ドイツの日曜日はお店も休業!日曜日の楽しみ方(ミュンヘン編)
日本では忘れがちですが、日曜日は「お休み」です。ヨーロッパに旅行すると、日曜日に営業していないお店が多いと感じたことはないですか?
ドイツでは「閉店法」という法律があり、日曜日及び祝日になると、飲食店を除くほとんどの商業施設が営業していません。キリスト教徒が大部分のドイツ人にとって日曜日は安息日。街中に静寂な時間が流れます。
今回はミュンヘンを例に、ドイツ旅行スケジュールに日曜日が入っている場合の楽しみ方と注意点をご紹介します。
入場料はわずか1ユーロ!美術館でアート三昧の一日
日曜日に入場料が1ユーロになる美術館、博物館があります。ミュンヘンには、圧倒的な収蔵量と著名な作品を抱える世界に誇れる美術館や博物館が多くあり、 1ユーロで至極の芸術が鑑賞できるなんて、これは行くしかないでしょう! 日曜日で1ユーロ入場できる美術館と見て欲しい作品をご紹介します。
アルテ・ピナコテーク
アルテ・ピナコテークには、ヴィッテルスバッハ家が収集した15~18世紀の絵画が展示されています。ドイツ、フランス、イタリア、スペインなどからのコレクションの数は700点以上。中世からロココまで、西洋美術史の推移を思う存分堪能できます。
必見の作品は、アルブレヒト・デューラーの「自画像」。
アルテ・ピナコテークを代表する作品の一つで、作品が描かれた当時、真正面をじっと見据えて左右相称の構図はイエス・キリストを描く時のみに許されていたもので、タブーに果敢に挑戦している作品です。
アルテ・ピナコテーク(Alte Pinakothek)
住所:Barer Str. 27, 80333 München
ノイエ・ピナコテーク
近代美術の収蔵で名高いノイエ・ピナコテークには、ロマン派、印象派など18世紀末から20世紀初頭にかけての絵画や彫刻が600点以上展示されています。ルーベンスやマレー、モネ、ゴッホといった、近代美術の巨匠たちの作品がズラリ! このことからもノイエ・ピナコテークのスケールの大きさが伺えます。
必見の作品はご存知の方も多いゴッホの「ひまわり」。ブルーの背景にひまわりの黄色が映え、生命の力強さを鮮やかに描いています。
ノイエ・ピナコテーク(Neue Pinakothek)
住所:Barer Str. 29, 80799 München
ピナコテーク・デア・モデルネ
ヨーロッパ最大規模の現代美術館であるピナコテーク・デア・モデルネ。エントランスに入ると、斬新で巨大な円柱形の吹き抜けに目を奪われます。館内は、モダンアート、グラフィックコレクション、デザイン、ミュンヘン工科大学建築美術館の4つのセクションがあります。
必見の作品はモダンアートを牽引した代表格ピカソやダリの作品。さらに展示物の配置や照明使いは、さすが現代美術の最高峰。卓越したセンスを至る所に感じることができるはずです!
ピナコテーク・デア・モデルネ(Pinakothek der Moderne)
住所:Barer Str. 40, 80333 München
これらの美術館は隣接しているので、どこに行こうか迷ったら、はしごすることができますよ。たった3ユーロで芸術三昧の一日を過ごせるなんて贅沢すぎませんか? しかも全館写真撮影も可能です!
鑑賞前に手荷物はコインロッカーに預けなくてはなりません。代金は使用後に戻ってきます。
全ての美術館にはカフェも併設されているので、鑑賞中にホッと一息つくこともできますよ。
公式サイト(日本語):https://www.pinakothek.de/ja
自然派には英国庭園の森林浴がおススメ!
自然をこよなく愛するミュンヘン子のオアシスが英国庭園。長さ約4㎞、幅約1㎞と、都市部の公園としては世界屈指の広さを誇ります。本場イギリスをモデルにした園内を縦横する長い道の周囲には、イザール川からひいた小川のせせらぎと木々の緑が美しく彩りをそえています。
散歩をしたり、日光浴をしたり、本を読んだり、ミュンヘン子は休日を自然とともに過ごすことが大好きです。そんな彼らにならい、日本での忙しい日常をしばし忘れて、英国庭園で地元流の日曜日を過ごしてみませんか?英国庭園でのおススメの過ごし方を紹介します。
芝生の上でピクニック!
日曜日でも飲食店は営業しているので、近くでランチを買って、芝生の上でピクニックを楽しみましょう。読みたかった本も持参して、緑に包まれながら読書をするって気持ち良いですよ!
庭園内を散歩して思いっきり森林浴をしよう!
