投稿者 : 鈴木 圭、投稿日 2018 年 10月17日

タパスを片手にバルのはしご! マドリードでは市場を楽しもう

現地の珍しい食べ物や食文化を楽しめるのは、海外旅行の醍醐味のひとつ。実は観光地よりも食べることを楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。観光客のそんな気持ちを満たすべく、最近マドリードで増えているのが観光地としての市場です。どのようなスポットなのか、さっそくご紹介しましょう!

最近増えてきた「市場系」の観光スポット

王宮やマヨール広場、世界的に有名な美術館などマドリードには数多くの見どころがありますが、中でも最近観光客の人気を集めているのが「市場系」の観光スポットです。
もともとマドリード中心街には、市民の胃袋を支える数多くのローカル市場がありました。それが近年になって、食料品店だけでなくバルや屋台などが並ぶスポットとしてリニューアル。スペインの豊かな食をその場で味わえるとして、世界中から人が訪れる観光地になっているのです。

もともと海外のローカル市場は現地の食文化が垣間見える場所として、観光客を集めるという側面もありました。ただ、珍しい食材を見つけてもホテルで調理はできないし、かといってレストランではたくさんの種類を食べられないというのが観光客にとって悩みのタネ。

しかし、市場なら食べ歩き用に包んでくれたり、小皿で提供されるので自分の好きな量だけを注文できます。しかも、カウンターに並んでいる料理を指差すだけなので、スペイン語のメニューを眺めながら「これはどんな料理だろう……?」と頭を悩ませる必要もありません。

市場系」の観光スポット

というわけで、地元の人々だけでなく観光客の胃袋も満たすべく進化を続ける「市場系」の観光スポット。地中海に育まれたスペインの豊かな食を体験するには最高の場所と言えるでしょう。特にマドリードは他都市に比べて市場の数も多く、観光の合間に立ち寄りやすいのもメリットです。

マドリードでおすすめの市場は?

マドリードの中心街にはいくつかの市場がありそれぞれに特徴があります。中でもぜひ訪れてほしいものをピックアップしてご紹介しましょう。

サン・ミゲル市場

マドリードサン・ミゲル市場

マドリードの市場といえばまずはここ。1916年に設立された歴史ある市場で、2009年にリニューアルされてからはマドリードの新名所として多くの人が訪れる場所になりました。中にはビールやワインなどが楽しめるバルのほか、スペインの新鮮な魚介類が楽しめるシーフードレストラン、オイスターバー、生ハム専門店などが並び、スペインの食を一度に楽しめる場所になっています。マヨール広場の隣にあるため、観光の合間に一息ついたり食事したりする場所としてもおすすめです。

サン・ミゲル市場(Mercado de San Miguel)
住所:Plaza San Miguel, s/n, 28005 Madrid
電話番号:(+34) 915-42-49-36
営業時間:月〜木曜、日曜10:00〜24:00、金〜土曜、祝日前日10:00〜25:00
アクセス:地下鉄2、5号線オペラ駅(Ópera)より徒歩5分

サンアントン市場

サンアントン市場

サン・ミゲル市場と比較すると規模は少し小さめですが、スーパーマーケット(1階)食料品市場(2階)、フードエリア(3階)、テラスエリア(4階)に分かれているのが特徴。レストランエリアもあり、ゆっくりと座って食事することもできます。
もちろん、生ハムやパエリア、新鮮な魚介類、スイーツなど一通りのスペイングルメは揃っており、サン・ミゲル市場ほど混雑もしていないので落ち着いてゆったりと楽しみたい場合はこちらがおすすめです。

サンアントン市場(Mercado San Antón)
住所:Calle de Augusto Figueroa, 24, 28004, Madrid
電話番号:(+34) 91-3300730
営業時間:2階/月〜土曜10:00〜22:00、日曜10:00〜15:00、3階/月〜日曜11:00〜24:00、4階/日〜木曜10:00〜24:00、金〜土、祝日前日10:00〜25:30
アクセス:地下鉄5号線チュエカ駅(Chueca)より徒歩1分

プラテア・マドリード

プラテア・マドリード

ローカルな雰囲気の市場もいいけれど、おしゃれでゴージャスな食事も楽しんでみたい。そんな人におすすめしたいのがプラテア・マドリードです。高級ショッピングエリアとして有名なサマランカ地区に2014年に誕生した市場で、ミシュランの星を持つトップシェフが監修した料理を楽しむことができます。
もともとは映画館だったこともあり、場内には未だに舞台が残されているのも大きな特徴。ライブやパフォーマンスなどのイベントが行われることもあり、タイミングがよければ舞台を楽しみながら食事することができます。

プラテア・マドリード(Platea Madrid)
住所:Calle de Goya, 5-7, 28001, Madrid
電話番号:(+34) 91-577-00-25
営業時間:日〜水曜12:00〜24:30、木〜土曜12:00〜26:30
アクセス:地下鉄4号線セラーノ駅(Serrano)より徒歩2分

コミュニケーションも市場の醍醐味、カタコトスペイン語を覚えよう

今回ご紹介した市場はいずれも観光客が多い場所なので、注文の際も英語や指差しなどで問題ありません。ただ、片言でもスペイン語が喋れると相手も喜んでくれるため、もう少し深いコミュニケーションがとれるかもしれません。市場で(もちろんスペイン旅行全般でも)使える簡単な言葉をご紹介しましょう。

・Ola!(オラ!/こんにちは)、Oye(オジェ/ねえ、聞いて)
(市場のカウンターは混雑しているので、自分のオーダーを聞いてほしいとアピールするときに使えます)

・Vino blanco(ヴィーノ・ブランコ/白ワイン)、Vino tinto(ヴィーノ・ティント/赤ワイン)、Cerveza(セルベッサ/ビール)、Sangría(サングリア)

・Pequeño(ペケーニョ/小さい)、Grande(グランデ/大きい)
(ビールを注文する際によく使います)

・Uno(ウノ/1)、Dos(ドス/2)、Tres(トレス/3)
(Unoの場合、厳密には後に続く言葉が男性名詞か女性名詞かで変化がありますが、片言スペイン語ならUnoで十分通じます)

・Esto, por favor.(エスト・ポルファボール/これください)

スペインの食を体験できる最高のスポット

食べることが好きな人にとっては最高のスポットになりつつある「市場系」の観光スポット。スペイン旅行を計画する際は、ぜひ市場巡りも予定に組み込んでみてください。何より、小皿に盛られたタパスを片手にバルをはしごするのは本当に楽しいですよ!

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