スペインの王都マドリードで豪華絢爛ステイ! 貴族気分のホテルリッツへ
どこを切り取っても、重厚感ある雰囲気に満ち溢れたスペインの美しき首都マドリード。歴史ある街の中でひときわ存在感を放っているのが、国の文化財にも指定されているホテルリッツです。
ここは1910年、国王アルフォンソ13世が王侯貴族をもてなすべく開いた迎賓館ホテル。誕生から1世紀以上を経た今も色あせることなく、絢爛な時代を伝えています。大都会のマドリードにはリュクスなホテルはたくさんありますが、歴史を秘めたホテルはここを含めて2軒だけ。多くの国賓や政界人も愛するホテルに泊まれば、特別な世界へと誘われます。
歴史の始まりは、国王が開いた迎賓館
物語の始まりは20世紀初め。ヨーロッパ各地を歴訪した国王アルフォンソ13世が、マドリードには王族や貴族を迎える迎賓館的な場がないことを痛感。パリやロンドンにあるような高級ホテルが不可欠だとして、ホテル王セザール・リッツの指導を仰ぎ誕生したのが、このホテルなのです。つまり、ここは王様がつくったホテルということ。
一国の王が他国に対抗して生みだしたホテルは、外観そのものも風格がありますが、中に入れば、たちまちその優雅な世界へと引き込まれてしまいます。エントランスを通り木製の回転扉をくぐると、頭上にクリスタル製のシャンデリアが輝くロビーが。調度品も芸術作品のようで、まさに貴族の社交場を訪れたかのよう。
ロビーはスペイン内戦(1936年~1939年)中、病院としても機能していた……華やかななかにもそんなエピソードが残されているのは、このホテルならでは。ただ贅沢というだけでなく、歴史の中に迷い込んだ気分になるのも、ここで過ごす醍醐味なのです。
ひとつとして同じインテリアがないゲストルーム
ゲストルームは、30室のスイートをあわせて167室。けっして少なくない数ですが、ひとつとして同じ部屋はありません。足元に敷かれた特注のカーペットは王立工場で手織りしたもの、リネン類にはホテルロゴの刺繍がされるなど、ひとつひとつのインテリアに意匠を凝らし、すべての部屋に個性を持たせています。
大理石のバスルームには金色の蛇口が備えられていて、バスタイムも優雅な気分に。もちろん、バスローブやヘアドライアーなども完備されています。アメニティーは、英国王室御用達のブランドであるペリハリガン社製のクァーカスや、スペインが誇る高級ブランドのロエベなど、こちらも豪華。
名だたる著名人も宿泊したこのホテル。グレース・ケリーが新婚旅行で泊まり、イヴ・サンローランが愛したロイヤルスイートは、今も各国からの旅行者を迎え入れています。こうした特別な部屋に一般のツーリストが泊まることができるのだから、思い切って体験してみるのも、一生の思い出となりそうです。
おめかししつつリラックスできるガーデンレストラン
メインダイニングは「ゴヤ(GOYA)」。新鮮な魚介類を使ったスペイン各地の料理で楽しませてくれます。ここでディナーをとるのなら、ぜひドレスアップを。各国からの旅行者がお洒落をして食事を楽しんでいる雰囲気も、料理とともにぜひ味わいたいものです。
2003年に就任したバスク地方出身のスーシェフ、数々の賞に輝いたソムリエと、ゲストを迎えるスタッフも一流。テーブルの上でソースをかけて仕上げる時の手仕事の美しさに、うっとりしてしまいます。
[one_half][/one_half]
[one_half_last][/one_half_last]
一方、ランチタイムはややカジュアルな雰囲気でタパスを提供。夏期(5月下旬~9月下旬頃)のみオープンするガーデン席は開放的で、都心にありながら爽やかな空間。白とブルーで統一された家具や、ちょっと冒険した料理の盛り付けも、堅苦しさを感じさせず、ワクワクさせてくれます。
[one_half][/one_half]
[one_half_last][/one_half_last]
食後はぜひ、ロビーラウンジの奥にある「クリュッグバー(KURUG BAR)」へ。ここはその名のとおり、シャンパンの名ブランド、「クリュッグ」と提携したバー。「クリュッグバー」となる前は、王室専門のバーとして使われていたのだそう。壁にはアーネスト・ヘミングウェイやネルソン・マンデラなど、ここを訪れた著名人たちの写真が所狭しと飾られています。
3大美術館はすべて徒歩圏内!
ホテルリッツは、マドリードの「アート・トライアングル」と呼ばれるエリアにあります。プラド美術館の隣に建ち、ティッセン・ボルミネッサ美術館は徒歩約3分、ソフィア王妃芸術センターは徒歩約15分と、マドリードを訪れるのなら必訪と言われる3大美術館がすべて至近距離。
プラド美術館にはダリやエル・グレコの作品、ソフィア王妃芸術センターにはピカソの「ゲルニカ」など、「美術の教科書で見たことがある!」という名作も。ホテルで歴史に思いをはせ、美術館でアートに浸る、そんな上質な旅に、16世紀から首都として発展してきた“本当のマドリード”を感じることができるはずです。
ホテル リッツ マドリード(Hotel Ritz Madrid)
住所 Plaza de la Lealtad 5 Madrid
電話番号 +34-917-016-767
[button style=’blue’ url=’https://www.expedia.co.jp/Madrid-Hotels-Hotel-Ritz.h26286.Hotel-Information’ icon=’entypo-home’ fullwidth=’true’]ホテル リッツ マドリードをチェック[/button]
[button style=’blue’ url=’https://www.expedia.co.jp/Madrid.d178281.Travel’ icon=’entypo-info-circled’ fullwidth=’true’]マドリード旅行・ツアーを検索[/button]
スペインに関するその他の記事
バルセロナ観光というとガウディの建築群や美術館などが有名ですが、実はそれ以外にもマストで訪れるべきスポットがあるのをご存知でしょうか。 そのスポットとは、実は海です。よくよく地図を眺めてみると、バルセロナは地中海に面した街。そのため、市内や近郊には数多くのビーチがあり、手軽にリゾート気分を味わえる場所なのです。今回の記事では、バルセロナのビーチの様子や訪れるべきスポット、楽しみ方などをまとめてみました。
パエリアやアヒージョ、生ハム、スパニッシュオムレツなど美味しいものが多いスペイン料理。でも、味だけでなく現地の雰囲気も一緒に楽しみたいなら、やっぱりおすすめはバル(スペイン風酒場)です。バルセロナでバル巡りをするなら知っておきたいこと、行くべきお店などをまとめました。
スペインでも有数の観光地として有名なバルセロナ。サグラダ・ファミリアをはじめとするガウディの作品群やカタルーニャ音楽堂など見どころも多く、またパエリヤやバルのピンチョスなど、グルメにも事欠かない街です。世界中の人々から絶大な支持を集めるのもうなずけますよね。
スペインを代表する観光地として有名な、バルセロナのサグラダファミリア。世界中から観光客が押し寄せるだけに、入場チケットは事前に予約しておくことをおすすめします。チケットの予約方法と、その際に知っておきたいことをまとめてご紹介します。
近年、ファッション業界を大きく賑わせているスペインブランド。ザラやマンゴなどカジュアルなものからロエベなどの高級ブランドまでさまざまな選択肢があり、誰でも楽しむことのできる裾野の広さが人気の理由でもあります。今回はスペイン旅行で必ずおさえておきたい、バルセロナのアウトレットモールをご紹介しましょう!