軒ご紹介。どちらも新しいコンセプトでパリっ子にも大人気のレストランです。

パリでは新しいコンセプト、美味しいフレンチ食べ放題のレストラン

食べ放題のレストラン

日本では見かけることの多い”食べ放題の店”も、これまでパリではあまりお見かけしませんでした。そんなパリに2018年に登場すると同時に大きな話題になっているのが、ジュリアンデュボエ氏プロデュースの「ブロム(B.O.U.L.O.M)」。”食べ放題”がコンセプトのパリでは新しいタイプのレストランです。

パン屋

レストランにたどり着くと最初に驚くのは、入り口がわかりにくいこと。なんと目的のレストランは、パン屋の奥に隠れています。店名の「ブロム(B.O.U.L.O.M)」は、”BOUlangerie où LʼOn Mange”の略で、日本語だと”食事ができるパン屋”という意味というからなるほど。天然の有機食材や古い有機穀物からつくられたパンやデザートの並ぶパン屋に入り、レストランの食事をしたいと店員につげると、今回の食事に合わせたいパンをいくつか選ぶように言われます。

ブロム(B.O.U.L.O.M)

食べ放題とはいっても、”安くて大量”とは方向性が異なり、前菜、主菜からチーズ、デザートまで、食材や調理方法・提供の仕方にまでこだわっているのが、「ブロム(B.O.U.L.O.M)」。店内の中央にある台には、生野菜のサラダ・ロースト、自家製テリーヌ、牡蠣、パスタ、グラタンなど季節の食材をふんだんに使った目にも楽しい料理が並びます。

料理

肉や魚のメイン料理は、別コーナーに並ぶ黄金色の鍋で熱々のものが提供されます。煮込み料理、パイ生地で包んだ肉・魚などもあり、いずれも欲しい分量をシェフが切り分けてくれます。また、パンを焼き終わったパン釜ではソーセージや牛肉・イワシなどがあぶられ、焼き上がったらスタッフが席をまわってサーブしてくれます。

レストラン

再度料理を取りたい場合は新しいお皿を自由に使え、使ったお皿はすぐに店員が片付けてくれるので、とても気持ち良く食事が楽しめます。デザートも15種類以上あり、自分で機械から盛り付けられるアイスクリームや、目の前でクレープをアマルニャックでフランベしてくれる一流レストランのようなサービス(週末のブランチ)もあります。

ブロムの店内

ランチで29ユーロ、ビールやワインを頼むと50ユーロ強の食事にはなりますが、連日パリっ子で大にぎわいの「ブロム(B.O.U.L.O.M)」。人気の理由のひとつは、前菜からデザートまで、3回くらい通わないと食べきれないほど多くの種類の料理があることですが、なにより好きなものを好きな分だけ食べるスタイルが、老若男女問わずパリっ子にうけているようです。旅行者にとっても、自分の目で実物を確かめ、いろいろな料理を欲しい分だけ取れるのは嬉しいサービス。子供もOKな気さくな雰囲気の中で食べる一流の食べ放題は、一度試す価値があります。

■ブロム(B.O.U.L.O.M)

ブロム(B.O.U.L.O.M)

公式ホームページ(フランス語):https://www.boulom.net/
最寄り駅:メトロ12番線のジュル・ジョフラン(Jules Joffrin)駅から徒歩8分、メトロ4番線のポルト・ドゥ・クリニャンクール(Porte de Clignancourt)駅から徒歩11分
営業時間:
パン屋:月〜金曜日8:00〜22:00、土・日曜日7:30〜22:00
レストラン:月〜金曜日(ランチ)12:00〜14:30 (ディナー) 19:30〜22:30、土・日曜日(ブランチ) 11:30〜15:00(ディナー)19:30〜22:30
定休日:なし
住所:181 Rue Ordener 75018 Paris

パリのエコフレンドリーなホットスポット「ラ・リサイクルリー(La Recyclerie)」

ラ・リサイクルリー(La Recyclerie)

