ドイツ、ベルリンっ子の台所、青空市で買い物しよう!
採れたて新鮮な有機野菜や卵、お肉を買いたいときや、スーパーでは売っていないようなちょっと変わった食材が欲しいときなど、ベルリンっ子が足を運ぶのは、ヴォッヘンマルクト(Wochenmarkt)と呼ばれる青空市です。川沿いの散歩道や街路樹に囲まれた公園で、朝早くから昼下がりまで開かれる青空市は、いつも大勢の買い物客でにぎわいます。ドイツ人の食卓を支える青空市、ちょっと覗いてみませんか?
ドイツ人って、普段どんなものを食べているの?
ドイツ人がよく食べているものといえば、ジャガイモ。そして、ソーセージ。とはいえ、もちろん毎日ジャガイモばかり食べているわけではありません。ジャガイモと同じぐらい重要な主食が黒パンです。また、ハムやチーズもよく食べられます。どれも日本ではあり得ないくらい種類が豊富なので、どれを買おうか毎回迷ってしまうほど。
ドイツのジャガイモは、主に3種類に分けられます。青空市では、さまざまな種類のジャガイモだけを売っているスタンドがいくつもあります。
フェスト・コッヘンド(festkochend):サラダやグラタンに適し、固くて煮崩れしないタイプ
フォアヴィーゲンド・フェスト・コッヘンド(vorwiegend festkochend):炒め物やフライドポテトに適し、煮崩れしにくいタイプ
メーリッヒ・コッヘン(mehligkochend):粉ふき芋やマッシュポテトに適し、煮崩れしやすいタイプ
パンは、もちろんパンのスタンドで。ドイツのパン屋さんはケーキを一緒に売っていることが多いので、たいていのスタンドでは上の棚でパンを、下の棚でケーキを売っています。ずっしり重たい黒パンからパリパリの皮が香ばしいバケットタイプまで、さまざまなタイプのパンが売られていますが、日本で多く売られているようなまっしろでふわふわの食パンはほとんどありません。
ドイツの食事は、冷たい食事を指す「カルトエッセン(Kaltessen)」と温かい食事を指す「ヴァームエッセン(Warmessen)」の2つに分けられます。パン、ハム、チーズといった、調理を必要としない食事「カルトエッセン」を朝食や夕食に、温かくボリュームある食事「ヴァームエッセン」を昼食に、という伝統的な食事スタイルが今なお根強く残っています。
お買い物は空の下で 採れたての新鮮な食材を美味しいうちに
普段は子どもたちが遊ぶ公園や人々が散歩する川沿いの道が、決まった曜日にだけ青空市に大変身。開催する曜日は場所によって違いますが、多くの青空市が朝8時頃から、昼下がりまで開いています。また、観光客が多く立ち寄るエリアでは昼頃から夕方頃までと、その地域に合わせた時間帯で開催しているようです。とはいえ、天気の悪い日や冬場は通常より早く終わる場合もあるので、出かける際は時間に余裕を持って行くことをおすすめします。
形が不揃いだけれど、みずみずしい有機野菜。聞いたことのない調味料。朝露がしたたる切り花。移動用パン釜で、目の前で焼き上がるチーズケーキ……。
青空市では、生き生きとした食材に多く出会えます。また、どのスタンドの人も扱っている食材に対する知識が豊富。見たことのない食材でも、調理の仕方や美味しい食べ方を尋ねれば親切に教えてくれるので、これも青空市の醍醐味といえますね。
季節を感じる青空市
朝早くから昼下がりまで開いている青空市ですが、旬の野菜や果物など季節ものは、やはり早めに行って買うのが一番です。とはいえ屋外なので、季節と天候に左右される青空市。天気が悪ければ出ているスタンドの数や品数も少なくなります。
また、どの青空市でもその場で手軽に食べられるさまざまな軽食を売っているので、お腹を空かせて行き、買った軽食を食べながら売られている食材を眺めるのもおすすめです。青空市ごとに、また季節ごとに、売っている軽食は様々。写真の様に、炭火で焼いた熱々の鯖をパンに挟んで売っている市もあれば、アフリカやトルコの軽食を売っている市もあります。その市でしか味わえない味を楽しめるのも、青空市の楽しみのひとつです。
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Photo by :AKI
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