フランス北西部のオルヌ県の県庁所在地であるアランソンは、アランソン レースの製造地として栄えています。緑の丘がなだらかなうねりを見せる美しい田園地方です。古風な趣のある静かな街の田舎道をハイキングしたり、サイクリングしたり、乗馬も楽しめます。森を抜けると、魔法でおとぎ話から抜け出たようなノルマンディーの城や名所に出会えます。
このエリアの魅惑的な歴史を知りたければ、まずは公爵城へ。14 世紀に建てられた力強く立派な建物の写真を撮影したら、周囲を歩いてみましょう。中央の扉の両側にある対の塔が印象的。この城はかつて牢獄として使われていました。
もう 1 つ、この地域の歴史を語る上で忘れてはいけないのが、19 世紀の聖人、聖テレジアの誕生地。聖女が暮らした家を見学して、隣の静かな礼拝堂にも入ることができます。
芸術とレースの博物館では、何世紀も前から栄えてきたこの街のレース産業について知ることができます。芸術的な展示品を見れば、この地域独特のニードル レースの技法の秘密が分かります。
街で起きた戦争や王族の歴史を学びましょう。アランソンは 11 世紀にノルマン人の包囲攻撃にあい、その後、公爵領となり、第二次世界大戦中はドイツに占領されました。こうした歴史により、かつては「公爵の街」という名前で知られていました。
街から少し遠出するなら、ノルマンディー メーヌ地方自然公園に行ってみましょう。サルト川谷やアンデーヌの森のハイキングがおすすめです。このエリアは雨が多く、夏はあまり暑くなりません。冬もそれほど寒くならないフランス北西部特有の気候です。
街はル マンの北約 55 km に位置し、2 つの街は高速道路でつながっています。最寄りの大きな空港は、パリにあります。空港からアランソンまでは西へ車で 3 時間の距離です。街を見て回るには路線バスを利用でき、自転車専用道路も数多く整備されています。
アランソンでは古風な街の雰囲気を楽しみ、レース産業の歴史を学んだ後は、近郊の深い森を探索しましょう。