英国庭園の深緑の規模と美しさは、他の公園を圧倒しています。園内を散策して、清々しい木々のパワーを体いっぱい取り入れてみませんか。
園内には、ミュンヘンオリンピックの開催記念に日本が贈った茶室(Japanisches Teehaus)があります。日本文化を愛するドイツ人の姿が見られるかもしれません。
また、1836年に建てられた円形神殿・モノプテロスも現れます。ヘレニズムに傾倒していたルードヴィヒ1世の好みが伺える建築物として興味深いですよ。
広い英国庭園を散歩した後は、ほどよい疲れがありながら、マイナスイオンで癒されていることでしょう。
ミュンヘンで一番人気のビアガーデンに行こう!
夏になると、英国庭園内に数軒のビアガーデンがオープンします。なかでも庭園のシンボルである中国塔(Chinesische Turm)のそばにあるビアガーデンは、ミュンヘンで一番人気!7000席という座席数の多さに生バンドの演奏が気分を盛り立て、自然に包まれながら美味しいドイツビールと郷土料理を堪能できます。
一番人気というのも納得で連日大盛り上がりのビアガーデン。愉快なひと時を過ごしましょう!周囲にある屋台からセルフサービスで飲物と食事を購入してくださいね。ビールは1リットル約8ユーロ、ローストチキンやソーセージなどの軽食は6ユーロから。
ビアガーデンは9月末まで連日オープン、10月からは天気の良い日にオープンし、11月後半からはクリスマスマーケットが開催されます。
ビアガーデンが営業していなくても、すぐそばには「Resutaurant am Chinesische Turm」、池のほとりには「Seehaus」など、園内には幾つかレストランがあるので、一年中美味しいバイエルン料理が頂けますよ。
エングリッシャー・ガルテン:地図
公式サイト(英語): http://www.muenchen.de/int/en/sights/parks/english-garden.html
ミュンヘン中央駅なら日曜日でも買い物ができる!
お土産をまだ買ってないのに、日曜日… 心配しなくても大丈夫! ミュンヘン中央駅に行けば日曜日でもお店がオープンしています。その中からお土産に適したお店をご紹介します。
Müller(ミュラー)
ドラッグストアのミュラーでは、Lavera 、WELEDA、Kneipp、ニベアといったドイツが誇るオーガニックコスメが軒並み勢揃い!日本で買うよりも断然お得な価格なので、自分用やお土産用に是非チェックをしてみてください。ちなみに飲み物やスナック類も買えますよ。
ドイツのオーガニックコスメについては以下の記事をご覧ください。
オーガニックコスメの宝庫ドイツ。おすすめのコスメをハンティング!
ミュンヘン中央駅の地上階と地下を結ぶ階段脇にあり、9時~21時まで営業しています。
EDEKA(エデカ)
ミュンヘン中央駅地下街にあるスーパーマーケットのエデカは、7時~23時まで営業しています。ハーブティーやコーヒー、アルプスの岩塩を用いた調味料、チョコレートなど、バラマキ用お土産にぴったりな商品が多く揃っているので、楽しく選べると思います。 軽食や新鮮な果物、チーズ類も豊富で、観光で小腹が…という際も使える便利なお店です。
Top-Trend(トップトレンド)
ミュンヘン中央駅の地上階にあるトップトレンドは、8時~22時まで営業しています。ビールジョッキやポストカード、バッグ、マグネットなど、ザ・ミュンヘン! というお土産が充実しているので、買い忘れた場合だけでなく、行ってみて欲しいお店です。
ドイツでの日曜日を楽しむための注意点
ドイツでは、日曜日になるとスーパーマーケットや売店、薬局は休業します。観光地近くの駅では、軽食を売る売店がオープンしている可能性もありますが、全てではありません。念のため、土曜日までにホテルでお腹が空いたとき用の食べ物や飲料は用意しておくと安心です。また、ミュンヘン中央駅などターミナル駅のドラッグストアは日曜日も営業していますが、薬は置いていません。薬はApotheke(アポテーケ:薬局)でしか買えないため、体調が心配な方は土曜日までに薬を買っておいてください。さらに土曜日になると薬局は15時頃に閉まるところが多いので注意が必要です。アポテーケは、赤字の“A”のマークが目印です。
街中のレストランやファーストフードは日曜日も営業しているところが多いので、観光帰りに簡単に見つけることができるでしょう。
日本では平日・休日を問わずお店は営業していて街に活気がありますが、閉店法があるドイツでは、日曜日は街の活動が止まり、のんびりとした空気が流れます。ドイツに来たのに日曜日かあ…なんて思わず、日曜日でも知っていれば十分に楽しめるので、旅の貴重な一日をしっかりと満喫してくださいね!
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