「クリニャンクール蚤の市」への最寄り駅、メトロ4番線の「ポルト・ドゥ・クリニャンクール(Porte de Clignancourt)駅」を出てすぐに現れるレストラン・カフェ「ラ・リサイクルリー(La Recyclerie)」。エココンシャスをコンセプトとしてかかげている「ラ・リサイクルリー(La Recyclerie)」は、名前の通り建物・インテリアなどをリサイクル・リユースしているレストランで、古い家具や電化製品のリユース講座を開いたり、個人で参加できる蚤の市を開いたりと様々な活動もしています。

ラ・リサイクルリー(La Recyclerie)

「ラ・リサイクルリー(La Recyclerie)」の建物は、旧駅舎をリノベーションしたもの。元駅だからこその高い天井と大きな壁、広い空間が気持ちの良い場所です。

行列

料理の注文は、レストランの入り口に入ったところにあるカウンターで。土日のランチなど混雑している際には、先に席をとってから注文をするように言われます。パリの一般的なランチタイムである12時半を過ぎると店の外まで行列ができるので、できるだけ12時より前の早い時間に店に入ることをおすすめします。残念ながらランチタイムの事前予約はできません。

オーガニック食材

料理はパリ近郊でとれたオーガニック食材が中心で、「ラ・リサイクルリー(La Recyclerie)」の敷地内にある線路脇の菜園で作った季節の野菜や、飼っている鶏の産みたての卵料理もふるまわれます。土日のブランチは、野菜・肉・魚・卵料理などのプレートに、3種類のデザート、ドリンクがついて22ユーロ。食べ残しは肥料として使われる徹底ぶりです。

ドリンク

ランチタイムは、店内にあるカウンターにあるカフェを無料で飲むことでき、その他ワインやビールなどが欲しければ有料で追加できます。バー利用もできる「ラ・リサイクルリー(La Recyclerie)」は、ドリンクメニューも充実しています。

テラス席

店内奥に進むと、テラス席へ出ます。席同士のスペースがあまり広くない店内に比べ、開放感がありのんびりと過ごせます。

子供の遊び場のようなスペース

テラス席の先にある木のアーチに囲まれた階段を降りると、ハーブ農園や養鶏場、子供の遊び場のようなスペースに続きます。「ラ・リサイクルリー(La Recyclerie)」は、単なるレストランというより、ちょっとしたアミューズメントパークのような場所です。

■ラ・リサイクルリー(La Recyclerie)

ラ・リサイクルリー(La Recyclerie)

公式ホームページ(フランス語):http://www.larecyclerie.com/
最寄り駅:メトロ4番線のポルト・ドゥ・クリニャンクール(Porte de Clignancourt)駅すぐ
営業時間:月〜金曜日(ランチ)12:00〜15:00(ディナー)19:00〜22:30、土曜日(ブランチ)12:00〜16:00(ディナー)19:00〜22:30、日曜日(ブランチ)11:00〜16:00
定休日:なし
住所:83, boulevard Ornano 75018 Paris

今回ご紹介した2軒は、どちらもパリの旬なレストランながら、地元パリっ子に混ざって気取らずリラックスして過ごせるスポットです。「クリニャンクール蚤の市」や「モンマルトルの丘」界隈の観光の際にはぜひ立ち寄ってみてください。

[button style=’blue’ url=’https://www.expedia.co.jp/Paris-Hotels.d179898.Travel-Guide-Hotels’ icon=’entypo-home’ fullwidth=’true’]パリのホテルを探す[/button][button style=’blue’ url=’https://www.expedia.co.jp/Cheap-Flights-To-Paris.d179898.Travel-Guide-Flights’ icon=’entypo-flight’ fullwidth=’true’]パリへの航空券を探す[/button][button style=’blue’ url=’https://www.expedia.co.jp/Paris.d179898.Travel’ icon=’entypo-info-circled’ fullwidth=’true’]パリ旅行・ツアーを検索[/button]