投稿者 : KAZUMI、投稿日 2016 年 8月5日

スペインの王都マドリードで豪華絢爛ステイ! 貴族気分のホテルリッツへ

どこを切り取っても、重厚感ある雰囲気に満ち溢れたスペインの美しき首都マドリード。歴史ある街の中でひときわ存在感を放っているのが、国の文化財にも指定されているホテルリッツです。

ここは1910年、国王アルフォンソ13世が王侯貴族をもてなすべく開いた迎賓館ホテル。誕生から1世紀以上を経た今も色あせることなく、絢爛な時代を伝えています。大都会のマドリードにはリュクスなホテルはたくさんありますが、歴史を秘めたホテルはここを含めて2軒だけ。多くの国賓や政界人も愛するホテルに泊まれば、特別な世界へと誘われます。

歴史の始まりは、国王が開いた迎賓館

物語の始まりは20世紀初め。ヨーロッパ各地を歴訪した国王アルフォンソ13世が、マドリードには王族や貴族を迎える迎賓館的な場がないことを痛感。パリやロンドンにあるような高級ホテルが不可欠だとして、ホテル王セザール・リッツの指導を仰ぎ誕生したのが、このホテルなのです。つまり、ここは王様がつくったホテルということ。

一国の王が他国に対抗して生みだしたホテルは、外観そのものも風格がありますが、中に入れば、たちまちその優雅な世界へと引き込まれてしまいます。エントランスを通り木製の回転扉をくぐると、頭上にクリスタル製のシャンデリアが輝くロビーが。調度品も芸術作品のようで、まさに貴族の社交場を訪れたかのよう。

ロビーはスペイン内戦(1936年~1939年)中、病院としても機能していた……華やかななかにもそんなエピソードが残されているのは、このホテルならでは。ただ贅沢というだけでなく、歴史の中に迷い込んだ気分になるのも、ここで過ごす醍醐味なのです。

ひとつとして同じインテリアがないゲストルーム

ゲストルームは、30室のスイートをあわせて167室。けっして少なくない数ですが、ひとつとして同じ部屋はありません。足元に敷かれた特注のカーペットは王立工場で手織りしたもの、リネン類にはホテルロゴの刺繍がされるなど、ひとつひとつのインテリアに意匠を凝らし、すべての部屋に個性を持たせています。

ゲストルーム

大理石のバスルームには金色の蛇口が備えられていて、バスタイムも優雅な気分に。もちろん、バスローブやヘアドライアーなども完備されています。アメニティーは、英国王室御用達のブランドであるペリハリガン社製のクァーカスや、スペインが誇る高級ブランドのロエベなど、こちらも豪華。

アメニティー

名だたる著名人も宿泊したこのホテル。グレース・ケリーが新婚旅行で泊まり、イヴ・サンローランが愛したロイヤルスイートは、今も各国からの旅行者を迎え入れています。こうした特別な部屋に一般のツーリストが泊まることができるのだから、思い切って体験してみるのも、一生の思い出となりそうです。

ロイヤルスイート

おめかししつつリラックスできるガーデンレストラン

メインダイニングは「ゴヤ(GOYA)」。新鮮な魚介類を使ったスペイン各地の料理で楽しませてくれます。ここでディナーをとるのなら、ぜひドレスアップを。各国からの旅行者がお洒落をして食事を楽しんでいる雰囲気も、料理とともにぜひ味わいたいものです。

ゴヤ(GOYA)

2003年に就任したバスク地方出身のスーシェフ、数々の賞に輝いたソムリエと、ゲストを迎えるスタッフも一流。テーブルの上でソースをかけて仕上げる時の手仕事の美しさに、うっとりしてしまいます。

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一方、ランチタイムはややカジュアルな雰囲気でタパスを提供。夏期(5月下旬~9月下旬頃)のみオープンするガーデン席は開放的で、都心にありながら爽やかな空間。白とブルーで統一された家具や、ちょっと冒険した料理の盛り付けも、堅苦しさを感じさせず、ワクワクさせてくれます。

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食後はぜひ、ロビーラウンジの奥にある「クリュッグバー(KURUG BAR)」へ。ここはその名のとおり、シャンパンの名ブランド、「クリュッグ」と提携したバー。「クリュッグバー」となる前は、王室専門のバーとして使われていたのだそう。壁にはアーネスト・ヘミングウェイやネルソン・マンデラなど、ここを訪れた著名人たちの写真が所狭しと飾られています。

クリュッグバー(KURUG BAR)

3大美術館はすべて徒歩圏内!

ホテルリッツは、マドリードの「アート・トライアングル」と呼ばれるエリアにあります。プラド美術館の隣に建ち、ティッセン・ボルミネッサ美術館は徒歩約3分、ソフィア王妃芸術センターは徒歩約15分と、マドリードを訪れるのなら必訪と言われる3大美術館がすべて至近距離。

プラド美術館

プラド美術館にはダリやエル・グレコの作品、ソフィア王妃芸術センターにはピカソの「ゲルニカ」など、「美術の教科書で見たことがある!」という名作も。ホテルで歴史に思いをはせ、美術館でアートに浸る、そんな上質な旅に、16世紀から首都として発展してきた“本当のマドリード”を感じることができるはずです。

ホテル リッツ マドリード(Hotel Ritz Madrid)
住所 Plaza de la Lealtad 5 Madrid
電話番号 +34-917-016-767

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